2004年7月12日(土) 曇り
朝起きてみると、道路が濡れている。昨晩は相当雨が降った模様。どうしても、小川山に行きたい私は天気予報を見る。長野の天気予報は、午前中20%。これは行ける!と思い、待ち合わせ場所の韮崎へ…。
しかし、みなさんと話し合いの末、岩が濡れてるかも!?と言う結論に至り、一旦家に戻り待機することに。一眠りしていると、Jから電話が…。「晴れてるよ。富士山から他の山々が結構見えてるよ!」速攻で飛び起きる。そして、いざ出発!!

  1. 親指岩
  2. 小指岩

親指岩

廻り目平に12時半頃に到着。なるべく日当たりの良い岩へ行こうと話し合う。そして、なんと昨日私は、ついに念願のカム様をボーナスで購入。カム様をちょこっと使えるルートなんて行きたいなぁと思っていたら、「親指岩に行きましょう!」とマツムーさんが提案。そして親指岩に到着。

わーぉ!?これが小川山レイバック???きゃぁーめちゃくちゃ格好良い。こんな素敵な岩今まで見たことありません。岩をみてこんなに感激したの初めて。ルート本をよく読んでみると、日本で一番有名なクラックと書いてある。こんな天気じゃなければ、いつもとても混んでいるらしい。今日は、ラッキー!


見よ!この美しい岩!

カムデビューした私。超ご機嫌。えへへへへ
親指岩でのメニュー
今日は小川山レイバック(1Pの途中?のみ)。(5.9+)
  1. けん様の華麗な舞
  2. ケツだけ星人登場
  3. The ミッシェルねぇさま
  4. マツムーさんの野望
けん様の華麗な舞

すたたたたた、おしゃべりしながら余裕たっぷり。ふふふふふ〜んと鼻歌が飛び出そうなくらいらーく楽のご様子。最初3メートルくらい上がったところで1番のカムをセットされいる。よく考えたら、あんな高いところまで、、、何もなしで登ってしまうなんて、さすがけん様、す、凄い。

ここでも、ジャミングを使うらしい。先週覚えたばかりのジャミング。クラックには欠かせないテクニックらしい。それにしても、けん様、登るの速いなぁー。


カムは一番に、き・ま・り

ジャミング〜♪ジャミング〜♪

もうあんなところまで…

ケツだけ星人登場
ちょっとストーリーチックにご紹介。
  1. プロローグ
  2. お尻フリクション
  3. カム、カム、カモ〜ン
  4. ガバ様との遭遇
  5. ジャミング〜ジャミング〜♪
  6. 最後の難関
  7. エピローグ

プロローグ
静寂な森の中、ただ聞こえるのは、はぁはぁという苦しいそうな息遣い。そこからストーリは始まる。

あぁ〜。次は私が挑戦。皆様、お先に失礼します。トップロープなら登れるかなぁ〜?ドキドキ。こんなきれいな岩に登れるなんて幸せ〜。まずは、ジャミングの復習から。ジャミングって、手が痛いなぁ。

最初、ジャミングで登る私。物凄く辛い。うーーーん、登れない。体が重いせいかしら…。すっごい登ったかしら?と思い下を見ると、げ!まだ2メートルも上がっていない…。


これで良かったっけ?

な、なんだこの格好。でかいお尻…

え…まだこれだけしか登ってないの?

お尻フリクション

物凄く困っている私。 すると、マツムーさんが「ここはレイバックで登った方が良いですよぉ」とアドバイスして下さる。そうか、最初はレイバックで登るのが正解らしい。そういえば、けん様もレイバックで登ってたなぁ〜。

再び気を取り直して、登ってみる。お尻を岩にこすりつけながら登るとなお楽チンなことが判明。お尻がでかくてよかった!おけつフリクション炸裂。使えるものはなんでも使わないとね。お尻をフリフリご機嫌で登る。


登り方をご享受

こんな感じかしら?

カム、カム、カモ〜ン

途中で、せっかく購入したのでカムをセットしてみる。あぁー感動!なんて楽しいのかしら。でも、なかなか上手くセット出来ない。意外と難しい。最初、1番を突っ込んでみるが、小さすぎ。なので、2番をセットしてみる。これ、抜けなくなったらどうしよう!?

自分のセルフをカムに引っ掛けてみて、全体重を乗せてみる。意外と抜けないものだなぁと思っていたら、なんだか、カムがギシギシ言ってるよ。セットの仕方が悪いのかしら。登り方も駄目だけど、カムのセットの仕方もまだまだ練習が必要。今年の夏中に、このルートをリードで登れるようになりたいなぁ〜。


ガサゴソ、ガサゴソ

そういう風に見えないけどカムにぶら下がってるんだよ!

ガバ様との遭遇

少し(3メートルくらいかな?)登ると、傾斜が緩やかになってくる。そこでレイバック終了!ジャミングに切り替える。でもジャミングに切り替えるのが中々難しかった…。クラックは、パワーが要ります。

ジャミングに切り替えて少し耐え忍ぶと、すばらしいガバ様が登場する。ガバ様をムンズと掴み、ちょっとしたテラス(って言うかな?)に登るとそこで休憩が出来る。ここで一息入れることが出来る。ガバ様、ここまで導いてくれてありがとう。


ジャミングに切り替え!

ガバ様、キャッチ。ムフフフフ

私たちもホッと一息

ジャミング〜ジャミング〜♪

テラスで休憩後、再び気を取り直して登り始める。ここはたくさん足の置き場があってうれしいなぁ〜。そして、ジャミング体勢に入る。再びジャミング開始。


足の置き場がたくさん!

足を広げてジャミング〜ジャミング〜♪

最後の難関

ここまで来るのにも、物凄く苦労した私なのだが、実は、このルートの一番の難関は、最後の乗越えである。手を掴むところが無く、右手ジャミング、左手適当に広げる、と言う感じで後は気合を入れて乗越えるしかない。非常に怖い。右手はかなり奥の方に突っ込んだ。必死だった私は、足ジャミングしていたらしい。

ある程度体を上げることが出来たら、左足の膝でテラスに乗り込んでしまう。その次右の膝で乗り込んでしまう。このやり方が正解かどうかは分からないが、私的には一番安心出来てやりやすい。ただ、見た目が格好悪い…。

最後は、もぞもぞと行く。下から見るとお尻しか見えない。やっぱり、格好悪い。ケツだけ星人みたい。


おりゃぁーっ。気合で登る。

よっこらしょ。

もぞもぞ。

エピローグ

今日はトップロープだったので、ここまでで終了。次回は、ちゃんと終了点まで行き、そして2Pまで挑戦したい。もう、私は、小川山レイバックに夢中。しかし、この岩、ベージュと黒とのコントラストも美しい。

それにしても、ジャミング、手が痛かった〜。けん様曰く、慣れてくるとジャミングが心地よくなるらしい。私もその域まで早く達したいものだ。


ぜいぜい、はぁはぁやっと着いた。

写真じゃよく分からないかなぁ?あぁ痛かった!

The ミッシェルねぇさま

次は、ミッシェルねえさまの番。最初はやはりレイバックで。レイバックで登るときに靴が擦り減ってしまったらしい。恐るべき岩!

ミッシェルねぇさまは、物凄い速さで登られてしまった。凄い!それを見ていたマツムーさんが何やら思いついたらしい!


えっさ、ほいさ

ガバ様ゲット!

マツムーさんの野望

先ほどのミッシェルねぇさまの素早い登りをみて、「私、最速で登る!ふっふっふっ。」と鼻息荒し!?

マツムーさんの野望。こんな感じかな?
絵がヘタクソでごめんなさい…。

今日も刀シューズフル活用でした。


「さぁ行くわよぉ〜。」「ムツ、がんばってぇ〜」

刀で岩をぶった切りぃ〜。とーぅ、とーぅ。

小指岩
サプライズ・エンディング(5.10c)
かなりのスラブ。取り付き部分でツルツル滑る(雨の日だけかな?)

このルートは最後にびっくりが待っているらしい。どんなびっくりなのだろうか?下からは、終了点が見えず、ドキドキだ。こないだ購入したチョンボ棒でめでたくプリクリップ成功。チョンボ棒の威力発揮。

昨日の雨のせいで、やはり岩がかなり濡れている。日の当たる場所は乾いているのだが、取り付き部分は鬱蒼とした森の中。全然乾いていない。みんな、取り付き部分でつるつる滑る。本当に登れるだろうか…?

ツルツル滑って、何度も落ちる。もう怖くて先に進めない…どうしよう…と途方に暮れていた私たちだが、なんと2個目もチョンボ棒でかけることに成功する。この先は、乾いてるでしょう!ということで、ミッシェルねぇさまが3つ目のクリップまで挑戦する。しかし3つ目より先、怖い…ということになり交代することに。

結局、うまく登れず、マツムー&けん様にトップロープにしてもらう。そして、お二人は帰って行ってしまった。さよぉーならぁー。

トップロープで登るときに、どんなびっくりエンディングが待ってるのだろうかと思いデジカメ持参で行ったのに、なんとバッテリーが切れてしまった…。残念。案の定、上部の方は全く滑らなかった。とても乾いていた。しかし、何がびっくりだったのかは、行ってみてのお楽しみぃ。取り付きが核心かと思ったけど、上部も厳しかったっす。次回は乾いていることを祈る。また小川山レイバックに行った時に登ろうかなぁ〜。


う〜ん、濡れている。

3つ目までクリップ成功!パチパチ

よぉーっ、刀!

すたたたたたたたたっ。

あぁーお名残惜しい。うぅっ。

おまけ

私のカム様たち。あぁ〜嬉しい。こりゃぁクラックがんばらないとね!しかし、右の方にまた怪しい男が…心霊写真かしら!?


愛しいカム様たち。

[go back]