2003年5月20日 18:30開演
宙組新人公演『傭兵ピエール』
於 東京宝塚劇場


清く、正しく、美しく。
小林一三先生の教えにのっとり
純真無垢な気持ちでタカラヅカに入団した乙女たちは、
まさか自分があんな台詞を言わなければならなくなるとは、
想像だにしなかったことでしょう(笑)。
すみれコードとは、これいかに。

宙組新人公演、
もちろん目的は私の可愛い(彩乃)かなみちゃんです(*^ ^*)。
かなみジャンヌの大劇場舞台スチールを見、
「これは絶対見なくちゃ!」と思っていました。
でも本公演より先に観ることになってしまったため、
「演目」に対する感想もすこし書いてしまいますが、ご了承下さいm(_ _)m。

それにしても、
このストーリー自体 「すみれコードぶっちぎり」だという噂は
たくさん聞いていたし、
この原作を読んで「いったいこれを宝塚でどうやって演るのか?」という
疑問は抱いていたのですが、
まさかこれほどまで原作に忠実だとは(笑)。
かなみちゃんの口から「生娘なのです!」という言葉を聞いた瞬間、
スミマセン、私は噴き出しました(^ ^;;。

その後もけっこうあらあらまあ〜、な台詞のオンパレードで、
冒頭のようなことを思ったわけです。
草葉の陰で一三先生はどう思っていらっしゃるのかしら、と(笑)。

まあ、これ以上の演目そのものに対する感想は
本公演観劇の時にとっておくとして、
新人公演キャストに対する感想など。

ピエール(本役:和央ようか)の悠未ひろさん。
けっこう声が太いのね(*^ ^*)。
冒頭は緊張していたのか、
お芝居が地に足着いてないような印象を受けてしまいましたが、
中盤からめきめきとピエールの格好良さ、可愛らしさを感じました☆
それにやっぱり本役さんの影響を受けるのか、
ところどころたかちゃんみたいな台詞まわしだったり
仕種だったりしたのが印象的。

トマ(本役:伊織直加)の七帆ひかるちゃん。
彼女の歌は緩急ついててとても上手かったです(*^ ^*)。
もしかしたら、本役さんよりも…(爆)。

ロベール(本役:水夏希)の十輝いりすくん。
実は初舞台の頃からちょっとだけ目を付けてました(笑)。
初めての大役、かな?
なんとなくあひるちゃん(遼河はるひ)のような骨太な風貌。
人気出そうな感じですね(*^ ^*)。
こちらも本役さんより歌お上手かも…(^ ^;;。

ていうか、この三人並ぶとデカいんすけど(笑)。
今「おとめ」を見たら、順に179、175、178cm。
宙組ができた当時、ずんたかわたるの三人も大きかったですが、
それでも公称では172、172、174(しかも最初は172だった)だものね。
ホントに大きくて、他の普通の男役さんを見るとまるで子どものよう…。
ラ・イール将軍の和涼華ちゃん(171cm)でさえかなり小さく見えたです。
大きくて迫力あるのは素晴らしいけど、
他の組に行っちゃうよりはぜひみんなまとめて宙組で、
スケールの大きさを追求していってほしいと思いました(*^ ^*)。

そして、かなみちゃん。
演技にお花さまが垣間見えるものの(本公演見たことないくせに(^ ^;;)、
とても一生懸命な(そしてそれがカラ回りする)
可愛い女の子・ジャンヌダルクを等身大に演じてました(*^ ^*)。
いちゃいちゃしてる傭兵と娼婦の姿を見て怒り狂うシーンや、
旗を持って線上に突入するシーンなんて、めっちゃ可愛かった!
お歌も文句ないしね。
それに…ちょっとお痩せになったかも☆

あと収穫だったのが、
シチリア王妃のヨランド(本役:邦なつき)を演じた芽映はるかちゃん!
とても威厳ある女王様でした〜〜(*T-T*)。
昔語りをするシーンではちょこっと『エクスカリバー』(宙組お披露目公演)を
彷彿とさせましたが(でもこれは原作がそうだから仕方ない)、
堂々とした立ち居振る舞いに貫禄があり、
芽映はるかちゃん好きとしてはかなり嬉しかったです(*^ ^*)。
これから本公演でももっと活躍してほしいな!

それからヴィベット役の和音美桜ちゃん。
役作りなのか、素としてそういう喋り方なのか、
花組の幸美杏奈さんのような、
なんとなく抑揚のない喋り方が役柄にとても似つかわしくてよかったです。
お顔もとても可愛かったしね☆

音乃いづみちゃんはとても妖艶な美女でよかったですが、
シーンとしてはしょられていたのが残念。

でも全体的にひとつのお芝居として楽しめる、
純粋に面白い舞台でした!
ところどころ「これってギャグ? ギャグなの?」と思いつつ、
声に出して笑っちゃったりして(笑)。
本公演を見るのも楽しみになってきました。

公演後のご挨拶は、まず新人公演の長であるかなみちゃんから。
「本日は、宙組東京公演『傭兵ピエール』の新人公演にお越し下さいまして、
本当にありがとうございます。
今回10日ないお稽古期間の中で、上級生の皆様の温かいご指導、
今回初めての新人公演担当となられた稲葉先生のご指導、
ファンの皆様のご声援により、今日を迎えることができました。
本当に感謝しております」
といった感じのお礼の後、主役の悠未ひろちゃんのご挨拶。
「本日は(中略)本当にありがとうございます。
前回大劇場公演のご挨拶のときに、辞世の句のようだと言われたので(笑)、
今回は前向きなご挨拶ができるよう頑張りたいと思います(笑・拍手)。
それぞれ一つ学年も上がり、また新たな一歩を踏み出そうと頑張ってきました。
上級生の皆様、スタッフの皆様、最後まで温かく見守ってくださいましたお客様、
本当にありがとうございました。
この一歩を、この後本公演にも、二歩散歩と続けてまいりたいと思います。
本日は本当に、ありがとうございました!」

かなみちゃんはじめ、みんなの目が潤んでいるようにも見えましたが、
本当に温かい公演でした(*^ ^*)。

お客様は、なおちゃん・水くん・すっしー・あいりちゃん・リキちゃん他、
総勢20人くらいでしょうか。
たかちゃん&お花さまが見られなかったのが残念!

 fin