2003年12月2日 18:00開演
『初風緑コンサート Carmine』
於 日本青年館


――実は私、
「カーマイン」という今回のタイトルを聞いてこのかた、
カーマインとは何か爬虫類系の動物の種類だとばかり信じてたんです(^ ^;;。
なぜそうなったのか、何と混同したのかは分かりません。
でもずっとそう信じてたの。
もしかしたら、ガイチ(初風緑)のイメージ?(爆)
私にとってガイチの基本はブライアン(月組東京『LUNA』)だから?

ですが、ガイチさん御自らの解説で
「カーマイン」とは「深い、血のような赤」だと知りました。
確かにポスターもパンフレットも、
ステージの装置も(とくに第一部の)お衣装さえも、
「赤」を基調としたものでしたわ(*^ ^*)。

ガイチにとって「赤」とは「情熱」なのだそうです☆
(私にとっても「赤」といえばやっぱり情熱!(*^ ^*))
というわけで、2時間みっちり情熱の世界へ!!

◇第一部 赤色夢◇

「赤」をキーカラーとした、いくつもの世界。
それぞれに雰囲気があって素敵でした(*^ ^*)。
前回のガイチコンは「オールガイチ!」って感じでしたが(笑)、
今回はまさしく宝塚のショー的なステージ。
そういう意味ではあまりツッコミどころはないんですが(爆・何求めてるの)、
普通に(?)素敵なシーンが満載。
そして、それでもところどころに現れるガイチらしさがまた…!(*>_<*)

「赤い宝石」では、
女装する悠未ひろくんが高く掲げる赤い宝石を取ろうと
ぴょんぴょん飛び跳ねる姿がキュート☆
宙組一の身長を誇る彼女、本当におっきい…!

ていうか、宙組三大男役揃い踏み!?
宙組男役今回8人出ていたのですが、
うち3人があひるちゃん(遼河はるひ)、悠未ひろくん、そして十輝いりすくん。
この三人が前に並ぶと、壁です壁。でか!
後ろの男役さんたちも「おとめ」を見ると168cmとかあるのに、
小さく見えるの。遠近法的には間違ってないんだけど(笑)。
やっぱり背が大きいと、全体的なスケールも大きく見えるよね。
大きいことは良きことかな。
さすが平均身長171cmの宙組(『歌劇12月号』参照のこと)。

「赤い季節」でのコミカルなシーンも面白かった☆
ここで私の目を奪ったのが、
やはり十輝いりすくんの少女姿!(笑)
スカートの下に穿くかぼちゃパンツ(…正式名称って何?)、
そしてその膝の位置の高さ!(爆)
その足が内股になっている姿なんて、もう…!!
しかもめっちゃ可愛い声出してるくせに、
突然ドスの利いた声でさくらんぼを割ったりしてるし(>_<)。
すごかったです。
(なにげにいりすくんの相手役の下級生男役さん二人の
髪型も要チェック!(笑))

さらにその後出てきた女性、それは…あの方でした!
あひるちゃんの奥さんという設定で(笑)、
見た目には一見綺麗なんだけど、歌い出すとなんて低い声!

「老人と恋」も面白かったね。
かなみちゃんのおばあちゃんもイケてたし(笑)。

でもやはり私たちの心を捉えて離さなかったのは、
第1部ラストの「スペイン物語」。
マタドールのガイチ&(速水)リキちゃんの熱い友情物語です(*T-T*)。
マタドール姿のガイチもリキちゃんも、
そして牛さん(…と書くと美しくないな(^ ^;;)闘牛役の男役さんたちも
素晴らしくカッコ良くて、もう一度見たいくらい。
とくに闘牛役さんたちの群舞の振付が素敵でした(*T-T*)。
でも、でも圧巻だったのは、
雪の中にくずおれるガイチ……!!!
――やはり! やはりはいつくばるのか!!
さすが、宝塚一はいつくばりの似合うジェンヌ!!!!!(爆)

…絶対笑うところじゃないんですが、
私は笑いを堪えるために腹筋が必要でした。
スミマセン。いや、本当に素敵だったのよ。

◇第2部 夢に見た人々、街々◇

『ニューヨーク・ニューヨーク』から始まったこちらのステージでは、
世界各国を回ります(*^ ^*)。
JAZZメドレー、クラシック、アルゼンチンタンゴ、ラテンメドレーなどなど、
宝塚ファンにはおなじみの曲もたくさんでした☆

やっぱり印象的だったのは、王子様(笑)。
ガイチのご希望通り、
白いひらひらのお衣装に白いスターブーツ、オスカルみたいな鬘をつけて、
上下両方からスモークが焚かれる中、
思ったよりかなり長くかなみちゃんとデュエットダンス(*^ ^*)。
ナチュラルに素敵でした〜〜。
ガイチ、こんなに白い役も似合うんだ〜って嬉しくなったくらい(失礼な)。
かなみちゃんも良かったよ〜〜〜。
少しも早くトップにしてあげて〜〜〜(*T-T*)

かなみちゃんと言えば、
かなみちゃん中心に娘役4人でコーヒー・ルンバを歌ったときも可愛かった☆
私、かなみちゃんがちょっと口許をきつく結んで上目遣いにする表情が
大好きなのです(^ ^)。
…のに、なぜか私の目through オペラグラス、は、
みんなが持っているコーヒーカップの底に付いていた(たぶん)値札シールに
吸い寄せられてしまってました(爆)。
人によって、付いてたり付いてなかったり…どうでもいいのにそんなこと(^ ^;;。

どうでもいいと言えば、ひとつ小ネタを思い出した。
「OH! SOLE MIO」を歌ったときの歌詞が「♪歌ってみ〜よ〜」とか何とか
だったような気がするのですが、
それって「MIO」と掛けてるの?(笑)

客席降りもあったりなんだり、
気づくと最後のご挨拶、というような、あっという間の2時間でした(*^ ^*)。
ガイチのお喋りも相変わらず突拍子もなく面白くて(笑)。
最初のご挨拶では
「このままだと6時間トークショーをやってしまいかねないので」と
自らうち切っていたのに(笑)、
ラストのご挨拶では「(この公演中に)命を感じました(*^ ^*)。
すごいよね?」とゴーイングマイワールド☆
でも素敵なご挨拶でしたよね。

本当にガイチと宙組とのコラボレーション。
それぞれのいいところを出し合って、素敵な空間になってました。
宙組もいい下級生がいっぱいいるんだよね!
とくにあひるちゃんはセンターを堂々取ってたし、
悠未ひろくんも新公主役の貫禄(?)がありました☆
かなみちゃんに至ってはすでに完成形だし。
やっぱり場を与えられることが、一番重要なんだと思った次第。

アンコールで歌ってくれた「あなたに」という曲は、
専科でひとりぼっちで頑張ってるガイチの切なさや
だからこそ今を楽しんでいる姿まで現れているようで、
思わず目頭が熱くなったりもしましたが、
本当に楽しい時間でした(*^ ^*)。ありがとう!

そうそう、客席には
宙組のすっしー(寿つかさ)と美郷真也さん、
OGのかよこちゃん(朝澄けい)、そんちゃん(秋園美緒)、
そしてまやちゃん(久遠真耶)が見えましたわ(*^ ^*)。
舞台に向かって高い位置で拍手しているのが見えて、ほのぼのしました☆

 fin