2002年11月18日 13:00開演
花組『エリザベート/大鳥れいサヨナラショー』
於 宝塚大劇場

 
大劇場千秋楽。
ものすごい熱い舞台で、
私なんてプロローグのアンサンブルを見ているだけで
涙がじんわりしてくるほどだったのですが、
シリアスなストーリーだけに、
千秋楽らしい大きなお遊びは(私の気づいた中では)ただ一つ。
キッチュのアサコルキーニが「綺麗な姉ちゃんがいるぜ〜!」と指した後、
カメラに肘を載せて、
「でもやっぱりあれですね、大鳥れいさんの輝きには負けますね」
と言って、場内の大拍手をもらっていたことくらいかな(*^ ^*)。

というわけで終演後、
みどりちゃん(大鳥れい)のサヨナラショーがありました。

まず準備ができるまで、ということで、
組長のハッチさん(夏美よう)が幕前で
今後の花組のスケジュールと、サヨナラショーの
「メニュー」((c)ハッチさん(笑))を紹介してくれたのですが、
当たり前なんだけど、ゾフィのお衣装のまま出てきたのね。
そして喋る声があまりにも低くダンディなものだから、
ハッチさんが喋りだした途端、客席に笑いがおこってしまい(笑)、
ハッチさんも笑いが止むまで待ってたりして(笑)。

樹里ちゃん(樹里咲穂)がディナーショーの紹介のために、
フランツの格好のまま出てきました。
さっきまでの威風堂々とした姿とは違って、
ちょっと頭を下げたりして照れつつ出てきた姿が
いかにも樹里ちゃんらしくて可愛かった。
それにしても、ディナーショーに出るメンバー、豪華だよね。
(未宙・愛音・桐生・望月)
樹里ちゃんは「お稽古はもう始まってるんですが、
男役ばかり5人でちょっとムサ苦しい」と笑ってましたが(笑)。

そして準備ができたらしく、サヨナラショーへ。
以下、私の覚えてる限り。
でもトップになる前の、新人公演やバウの曲も多かったので、
タイトルとかはあまり分かりません(^ ^;;。

幕が開くと、大階段前にカーテンが掛かっていて、
その前に後ろを向いたオサちゃん(春野寿美礼)。
振り向いて歌い出したのは
「ヴェロニック」(主演:愛華みれ/千ほさち)の中で、
花屋の主人だったオサちゃんがその奥さんを「花の女神」として
紹介したときの歌!!
トート閣下のままのお化粧でしたが(笑)、
のびやかな声でゆったりと楽しげに歌うオサちゃんが、
下手花道からせり上がってくるみどりちゃんを紹介します(*^ ^*)。

みどりちゃんは、赤い痩身のスリップドレスに身を包み、
お団子にした髪に羽根のような赤い髪飾りをつけてました。
そして赤い薔薇を15本くらいかな、腕に抱え、
「お花はいりませんか〜!」と歌いつつ銀橋を渡ります。
お花を客席に撒きながら銀橋を渡り終えると、
今度はオサちゃんとデュエット。
曲目は…「ザッツレビュー」の曲だっけ?

それから、「スピークイージー」の曲を歌い、
浅黒いお肌のまま黒のタキシードを着て
下手から出てきたあさこちゃんとデュエットダンス。
あさこちゃんのその精悍なことと言ったら!
その強引なことと言ったら!!
その凄艶なことと言ったら!!! (ファンモード爆発中)
皆さんは、みどりちゃんの手首を引くあさこちゃんの強引な仕種に
惹き込まれると話していらっしゃいましたが(*^ ^*)、
私は、そういうときの、あさこちゃんの目ですね〜。
もう、ダメです。キケンです(笑)。
くらくらきちゃいますね〜(*T-T*)。

ゴメンナサイ、みどりちゃんのことでした(^ ^;;。
それから、この公演で一緒に退団する真竹すぐるさんと、
同期のゆみこちゃん(彩吹真央)と一緒に
「タンゴ・アルゼンチーノ」の三重唱。
真竹さんってお歌お上手だったのね。

そして、「カナリア」で独断場だった「幸・不幸」のナンバー。
格好いいんだけど、お衣装があまりにも綺麗すぎて
なんか違和感ありでした(笑)。
でも、本当にいろいろ思い出すよね(T_T;。

最後に、トップお披露目だった「夜明けの序曲」。
センターに立つみどりちゃんのところに、
組子&樹里ちゃんが黒燕尾orブルーグレーのスリップドレスで
両脇から登場してアイコンタクトを交わしていきます。
一人一人の顔を見ながら、
それまでずっと笑顔だったみどりちゃん、ちょっと涙をたたえて。
銀橋をもう一度今度は上手から下手へ渡っているところで、
上手からオサちゃん登場。
本舞台で戻ってくるみどりちゃんを迎えて、大きく腕を広げます。
そんなオサちゃんのところに駆け寄って手を取り合うみどりちゃん(*T-T*)。
オサちゃんの笑顔も本当に包容力にあふれていて素敵でした。

そしてみんなが見守る中、大階段を上っていきながら、幕。
やっぱり男役トップさんとは違うのね、
お衣装替えとかはありませんでしたが、でもとても素敵なショーでした。

幕が閉じた後、退団者ご挨拶までの場つなぎに、
またハッチさんが登場して、退団者二人の経歴や思い出などを話します。
…のですが!
なんと、ハッチさん、娘役さんと同じスリップドレス姿!!
会場中にどよめきが広がり、
私も思わず「おお…」と声に出してしまいました(笑)。
ちなみに髪は黒と銀のメッシュっぽいボブのかつらをご着用。
(そして、お化粧はゾフィー(爆))

「これは、みどりにも花組生にも言ってないのですが… 」
と前置きしたハッチさん、なんとみどりちゃんの今までの相手役だった
タモさん(愛華みれ)とチャーリー(匠ひびき)の声のメッセージを
紹介してくれました!

チャーリーからは彼女自身のサヨナラの時に助けられたことに対する感謝、
もう元気になったことを話し、
「退団して落ちついたら、私の手料理を食べに来て」(*^ ^*)。
タモさんからは、タモさんと一緒にやってきた数々の作品になぞらえて
思い出を語る言葉があった後、
「最高の宝塚で、最高の花組で、どんどんやっちゃってください(笑)」
というようなことを話されていました。
二人とも男役をやっていた頃より、
ふつうの喋り声が高くなってる気がしましたわ(*^ ^*)。

退団者ご挨拶の覚えてる箇所を(^ ^;;。

真竹さんは白いお花を持って。
「子どもの頃から宝塚を見続けて、
元タカラジェンヌの母に受験したいと話したらやめるように言われたけれど、
でも受かったときに一番喜んでくれたのも母自身でした 」

みどりちゃんは赤い大小の薔薇のブーケを
オサちゃんと絵莉千晶さんからもらって。
「10年間、自分を信じて走り続けてきました。
花組のみんな、同期、それから相手役さん――
愛華みれさん、匠ひびきさん、春野寿美礼さん。
たくさんの大切な人に会わせてくれた宝塚に感謝しています」

オサちゃんもあさこちゃんも
終始笑顔でみどりちゃんを見つめていました(*^ ^*)。

そして「すみれの花咲く頃」でお別れ。
カーテンコールが一度しかなかったのが残念だったわ。

サヨナラパレードは瀬奈会のガードに入ってしまって、
パレードの始まるあたりにいることになってしまったので、
車に乗っていくところは残念ながら観られなかったのよね(^ ^;;。
でも最高の笑顔で手を振りながら歩いていくのを
拍手で見送れたので、満足です(*^ ^*)。

おまけ。
パレード終了後、同じところから
樹里ちゃん、あさこちゃん、オサちゃんの順で出てきました(*^ ^*)。
樹里ちゃんは照れるように
ちょっと小走りになりながら行ってしまいましたが(*^ ^*)、
あさこちゃんは(もちろんその辺が瀬奈会だと分かっているので)、
一人一人顔を見て「お疲れさまでした〜」と手を振りながら。
白いファーつきのジャケットがとても愛らしかったです。
そして春野様。
トート閣下のような黒い痩身のコートの裾を翻して
鷹揚に、でもあっという間に歩いていってしまわれました(*^ ^*)。
でも素敵な笑顔でしたよう。

まだ東京があるから、あまり湿っぽくはならない千秋楽。
本当に素敵な舞台でした。
…東京も頑張ってチケット取らなくちゃ(笑)。

 fin