2003年8月3日 15:30開演
月組『花の宝塚風土記 / シニョール ドン・ファン』
『汐風幸サヨナラショー』
於 東京宝塚劇場

 
男役・汐風幸の集大成。
その表情は一点の迷いもなく澄み切って、
その仕種には16年間で身体の芯まで染み込んだ「スカシ」がにじみ出し、
まさしく「男役・汐風幸」を極めた姿がそこにありました。

「生中継」にも書いたけど、
ラストデイの楽屋入りから見てきたので、まずはそのご報告から。

私が日比谷に着いたその直後、通りの向こうから紺色の車が到着。
中から現れた幸ちゃん(汐風幸)は、
白というか光沢のあるパール色のロングジャケットとパンツ、
ピンヒールのパンプス、そしてブラウン系の大きなサングラスに身を包み、
会の一人一人からお手紙を受け取って、その手紙を代表さんに預けたあと、
笑顔で両手を私たちの方にまで大きく振りながら
楽屋口に入って行きました(*^_^*) 。
長い一日の始まりです。

そして、私が見せていただいた千秋楽。
麻美れいさん・谷村新司さん他を客席に見つけました。

『花の宝塚風土記』

私のとくに好きなのは、
幸ちゃんが上手花道から出てきて花笠を持った娘役さんたちと
銀橋でソーラン節に似た(似てない?)歌を歌うシーン。
あのアップテンポな曲と幸ちゃんの楽しげな表情がとても好きでした(*^ ^*)。

それから件の雅楽シーン。
幸ちゃんの、
本当にすべての迷いを捨てたかのような澄み切った凛とした表情に
思わず目頭が熱くなりました(*T-T*)。
前回あんなに「音楽が…う〜ん…」とアピールしてたくせに、
私たちの後ろで係員らしい男の人の声が聞こえたからといって
きっ! と振り返ってにらみつけたほど、
その世界を丸ごと受け入れ、感動している自分がいたのです(^ ^;;。
そしてあの振付もすごく素敵。
音もなく高くジャンプするところとか、奮えるほど。
迷いがないぶん、動きにも全く無駄がなく、美しかったです。

あとは前回書き損ねちゃったけど、
「さくら」の月の精のようなお衣装が気になってました(笑)。
やはりあのお衣装は「月読様」(by『LUNA』)系だよね。
とくに白いお衣装を着たリカちゃん。
とてもジャポネーゼとは思えません(爆)。

そうそう、これも書いておかなくちゃ。
前回とても気にしていたあーちゃん(花瀬みずか)の表情ですが、
今回は元気でした(*^ ^*)。目がとても生き生きしてた。
よかった。可愛かった。
やっぱり前回は体調が悪かった…ということにしておきましょう(^ ^;;。

『シニョール・ドンファン』

千秋楽ということで、さすが月組、
たくさんのアドリブがありました(*^ ^*)。

まずは以下アドリブ&ハプニング、思いつくだけ☆

・ジョゼッペを熱演した北翔海莉ちゃん(本当にお疲れさま!)。
自己紹介したあと一曲歌って汗だくになったジョゼッペに向かって、
ロドルフォ(汐風幸)が去り際に一言 「汗拭けよ」。
そして胸の内ポケットからハンカチを渡して出ていく(!)のですが、
そのハンカチで汗を拭く真似をしたジョゼッペ。
「…コシノヒロコだ!」場内大拍手☆

・ジル(映美くらら)の持っているデリバリーのピザを落としてしまう
ジョゼッペ。
なんと今回、落としたピザの箱が縦に立ってしまいました(笑)。
慌てて横に倒すえみくらちゃん。
それってそのままデリバリーしてもギリギリ大丈夫だったり…しないか(^ ^;;。

・わざわざ田舎から出てきたフィリッポ(月船さらら)が
パトリシア(紫城るい)を見つけて
「会いたかった!」と抱きしめるもパトリシア、
「なんであんたがここにいるのよ!!」と
かなり本気(?)でフィリッポを突き飛ばし、
さららん2、3歩よろけてました(笑)。

・そのフィリッポのことをレオ(紫吹淳)に告げるジョゼッペ。
「そのヘンな、頭の弱そうな野郎」にみんな笑っていたのは、
やはりアドリブだから?(分かってないし(笑))

・エステのシーン、その1。
最初に穂波亜莉亜さん演じるエステティシャンを筆頭に
エステの宣伝をいたしますが、
そこで穂波亜莉亜さん、「ダイエットを気にするあなた」とあーちゃんを指し、
次に「年齢を感じるあなた」とゆらさん(夏河ゆら)&ミミさん(美々杏里)を
指すだけでなく、客席まで何人も指さして、
「お心当たりのある方、大勢いらっしゃるみたいですね」(笑)。

・エステシーン、その2。
レオの寵愛を狙う女たちの熾烈な(?)争い、
なんとゆらさんが
るいるいちゃん(紫城るい)の背に乗ってしまいました(笑)。
ゆらさんを背に乗せながら
頑張って同じ振りを続けようとするるいるいちゃんが可愛かったです。
しかも、最後には振り捨てるように飛び降りられて
よろけてこけちゃうし(笑)。

・レオに振られてヤケ食いするパトリシア。
「こうなったらイタリア中食い尽くしてやる〜〜!」と
走ってはけていきますが、それを聞いたゆらさん、
「あたしだったらレオを食い尽くしてやるわ〜〜!」拍手喝采(笑)。

・ラスト、レオが銀橋に出て歌い始める前、
追いかけてくるゆらさんたちを見てレオがジョゼッペに
「捕まえてろ」と一言。
ジョゼッペが必死に押さえてゆらさんたちはそれ以上追いかけられませんが、
そこでゆらさんが最後の一言「あたしを最後の女にして〜〜〜!」(笑)
しかもなんとそれに対してジョゼッペ「厚かましい!」爆笑!
すごいよ! 海莉ちゃん!! 
今回、海莉ちゃんは
きりやん(霧矢大夢)の代役という重い責任を無事に果たしただけでなく、
彼女自身、一回りも二回りも大きくなったのではないでしょうか(*^ ^*)。

そんな感じでとても楽しい千秋楽だったのですが、
クライマックスのシリアスな展開に至っては、客席中涙の嵐。
私もまさかこの脚本に涙するとは思ってもみませんでした。

やっぱりジルが(台詞の唐突さのせいだと思うんだけど)
分裂症のように思えてしまったりもしましたが、
でもえみくらちゃん&リカちゃんの迫真の演技に胸が打たれているところに
「――そこまでだ!」

壁に掛けた腕の高さからも男役の美学を感じ、
その後の壮大な愛を…もとい、罪を告白する姿に
役者・汐風幸のすべてを見ました。
私は滂沱の涙。
この頃にはすでにハンカチも湿り気を帯びておりました(T_T;
そして手錠につながれ捌けていく幸ちゃんに、
客席から大きな拍手が贈られました(*T-T*)。

さらにその後のエピローグ、
ドアの向こうから登場した幸ちゃんにも満場の拍手。
リカちゃんと握手したあと捌けようとする幸ちゃんの腕に、
リカちゃんが手をかけて引き留めようとしていたのは、
この日(前楽・大楽)だけだったのでしょうか。
少なくとも一週間前には気づかなかったのだけど。

フィナーレも
私の目は幸ちゃんが大階段の一番上に出てきた途端、
幸ちゃんに照準OK(*^ ^*)。
男役の正装である黒燕尾で気障りながらも品のあるダンス。
そして後ろ向きで相手役のコモちゃんから胸に白いお花をつけてもらって
こちらを振り返った途端、
私の涙腺はまたもや崩壊しました(*T-T*)。
どこかのおばさまの「幸〜〜〜〜さん!」は余計だったけど(^ ^;;、
ああ、これから「カタリカタリ」を聴くたび、
私は幸ちゃんのことを思い出すことでしょう(ごめん、リカちゃん(爆))。

グランドフィナーレの幕が閉じ、
組長のゆら姉さんが幕前に出てきます。

公演のお礼とお詫び(きりやんの休演について。
「お詫び」なんだ、と切なくなりました(T_T;)のあと、
幸ちゃんの16年の歩みを振り返りました。

92年『PUCK』の時のヘレンちゃんが月組でアイドルだったこと、
94年『風と共に去りぬ』新人公演でスカーレット1(「ワン」と読んでた!)、
94年『ボンジュール・シャクスパー』でバウ初主演、
95年『ミー&マイガール』パーチェスターを演じ、
この頃から役者としての面白さを味わっていったのではないか、
96年『CAN-CAN』ではなんとゆら姉さんと恋人役だったこと(笑)、
02年『長い春の果てに』ナタリーで深みのある女性を演じきり、
あのヘレンちゃんが…と驚いたゆらさん、
でも一つだけ変わってないのはその細い足首だったこと(笑)、
などなど、私の知ってること知らないことを
ゆらさんがユーモアと愛情たっぷりに話してくれました(*^ ^*)。

好きだった役・思い出のある役は、と聞かれて、
「すべての役が好きで、すべての役に思い出が詰まっています」と
答えたという幸ちゃん。
性根が曲がっているワタクシは普段こんなことを聞くと、
「ま〜た、無難な返事しちゃって〜」と思ってしまうクチなのですが(爆)、
彼女に対しては、本当にそうなんだろうな、と信じられます。
すべてを愛おしく思っているに違いない、
そんな表情が彼女の舞台から感じられました(*T-T*)。

「宝塚の汐風幸、男役の汐風幸、役者としての汐風幸を今一度、
皆さまの目に焼き付けてください」というゆらちゃんの言葉により、
サヨナラショーが始まります。

『汐風幸サヨナラショー』

『キス・ミー・ケイト』のオープニング
(この陰コーラス誰だったんだろう…男役さんと娘役さん一人ずつ。
かなり上手かった(*^ ^*))があけると、
『ノバ・ボサ・ノバ』のルーア神父の中詰めのお衣装に身を包んだ幸ちゃんが
大階段のまん中に!

サンバのお衣装を着た若手たちに囲まれて「カルナバル」を歌いながら
大階段を下りてきて、
ちょっと照明が落ちて「我が名はオスカル」の陰コーラスの中、
舞台の後ろ側でルーア神父さまのマント(?)を脱ぐ幸ちゃん。
振り返ると紫のスパンつきの燕尾(『シトラスの風』でずんちゃんが着ていた、
よくTCAでもトップさんが着ているお衣装) !

そして「我が名はオスカル」「PUCK」「風のシャムロック」
「明日になれば」とメドレーで歌い上げつつ、
銀橋へ(ちなみにこぶしは男役さんらしく
顔の横までしかあげませんでした(*^ ^*))。

それからちょっとタイトル分からないけどどこかで聞いた男気のある曲のあと、
「銀ちゃん、俺やっぱり宝塚好きなんだよな〜」とヤスに早変わり(*^ ^*)。
拍手をもらって「銀ちゃんの恋」を歌いつつ銀橋を渡りきり、
また一瞬にしてパーチェスターに☆
あれ? いつの間にか(笑)手に持っていたバラを持ちながら
「♪お屋敷の弁護士が申し上げる」とキュートに歌い踊ります。

と、そこに通りがかった(笑)サエちゃん(彩輝直)を呼び止め、
「…あっと、サエちゃん、サエちゃん!
サエちゃん、バラ、いりま『専科』?」(笑)

バラを受け取ったサエちゃんが、
(大空)祐飛くん、麻真もゆちゃん、あーちゃん、るいるいちゃんと共に
「ミー&マイガール」を一曲歌う間に幸ちゃんは白燕尾にお衣装替え(*^ ^*)。

下手花道でせり上がってきた幸ちゃん。
しかも椅子に足を組んであっち側(笑)を向いて座ってるの!
最後の、究極のスカシ!!!(爆)
これこそ幸ちゃんだよ〜〜〜! と私は笑いつつ(笑う必要ないけど)
泣きました(*T-T*)。素敵だよ〜〜〜。

その後歌った曲も聴いたことあるんだけど、タイトル分からない…。
でも甘い優しさあふれる歌声で素敵でした。
その間に後ろから祐飛くんたちが黒燕尾を着て再登場。
彼らを引き連れ、同期のちずさん(美々杏里)とタンゴを踊ります。
男役としての、最後のダンス(*T-T*)。

銀橋でリカくらのお二人が「グランドホテル」を歌う中、
大階段を上っていく幸ちゃん。
そして振り向いて歌い継ぎ、最後は『心中・恋の大和路』を。
私たちは席に着いたときに
椅子に貼りつけられていたペンライトを振…らなくちゃだったんだけど、
オペラグラスで幸ちゃんを覗くのと、
ぼろぼろ落ちてくる涙をハンカチで押さえるのと、
ペンライトを振ることの三つを同時に行うのはほとんど不可能でした(*T-T*)。
銀橋を渡る向こう側に、
和装の麻真もゆちゃんが一人日舞を舞っていたのも印象に残っています。

最後はスモークの焚かれた舞台、
大階段を幸ちゃんがまっすぐに昇っていって、幕。

――ちょっと目が潤んだ様子のゆら組長が再度幕前へ。

幸ちゃんからのメッセージを読み上げてくれました。
以下、イメージです。イメージ。
「皆さまへ
子どもの頃あこがれ、夢見た宝塚の舞台。
宝塚が好き、男役が好き。
そんな思いを胸に、走り続けた16年。
16年かかって、ようやく自分が納得のいく男役・汐風幸に
たどり着けたような気がいたします。
今、過ぎ去っていく時が愛おしくて仕方ありません。
正直、辛いです。悲しいです。淋しくてたまらないです。
でもそれはきっと私がこの宝塚を、そしてここで出会えたすべての皆さまを
愛しているからなのだと、そう思います。
温かく見守ってくださっている皆さま、
汐風を信じ、一緒に走り続けてくださったファンの皆さま、
卒業というゴールはもう目の前です。
最後の幕が下りるその瞬間まで、もう少しだけ夢を一緒に見て下さい」

ゆらちゃんの言ってたとおり、
幸ちゃんは新しい世界でも幸ちゃんらしく突き進んでいくことでしょう。
これからの女優としての道、楽しみです。

それからもう一人の退団者である月組の麻真もゆちゃんについて、
ゆら組長はなんのカンペも持たず(!)紹介してくれました。
阪神大震災の恐怖と再び舞台に立てた喜びや、
好きだった役の「ミー&マイガール」の甲冑(!)、
「エルドラード」の新人公演のこと、
NHK紅白歌合戦、CM出演(LIONのシャンプー)などなどについて、
密度の高い10年間の幸せについて語ってくれたのち、
やはり本人からのメッセージを。
ゆらちゃんは、退団の意思をまゆこちゃんから聞いて
頭の中に「まさか」という言葉が浮かんだそうです(笑)。
「まさか…寿?」(笑)
まゆこちゃんは「それは大きな夢ですよ」と答えたらしいですが、
ゆらさんってば「でもそれは、私にとっても大きな夢なんです」と(爆)。
本当に愛情あふれるユーモアを持った、素敵な組長さんだよね。

それから、
やはりなんのカンペも持たずに今後の月組&専科スケジュールについて
紹介しました。
リカコン、さららん主演のバウ、祐飛くんのディナーショー、
バリアフリーコンサートへの祐飛くんの出演、
さえちゃんのディナーショー、宝塚舞踊会、ととても盛りだくさん。
そして今年最後の公演『薔薇の封印』。
この時にはまだリカちゃんがここで退団だとは、ね。
「お時間の許す限り、
そしてまた、お財布の紐のゆるむ限り(笑)、お越し下さい」
…うまいよ! ちゃんと韻踏んでる(笑)!

というわけで、いよいよ最後の時が近づいて参りました。

麻真もゆちゃんから大階段を下りてご挨拶です。
愛称を呼ばれて「はーーーーい!」と元気に答えるまゆこちゃん。
組からのお花(ユリ)をリカちゃん、
そして同期からのお花を花組のゆみこちゃん(彩吹真央)が渡しました。
月組に同期いないんだ、と思ったら…そうか(T_T;。
大劇場の時はきりやんが渡したのよね。

「始まりがあれば、終わりがある」ときっぱりと幸せいっぱいに
語り始めたまゆこちゃん。
「燃え尽きて、麻真もゆ、卒業します!
今まで出会えたすべての皆さまに、最大級の感謝を込めて、
本当にありがとうございました!」

そして、幸ちゃん。
「幸ちゃん」とゆらさんに呼ばれて、「はい!」と短くきっぱり返事をし、
大階段を、しっかり前を見つめて降りてきました(*T-T*)。

専科からのお花(胡蝶蘭)をさえちゃん、
同期からのお花をちずさんから渡されます。
小さく笑顔で「ありがと」と言っている口許が読みとれました。

そして、大劇場の時と同様、落ちついた、自分の言葉でのご挨拶です(*T-T*)。
「大好きな…宝塚。
男役の道…本当に良く走りました。
転んでも、転んでも起きあがって、
ようやくここに、辿り着くことができました。
…私がここまで走ってくることができましたのも、
…今回公演でご一緒させていただきました松本悠里さん、
朝みち子さん、さえちゃん、
そして大好きな…月組の、みんな(とくるりと一周見渡しながら)。
…そして、今この舞台の上にはおりませんが、
共に汗を流して、同じ舞台を作り上げてきた、他の組の、仲間たち。
そして、表舞台にはけして顔を出さないスタッフさん、関係者、先生方。
そして何より、私を支えてくださったファンの皆さんのおかげと、
心より、感謝の気持ちでいっぱいです。
私の愛する宝塚。
春は桜が綺麗で、花の道が美しいです。
夏はファミリーランドから、楽しそうな声がいつも聞こえてました。
秋は稽古場のさわやかな風と共に、阪急電車の音。
そして冬、耳がちぎれるほど痛い、大橋の風。
そしてこの、輝く舞台。
宝塚のすべてが、私の心の財産です。
走り続けた16年間、今振り返っても、
後悔という文字は一つもございません。
ただ…………別れが淋しい。
………(涙を振り切るようにひとつ笑顔を作って)
宝塚で出会えた、すべての皆さま、
そして今はなき旧東宝劇場、この東京宝塚劇場に、感謝の気持ちを込めて、
本当に、ありがとうございました!」

声を絞り出すかのように口にした「別れが淋しい」という言葉を聞いて、
堪えきれずすすり泣く声があちらこちらから聞こえてきました(*T-T*)。

汐風幸という人の温かみ、思いやり、
そして自分を持ち続けて成し遂げた達成感とだからこその淋しさが
あますところなく語られた、
本当に立派なご挨拶だったと思います(*T-T*)。
今さら詮無いことではありますが、いつまでも宝塚にいてほしかった…。

割れんばかりのいつまでも終わらないかに思える拍手ののち、
リカちゃんの千秋楽ご挨拶。
こちらも愛にあふれた、素敵なご挨拶でした(*T-T*)。

「本日は千秋楽に足をお運びいただきまして、ありがとうございます。
初日に『春でもなければ桜でもない』とご挨拶をしてから
またたく間に時が過ぎましたが、
今日、この日を迎えるまでにたくさんの、いろいろなことがありました。
霧矢大夢の休演…休演経験があります私といたしましては、
彼女の…ことを考えますと、心が、痛くなりますが、
どうぞ皆さま、温かく見守ってあげてください。(拍手)
ありがとうございます。
…そして今日この公演が最後となりました幸ちゃん、まゆこ。
別れは本当に辛く、淋しいものです。
でも、この地球上で、この宝塚で、
巡り会えたことを喜びに換えたいと思います。
本日は本当に、ありがとうございました」

最後は「フォーエバー・タカラヅカ」で。
幸ちゃんとまゆこちゃんが銀橋を渡って戻ってきますが、
ちずさんはもう涙、涙だし、
えみくらちゃんも顔をくしゃくしゃにして泣いているのが見えました。
さえちゃんも笑顔ながら頬には一筋の涙が。
そしてリカちゃんの上手隣に戻ってきた幸ちゃんの涙を、
…リカちゃんが拭ってあげていました(*T-T*)。

カーテンコールは2度。
二度目には幸ちゃんとまゆこちゃんが
「皆さま本当に、ありがとうございました!」 とお辞儀して(*T-T*)。

当然のようにサヨナラパレードも見たのですが、
幸ちゃんの車が奥まで入ってきてしまったゆえにあまり見られず(^ ^;;。
でもいい笑顔で、私たちの方にまで手を振ってくれました(*T-T*)。

宝塚のこれからを担う男役の皆さんが、
幸ちゃんの男役の美学を受け継いでいってくれることを祈りつつ。
そして、幸ちゃんの未来にますます幸多からんことを祈りつつ。

 fin