第58回富士登山競争
山頂コース:
距離:21km
標高差:3000m


 馬返し:  54:40
 五合目: 1:41:02
 八合目: 2:53:16
 山頂: 3:16:44

順位:32位

 今回はちょっとした冒険心でCW-Xのロングスパッツを使用してみることとした。このレースではそんな窮屈なスパッツを履いている人はほとんどいないので、やっぱり登りには使えないのかなあと思いつつも決心してしまった。また、エネルギー切れを起こさないようにパワージェルを2つ腰に入れて、スタート1時間前にはパワーバーを1本食べつくした。これで準備は大丈夫と。。30分前からみんなスタート地点に並び始める。去年は馬返しの地点で既にバテ気味だったので、今年は馬返しまでは少し余裕を持っていこうと決心した。また、時間にとらわれないように時計を外した。

 富士吉田市役所をスタートと同時に一斉に飛び出す。私は前から5列目くらいだったがなかなか勢い良くは行けなかった。人の間を掻き分けながら自分と同じようなペースの人を見つけてそれに食らいつく。馬返しまでは本当に長く、緩い登りなのでそれを走り続けるのが辛くて辛くてたまらない。その区間では歩いている人がいないので必死に走るテンポを崩さないように狙った団体についていく。最初は150位くらいのところだったと思うが余裕があっても馬返しまではペースを崩さずに我慢した。

 時計が無いのでそれでもあっという間に馬返しに到着する。水2杯とバナナを1本、パワージェルを1袋平らげる。足の疲労もほとんど無く、体調も非常に良い。ここで既に去年とは違うと実感した。しかし、ここから5合目の佐藤小屋までがとても大変で、走るのと歩くのとの丁度中間の斜度。まさに走ったり歩いたりの繰り返しでこれまた5kmもある。ここからは山の区間なので、それでもどんどんと抜いていくことに専念した。とにかく一度抜いた人には2度と抜かれないように心がけながら。。

 佐藤小屋でもパワージェル1袋と水2杯、バナナを口にして通過する。順位も時間も全く分からない。。今回は目標100位以内と決めていたのでちょっと焦っていたことは確かである。ここからは良く知っているところなので前回試走した1時間30分を目指して同じように走り出す。

 同じようにとは到底行かないまでも、足の調子は全く問題ない。7合目あたりで順位を数えている関係者の方がいて、57位。。。初めてどのくらいの位置にいるかが判明した。そして、びっくり。。100位くらいかと思いきや既に57位の位置にいた。それを聞いて俄然やる気が出てきて、高所で弱っているランナーをどんどん抜いていった。

 8合目。ここでも順位を数えている関係者がいて、44位と教えてくれた。これはがんばるしかないと思って必死に足を進める。そして、9合目からも何人か抜いてゴール直前の最後の最後に1人を抜いてゴール。。ゴールしても何位なのか、また、時計を持っていないのでどのくらいのタイムなのか全く分からない。。小屋で時刻を聞いておよそのタイムを算出すると目標の3時間30分をはるかに切って、どうやら3時間20分には達していないということが判明する。

 すぐさま、長い下山道をジョギングしながら下り、バスに乗って市役所へ。速報を見てびっくり仰天。順位も時間も。また、CW-Xのおかげか足の疲労もそれほど無く、結果的には痙攣を起こすことも無かった。(1回攣りそうにはなったが。)今回は、前半飛ばさなかったことと、エネルギー切れを起こす前に補給できたこと、痙攣を起こさなかったことが勝因に繋がったのかと。来年は欲をだしてもう少し上を目指してみたいかと。。。

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