2004年7月10日 15:30開演
雪組『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』
於 東京宝塚劇場

 
翌日には千秋楽というギリギリになって
――あれ? 1ヶ月前にも同じ台詞を言ったような(^ ^;;。
二公演連続して楽前日にmy初日&千秋楽を迎えました。

今日はNTTDoCoMoの貸切公演。
微妙に客層が普段と違うような気がしましたが、
でも今回のこの公演は
タカラヅカ初見の方々にも充分楽しんでいただける舞台だったのでは
ないでしょうか(*^ ^*)。

■スサノオ■

と、その前に。
私、初めてナマで観たのです。
初舞台生の口上。

あの「清く 正しく 美しく」の小林一三翁の書をバックに、
ちょっと声が裏返ったりもしながらの初々しい口上。
そして「♪タ〜カラヅカ〜 わ〜がタカラヅカ〜」のコーラス。
――あんなに、あんなにイキオイのある空間だとは!!
今までビデオでは伝わりきらなかった、初舞台生特有の雰囲気を
初めて肌で感じることができました(*^ ^*)。
いいですねえ。
これから毎年、東京にも来てくれないかしら。

口上が終わると、本舞台が始まります。
下手花道から現れた…月読役の(壮)一帆ちゃん。

おお、素敵だな〜、白いお衣装が似合うな〜と思うのもつかの間の、
一帆ちゃんの第一声。
「オレは夜を司る神様、月読だ!」
…ご自分で「神サマ」名乗られますか? 「サマ」付けですか?(笑)
神様だからやっぱり偉いのでしょうか(笑)。
初っぱなからツボに入ったワタクシでした。

でもでも、一帆ちゃん、すごくなったね!
上手くなった、というだけじゃない。
今までは「えい」と押せばよたってしまいそうな線の細さがあったのですが、
カラダは細いけど芯がありました。すごい。
銀橋で、一人で空間を充分埋めてたし、
スサノオ(朝海ひかる)とのお芝居も
押されることなくがっぷり四つに組んでいて、
見応えがありましたね〜(*^ ^*)。
もしかしたら、私にとって今公演の一番の収穫は
この一帆ちゃんの姿が観られたことかもしれません。

そんなことを言いながら、
でも実は私の目は(沙央)くらまちゃん探しの旅に
終始していたのでございます(^ ^;;。

だって、本当にみんな同じなんだもん! 大和の民!!
いったい何十人いるのか舞台を埋め尽くす白い集団の中からは
なかなか見つけられない上に、
一度「見つけた!」と思っても
ちょっと動くとまた分からなくなっちゃうので安心できない(笑)。
「動くな〜〜!!」と思いながら
オペラグラスをあちこちに動かしていたので、
周りの方は不審に思ったかもしれません(^ ^;;。

しかもくらまちゃんを見つけようとすると、
必ずその前に目に飛び込んでくるのが神月茜ちゃん(笑)。
ホント、本当にこんなに目立つのに、
辞めてしまうなんてもったいない…(T_T;。
明日の千秋楽まで、あと少し頑張ってね!

なかなか中心人物たちに話を持っていけないのですが、
明日で辞めてしまう人つながりで、ちー坊(天希かおり)のこと。
…うう、ごめんなさい、実は見つけられませんでした〜〜(^ ^;;。
幕間に一緒に観劇した雅壱さんから笑われながら
「分かんないよね〜〜、天の岩戸を開いた人だよ〜〜」と言われて吃驚仰天。
だ、だって、ひげもじゃでおじいさんみたいなひとだったじゃない(>_<)。
てっきり組長さんとかだとばかり…。

でもそういえば、
最初にイナダヒメ(舞風りら)を守って死んでしまったお父さんも
私は組長さんだと思ってたんだけど…あれ?
――ええ? ハマコさん(未来優希)???
スミマセン、いろいろ分かっていないことが多すぎましたm(_ _)m。

えーと、話を真ん中に戻しましょう。

スサノオ。コムちゃん。
鋲ビシバシの白い革ジャンにあの髪型でしょう、
本気でファンタジー系漫画の主人公そのものでした(*>_<*)。
神様とはいえアマテラスの「弟」ということで、
コムちゃんのキャラクターにも似合ってたんですよね。
暴力を振るうことを忌避しながらも、
暴れずにはおれない彼の哀しみだとかが伝わってきました。
もうこれはコムちゃんの代表作ですね〜☆

イナダヒメ。りらちゃん。
…彼女も上手くなりましたね〜〜(*T-T*)。
(展開的にはちょっと唐突ではあるものの)
「泣くのはやめた」と力強く歌うりらちゃんの姿に感服しました。

アマテラス。ガイチ(初風緑)。
なんでこのお方はこんなお衣装が似合うのでしょう(爆)。
もちろんメゾソプラノで歌われるお歌の素晴らしさにも
ひれ伏したくなるのですが、
このまるでヒマワリのようなお衣装に負けない彼女のオーラに
まずひれ伏したくなりましたm(_ _)m。
ていうか、本気で素敵だった…。

アオセトナ。水(夏希)くん。
…スミマセン、登場した瞬間噴き出しました(爆)。
だってカッコいいんだもん!
それまでの白一色イメージの世界を一気に覆すようなギラギラさ!
しかも「♪欲しいものをいってごらん!」などと
分かりやすい悪人の誘い言葉!!(*>_<*)
森の娘たちの振付の低俗さともあいまって、いや〜、素敵でした(笑)。
クライマックスに至っては「お前は私の慰みものだ!」
慰みもの! 慰みものですか!!
タカラヅカ広しと言えど、
そんな台詞が似合うスターは他にいないでしょう!!

あと気になったのは、イナダヒメのお姉さまたち。
基本的に歌手揃いだったようにもお見受けするのですが、
一人アニメ声の方がいらしたのが気になりました(舞咲りんちゃん…?)。
もしかして操られてるからなのかもしれないのですが、
アオセトナのイメージが黒い方に、白い方に振られるたびに、
「この人たちは操られてるの? そうでないの?」と
悩んでしまいましたわ(^ ^;;。

皆さんおっしゃられている作品のテーマとしてはねえ、そうですねえ、
大風呂敷を広げてみたものだなあというのが感想でしょうか。
普遍的な「平和」とかそういうのでなく、
もっと現在進行形で問題になっている部分に踏み込んでいくには
ちょっと突き詰め方が足りなかったんじゃないか
という気がしてしまいました。
アオセトナとの戦いのあたりの台詞の応酬なんて、
「おいおい、そんなこと言っちゃって、どうやって収めるよ」なんて
心配になるくらいだったのに、
結局濁して終わっちゃったような。
じゃあ最初から言うな、っていう気がね、どうしてもしちゃいましたね。

でもシンプルな舞台装置や太鼓の使い方や、
キャストが舞台装置となったりする表現や振付や、
もちろん音楽もとても素敵で、素晴らしかったです(*^ ^*)。
かけ算の歌は覚えてみたくなりました(笑)。
惜しむらくは2階14列だったため、件のシメ縄が観られなかったこと(>_<)。
噂のクロワッサン、観たかったなあ。

キムシン(木村信司先生)、もそっと余裕を持って、
10言いたいうちの1だけを脚本として書いてみたら、
きっと素晴らしい舞台ができると思いますよ〜〜
なんて偉そうなコト言ってみたりして(^ ^;;。

でもホント、基本的には
タカラヅカのオリジナル作品として、
とても楽しみました〜〜(*^ ^*)。
やっぱりこういう、こだわりのある舞台はいいですよね(*^ ^*)。

■タカラヅカ・グローリー!■

聞いたとおり、一組によるTCAスペシャルでした(笑)。
フィナーレの最後は「フォーエバー・タカラヅカ」だし(笑)。

冒頭から初舞台生のラインダンスなんですね。
とても元気いっぱいでよかったのですが、
初舞台の皆さん、
「あの「90」を頭につけるのは勘弁…」ってみんな思ったでしょうね(^ ^;;。
うう、最初から洗礼を受けた感じ(爆)。お疲れさま☆

噂の『虹を追って…』のシーンも可愛かったです。
ここでもくらまちゃん探しに暇がない私でしたが(笑)、
いろいろコムちゃんにちょっかいかけてる水くんや、
それを受けて「気持ちいいなあ」なんて言ってるコムちゃんや
(口調がちょっと現在単身赴任中の貴城けいさんの
『タカラヅカ絢爛』での「♪カラダを鍛えよう!」みたい☆)、
もちろんダンスも素晴らしくて。

『シトラスの風』のオープニングのようなお衣装で
ふんわか踊るシーンでは、
CSで流れた(幕間に観た)お稽古風景で、
どこかで観たような藤の花(笑)が素敵なライラックに変わっており、
しかも曲は「学生王子のセレナーデ」「学生歌」など、
私にとって微妙に懐かしい選曲(学生時代に歌ったのです)。
宝塚でやるとこんな風になるのね、なんて一人ツボに入りながら。

その後の水くんの『メイン・テーマ』も素敵でしたね〜。
元の歌詞は女性言葉だったのをどうするのかな〜なんて思ったけど
難なく代えてましたし。
いつもいろいろアドリブが入るというこのシーン、
ドコモ貸切にちなんで、
舞台中央では「アドレスはやっぱり「アットマークドコモ」だな!」
そしてラスト下手花道で「そろそろFOMAか…」でした(笑)。

そしてゴスペルのシーン。
実は何がすごいと思ったって、
謎の電光掲示板…じゃなくって(笑・小池先生に作らされちゃったから
減価償却のために使ってるのか?(爆))、
ライトを半分だけ浴びているコムちゃんの背中。
ずっと立っているだけなのに空間を創りあげていて、
魅せられました(*T-T*)。
りらちゃんの生命力を感じるダンスにも。
りらちゃん、本当にすごい娘役トップさんになったよね(*T-T*)。

90名の大ロケットは、
最初のうちはくらまちゃん探し他「誰がどこにいる」確認に精一杯で、
気づいたら全体像を観ないうちに終わってしまいそうでした(^ ^;;。
思い出してオペラを外してみたら…なんだかもうスゴイことに。
これも1階それも前方で観てみたかったなあ☆
なぜなら、東宝劇場はロケットの時に振動が伝わってくるのです(>_<)。
90人が飛び跳ねたら…けっこう揺れそうじゃない?(爆)

そして黒燕尾。
とても揃っていて素敵でした(*^ ^*)。
…けど(爆)。
私の目はまたしてもくらまちゃん探しの旅に出ていたのですが、
大階段を下りた後のくらまちゃん、
なんと素晴らしいことにか、水サンの真後ろという立ち位置。
彼女の買われっぷりが分かるというものではありますが、
やっぱりある意味キビシかったよね(^ ^;;。
だって、目の前で水サンが超クールに踊ってるんだよ?
その斜め前ではコムちゃんがこれまた超クールに踊ってるんだよ?
さらにその隣りにはガイチさんがほんのり温かみを持って踊ってるんだよ?
後ろで必死に踊るくらまちゃん(爆)。
お顔は誰より必死に決めてますが、…可愛いの(*>_<*)。
死にそうになるくらい可愛いの。頑張れ〜〜!! と応援したくなるくらい。
――黒燕尾を観た感想が「可愛い」というのは
初めての経験でございました(爆)。

そしてTCAのようなフィナーレナンバー(笑)。
ピンクの燕尾を着た一帆ちゃんに、
「やっぱり(花組出身だけあって)ピンクの燕尾が似合うわね」なんて
身勝手な感想を抱きながら、拍手しておりました。

本当に雪組も充実期に入ってきましたね(*^ ^*)。
コムりらの今後が楽しみです…のに、
こないだの青年館、友会申し込み忘れちゃった…(T_T;。

追伸:皆さま大オススメの「スサノオソフト」頂きました〜(*^ ^*)。
一幕が終わった途端、何も言わずにロビーへ直行した私たち。
気づいたら「スサノオソフト二つ下さい」と
テレもせずに言っていた自分に乾杯(笑)。
でも美味しかった〜〜。黒蜜とソフトクリームのコラボ(爆)。うま!
もう食べられないなんてもったいない。
期間限定なんて言わずにずっと売ってくれないかなあ。

 fin