2001年10月7日 15:30開演
花組『ミケランジェロ/VIVA!』
於 東京宝塚劇場


二階後方席に座った場合、舞台上には見えない場所があります。
今までは、いくら『ベルばら』でバスティーユの白旗が見えなかろうと、
『猛き〜』で三菱の旗が二菱になっていようと、
笑って(!?)許せました。
でも、今回は許せない〜〜〜〜〜〜〜!!!
だってだって……っ!!!!!

公演写真とか見るたびに気になっていた、
タモさん(愛華みれ)、チャーリー(匠ひびき)、樹里ちゃん(樹里咲穂)、
オサちゃん(春野寿美礼)、あさこちゃん(瀬奈じゅん)の五人が、
大階段上に一列になってポーズをとるシーン。
美しい構図だわ(*^ ^*)と思ってました。
なのになのに……っっ!!!!!!!

どうして、一番上にいるあさこちゃんが見えないの〜〜〜〜〜〜(怒)!!!

「あっ、あの水色の足はあさこちゃん……っっっ!」
でも、2F10列からでは、足を見るのが精一杯でした。
そしてそのショックのため、その下にいるはずの4人にも目を配ることができず、
気がついたら、みなさん大階段から下り終えていました…。
くすん…見逃したよ…。

あの劇場にはいろいろ欠点がありますが、
舞台が見えない、というのはホントどうかと思う。
なんとかしてよ!!!! うわーん!!!!!

――ふう。
気を取り直して、タモさんサヨナラ公演の1回目の観劇の感想などを。

『ミケランジェロ』

前評判より、断然面白かった…と思うのは、私だけ?

ミケランジェロの生き様そのものを描いていて、
しかも、ピエタやらダビデやら、システィーナ礼拝堂やら、
超有名な彫刻や絵画がうまく絡んでるし、
なにより谷正純演出なのに、人が5人しか死なないし(笑)。

某既に退団した(涙)トップさんのお披露目公演みたいに、
自分のわがままで一国を滅ぼしちゃったりしないし、
某フェルゼン様がとても素敵だったトップさんのお披露目公演みたいに、
自分のわがままで仲間たちを殺しておいて
一人だけのうのうと生きてないし(笑)。
いやあ、素晴らしくハッピーエンドでしたよ。

ミケランジェロのタモさんのイッちゃってる目も素晴らしかった(笑)、
いや「(笑)」じゃなかった、「(*T-T*)」、だ(笑) 。
どうしてこの人の遠い目は、本当に遠くを見てるんでしょう。
人智を超えています。素敵です。
「私は神のごとき、ミケランジェロだ!」
…って、自分でいうか? というような台詞さえ、
その遠い目の前では、みな屈服せざるを得ません。ははーm(_ _)m。

とはいえ、アスカニオ(瀬奈じゅん)がどこにいるかばかり
気にしていた私には、
もしかしたらストーリーが頭に入っていないかもしれないです(笑)。
コンテッシーナ(大鳥れい)やルイーザ(遠野あすか)が
ストーリーにどのように関わっていたか、覚えてないくらいだもの(^ ^;;。

あ、覚えてるのは、 コンテッシーナがちょっとストーカーのようだった
(だって、ミケが寝食を惜しんで制作に励んでたからって、
自分まで断食したりする必要って、ないじゃん。
そんなふうに想われたら、そっちの方がコワイじゃん(^ ^;;)こととか、
そうやってやせ衰えたコンテッシーナを
なぜかラファエロのオサちゃんがお姫様だっこして連れてきたこと。
…なぜ、ラファエロ?
コンテッシーナとの間にどのようなつながりが?
――というようなツッコミは、この際無用なんだろうね(^ ^;;。

脇で際だってたのは、やはりローマ法皇の未沙のえるさん。
タモさんとのやりとりが絶妙でした。
「ん〜〜〜〜〜〜〜!」って唇を噛みしめるタモちゃんが可愛かった(*^ ^*)。

ピエタの歌やダビデの歌の繰り返しはおかしかったけど、
何回か観て覚えちゃったら、きっと歌っちゃうんだろうなあ(笑)。

ところで、ラストシーン、
ミケランジェロは一人でどこに向かって歩いていくんでしょう…?

『VIVA!』

こっちの方が、実は不満は多いかも。
だって、なんだかどこかで観たようなシーンが多いんだもの(T_T;。

まずオープニングの衣装は『アジアン・サンライズ』を思い出させ、
同じくオープニングのタモさんのカデンツァからの流れは
『ノバ・ボサ・ノバ』の「シナーマン」を思い出させ、
途中、『美麗猫』を思い出させるような曲や、
宙全国『GLORIOUS!』を思い出させる曲があり、
中詰めは『BLUE MOON BLUE』を思い出させ(白い衣装の中詰めね)、
あさこちゃんのスーパーラティーノの衣装は
中国公演でリカちゃんが『アチチ』(笑)を歌ったときの衣装だし
(しかも同じリッキー・マーティンの曲)、
なんだか最近のショーの二番煎じのような印象が拭えませんでした。
――ていうか、私がそれだけ宝塚の舞台を観てきたってことなのかしら?

でもねでもね、
踊ってる人々はとても素晴らしかったです。
「女優だから汗をかかない」と『スタ小部』で豪語していたオサアサでさえ、
額に汗が見えるほどの運動量。
(あの体力魔人(失礼)のあさこちゃんでさえ、
ちょっと疲れてるかな? と言う気にさせられるような動きもあったり(^ ^;;)

オサアサと言えば、サタンとアルティストのシーン。
とてもとても期待していったのです。
…なんなんでしょう、あの、中途半端な設定は?

ていうか、まず、オサちゃんって実はコミカルな役柄って似合わないのかな…。
冒頭のバイオリンを作るシーン、……??? という気分になりました(^ ^;;。
歌がうまい分、あんまり少年ぽく見えないからなのかしらね。

そしてサタン(瀬奈じゅん)。
オレ様な雰囲気満開で、とても素敵だった(ファンの欲目)ですが、
どうして、アルティストとアンジェの二人をおいて、
にやっと笑って、去ってしまうの?
アルティストをさらってってよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(笑)

というわけで、ちょっとワタシ的には納得のいかないシーンでした。
ああ、オサアサがしっかり絡むシーン
(全編にわたってでももちろんかまわないけど(笑))が観たいわ〜〜(*^ ^*)

そんな私にとって今回の一番のツボは、
マンボのタモさんでした(笑)。

ノリにノッていろいろ叫んでるのですが、それが全部平仮名に聞こえるの!(笑)
「うっ!」「はっ!」「みんなでっまんぼっっ!!!」
タモちゃん、かっこよくないよ、それ…(笑)。
と、あまりのかわいらしさに、私のツボ刺激しまくりで、
私大興奮でした(*T-T*)

もちろんあさこちゃんにとって初めての一人銀橋渡りであろう
スーパーラティーノは素敵でした(*^ ^*)
このあと、ロケットに繋げてはけていくんですが、
そのときに特大のウィンク!!!!
しかも二階席に!!!!!!!
…ああ、これってマミちゃんのを観て研究したのかしらね(*T-T*)
あさこちゃ〜〜〜ん!!!!!!!!!!

それから黒燕尾で男役が二人ずつ組んで踊る妖しげなシーンがあるのですが、
もう私の目(inオペラグラス)は、
樹里ちゃんとあさこちゃんのコンビに釘付けでした。
おかげで、出てたであろうオサちゃんが誰と組んでいたか覚えてないほど(^ ^;;。

タモちゃんのサヨナラ公演だということは、
大階段に一人たたずむタモちゃんに
ライトが当たって初めて思い出しました(*T-T*)
その瞬間、まるで条件反射のように涙が盛り上がる私。

タモさんが、最後まで幸せを振りまいてくれるといいなあ、と思います(*^ ^*)

 

fin