2001年8月21日 18:30開演
月組『大海賊/ジャズマニア』
於 東京宝塚劇場


新生月組。
観る前私は、始まったら泣くんじゃないかしらと思ってました。
マミちゃん(真琴つばさ)と檀ちゃん(檀れい)のいない月組を観て。
――でも、泣いたのは私ではなく、リカファンのぶりーざさんたちでした(^ ^;;

私自身は、お芝居の方では大きな悪役がかっこいいエドガー(湖月わたる)と
長髪の敵役が素敵だったフレデリック大尉(大空祐飛)、
やんちゃな聞き耳(霧矢大夢) を観ていたし、
ショーの方では素敵なガイチ(初風緑)が加わって、
「観る場所が多すぎる! 間に合わない!」と大変だったため、
見終わったときには「もう一度観たいな」と思っていたのですが(*^ ^*)、
リカファンとしては、やはり新トップコンビをまじまじと、
それこそ小姑のように(笑)ご覧になっていたようです。

でもねえ、やっぱりリカちゃん(紫吹淳)とえみくらちゃん(映美くらら)の
持つ方向性がまったく違うのよね。
どっちが悪い、とかじゃなくてね。

研15になるリカちゃんはやっぱり「妖しさ」が持ち味だと思うし
(昔の白かった頃(笑)は知らないし、
「プロヴァンス〜」はちょっと…だったし(笑)) 、
研3のえみくらちゃんは、ちょっとお子様顔。色気はない。
まだ真ん中にいることに(というか舞台に立つことに)慣れてないせいか、
けっこう手持ちぶさたで空間埋められてないように感じることも…(^ ^;;。
『歌劇』誌で、リカちゃん自ら「幼児誘拐」と言っていたけれど、
まさしくその通り。
「いや、その表情、まずいでしょう」というような、
まるで小さな物を愛でるような表情をするリカちゃんに、
危険な匂いを感じてしまいました(^ ^;;。

まあまだお披露目4日目だし、
これで決めつけてしまうのは可哀相、という話をしておりましたが、
リカちゃんにとってもえみくらちゃんにとっても他の月組生にとっても
ちょっと可哀相な気さえしてしまいます。がんばれ!

というわけで、ツボに入ったところ&印象に残ったところ一覧(笑)。

『大海賊』
・冒頭のシーン、リカちゃん演じるエミリオが貴族の青年(少年?)。
とても風格があって、エドガーに負けるような人には見えませんでした(笑)。
どちらかというと、オックス男爵系(笑)。
エドガーに負けてはいつくばっているところをみて、
「ニクラウース!」という声がきこえるような気がしたわ(^ ^;;

・同じシーン、従者を置いて逃げるシーン、
私達の座った席が2F9列だったためか、
リカちゃんが高台から舞台の向こう側に飛び降りたあと、
走ってはける姿まで見えてしまい、
「主役と一緒にはける」(by『動物のお医者さん』内「トスカ」)を
思い出して、一人で肩を震わせてしまいました(^ ^;;。

・ エミリオが海賊に押し入った船の上でエレーヌ(映美くらら)と恋に落ち
(どうでもいいけど早すぎ…やはり一緒に歌を歌ったからか?(笑))、
さらっていくか船に置いていくかを決めるのにカードを引かせるんだけど、
「エースが出たら置いていく」…って、
普通のカードでは1/13の確率でございますよ。低すぎ(笑)。
(本当は違うことが種明かしされるけどね)

・アン(西条三恵)に「俺の女房になってくれ」と告白するキッド(伊織直加)、
「昔からお前のことが…(銀橋に走り出てきて)好きだーーーーーーーっ!!」
可愛い(*^ ^*) 株急上昇(笑)。
でもほんとは、最初から「O」段が「A」段に聞こえるところで
ちょっと株上がってた。

・酒場で飲み踊るエミリオたち。
なにげに冒頭のシーンでエミリオのお母さん役をやっていた
ゆらちゃん(夏河ゆら)が酒場の女として出てきていて、
「俺の母に似ている」ともなにも言葉がなかったのがおかしかった。
そしてなにげに一緒に踊るのがゆらちゃんとちずさん(美々杏里)。
…エミリオ、けっこう年上好き?(笑)

・はじめて本公演で悪役をやったというタニちゃん(大和悠河)。
しかし「ゲハハハハ…!」という笑い声はどうかと思うですよ(笑)。
一瞬、誰の声かと探してしまったわ(^ ^;;

『ジャズマニア』
・オープニングの曲が始まった途端、「だめだあ!」と叫んでしまいました。
…だって、同じ曲なんだもん。
なんでこれで開演アナウンスがマミちゃんじゃないの? って、
思っちゃうよ。やっぱり(*T-T*)。
その後しばらく、
「これはきっとマミちゃんが休演したんだわ」と思いこもうとしたり(笑)、
いろいろ大変&虚しい作業を必要としました…。
たかちゃん(和央ようか)のプレお披露目のときに、
ずんちゃん(姿月あさと)のサヨナラの演目だった『GLORIOUS! 』を
観るのがツライ…とずんちゃんファンの人が言っていたのを思い出しましたわ。

・でもずいぶんと去年の内容とは変わっていたので、ちょっと一安心。

・オープニング後の場つなぎに残った
ちずさんたち娘役三人でのアカペラが素晴らしかった(*^ ^*)

・とはいえ、えみくらちゃんが去年檀ちゃんが着た衣装を着ているのをみると、
「お嬢ちゃんにはこういう服はまだ早いですよ」と思わずにいられなかった。
とくに「42nd Street」を銀橋で歌ったときの衣装…。いかにも借り物…。
ああいう、Aラインのものは、まだ大人っぽすぎる気がするですよ。

・タニちゃん(大和悠河)が銀橋降りをしたのにはびっくりした。
暗い中で銀橋に立ってライトと同時に振り向いて歌い出したときには、
久しぶりに隣のぶりーざさんの手を握り掛けた(笑)。
ひさびさの衝撃。
でも実際に握らなかったのはタニちゃんが上手くなったからだと思うの(笑)。

・リカちゃんのソロダンスもよかった。
――リカちゃん、本当に相手役いらないよね…(^ ^;;

今回のワタシ的ヒットは祐飛ちゃんでした(*^ ^*)
『血と砂』観に行きたいなあ!!!


fin