4月9日
鈴置洋孝生誕50周年記念狂い咲きライブ

「次元のはざま」オフ会レポート


4月9日13:00〜14:30「次元のはざま」ライブ前オフ会

 4月9日の昼一時、新宿某所で香瑞那生さん、NOAHさん、高嶋さんと待ち合わせ。この日は絶好の花見日和で、空港発のモノレールなどからきれいな満開の桜や、公園の桜でお花見をする姿などが見えました。そこで、わたしたちも新宿御苑までお花見をばと、地下鉄で御苑前へ(ちょっと道に迷いましたが(^_^ゝ)。

 御苑に着くと、かのシアターサンモールへ行った時にあったハンバーガー屋を発見。その南が御苑で、西向いには今回の目的地「ビプランシアター」がありました。あっさりと目的地を確認して、御苑(新宿門)へ向かうと入り口は黒山の人だかり…。なので私達は中に入るのをあきらめて、御苑向いの酒屋の横にある桜の木をフェンス越しにながめながら、ハンバーガー片手にオフ会を始めました(笑)。ちょっと地面がくさかったような気もしますが……

 食事がひと段落ついたところで、めいめいのグッズの見せ合い。まず高嶋さんから鈴置氏ファーストアルバムの本物(美麗A2ポスター付!)を見せてもらいました。地元の古レコード屋で買ったそうですが、レコードジャケット、ポスター共保存状態の良さにびっくり。最初に買われた人や高嶋さんがとっても大事にしていらっしゃったことがわかります(えまさんも見習いましょう)。20年経って見たら思わず吹き出しちゃうジャケットとポスターなのですが、私の持ってきた鈴置氏ファーストアルバムのジャケットをパクって表紙を作った自分の同人誌(るろ剣斎藤本)と見比べてさらにバカウケしました。


14:30〜17:10「鈴置洋孝生誕50周年記念狂い咲きライブ」

 そうこうしている間にライブの時間が近付いてきたので劇場へ。
 劇場入口の掲示板でこのライブのポスターを見つけました。コピーした桜のイラスト原稿にクレヨンで色が付けてあって手作りテイスト。
 劇場への下り階段を降りるとSPC会員名簿で出席を確認され、ロビーを抜けて会場へと案内されました。ロビーには「見果てぬ夢」と紀伊国屋サザンシアター上演の「煙が目にしみる」のチケットを会員に先行予約してくれるカウンターと、これら2公演のチラシが山と積んでありました。ちょうど印刷所から納品してもらったのをそのまんま積んだって感じでした。

 会場は100席前後の小さな場所ですが、鈴置さんにとっては劇団薔薇座を離れ、古川登志夫さんの助けを借りて自分自身の芝居を実現できたという思い出の場所だそうです。
 ちょうど4人で座れる場所で並んで座りました。しばらくして如月さんが到着し、隣の方に場所をあけてもらって5人がけ。ものすごくドキドキしながら開演を待ちました。

 「ぶーーーー」と、お馴染みのブザーが響くと、会場は水を打ったように静まり返り、鈴置さんの登場を待ちました。一分、二分、三分、……五分。

 「ぶーーーー」
 どうやらさっきのは予鈴だったようです(笑)。みなさん緊張がとけてちょっとざわつきましたが、すぐに静かになり、今度こそ鈴置さんが登場することを期待します。


 鈴置さんが登場しました。トレーナーにジーンズというカジュアルな格好です。ギターを手に爽健美茶を脇に、鈴置さんが大好きだという吉田拓郎の歌をまずご披露。それからご挨拶。
 拓郎はデビュー当初「テレビには出ない。」と言っていたのですが、最近になって「LOVELOVEあいしてる」に出てたり(それはまだいいそうなんですが)、「カップスター(のCMに出ている)のは何だ!」とお客さんの笑いもとってつかみはOKです(笑)。(これ、拓郎ファンの間では常識らしいですが…)

 今日は鈴置さんのライブですが、観客のみんなにも一緒に歌ってほしい歌があるということです。一体何の歌でしょう。

 鈴置さんは子供のころ、よく女の子の誕生日に呼ばれていた(男子の間では当時女の子の誕生日に呼ばれることがステータスだった)そうですが、中学過ぎてからはさっぱりだったそうです。自分の誕生日もロクに祝ってもらえなくなってしまったそうで……(まさか)……そこで、この場でみんなに祝ってほしい!ということになりました(ええええっ!?)。
 鈴置さんのお誕生日からはだいぶ日があいたので、鈴置さんの他にも麻生美世子さんや、『見果てぬ夢』で共演予定の鶴ひろみさん、しずかちゃん&ワカメちゃん役で内海憲二さんの奥様でもある野村道子さん、鈴置プロデュースの脚本・演出担当の堤泰之さんが3/6から4/9にかけてお誕生日を迎えたそうで、このかたたちにもハッピーバースデイ。って、見回すと全員この場にいらっしゃるんですよ。びっくり。(他にも山寺宏一さん・かないみかさんご夫妻や矢尾一樹さんもいらしてました)
 それから、この一週間に誕生日を迎えた観客のかたも入れてくださるというので、今月5日生まれのあやこさんというかたと一緒に、4日生まれの私もはーいと手をあげて入れてもらえることになりました。以下その時の鈴置さんとのやりとり。

 鈴置さん(以下鈴):「あなたは何日?」
 私:「4日です。この日はオカマの日って言われてますよね。
<少しでも会話を増やそうという目論見」
 鈴:「言われてるんじゃなくって、本当にそうなんです」
 私:「えええええ!そうなんですかぁ!?」
 鈴:「ここ(新宿)の2丁目とかにいますよ」
 私:「(笑)」<玉砕
 鈴:「で、お名前は?」
 私:「えまです。」
 鈴:「エマ?保坂エマじゃないよね?」
 私:「ちがいますよお〜(笑)」<手ぇ振りまくり


 ……うまくいかないもんです(苦笑)。でも、お話できてラッキーでした^^。そしてまさかこれが寸劇その1の伏線だったとはね……。

 歌が終わって、いよいよ寸劇その1「スターダスト2」です。


☆スターダスト2☆ 演出・脚本 堤泰之
(うろ覚えで書いているので、実際やっていたものとは多少異なります)

 東京下町・両国の花火大会から数カ月──舞台は新宿2丁目のオカマバー「デカめろん伝説」です。
 和田太美夫さん演ずるゴローちゃんの店「デカめろん伝説」へやってきた田中完さん演ずる石本さん。花火大会での出来事がきっかけで、奥さんと同じ家で暮らしてると話す石本さんの言葉にゴローちゃんは大喜び。
 そういえば梅田さんはどうしたんでしょうねと石本さんが聞きました。梅田さんとは、会社をリストラされ、家族との関係も冷えきってしまい、一時は自殺も考えていたというサラリーマン。われらが(?)鈴置洋孝さんが演じていました。
 「梅田さんなら元気にしてるわよ〜」ゴローちゃんが言いました。実は今来てるそうです。そのとき…

 ちゃちゃらちゃーっちゃちゃーらーら〜♪

 「さそ@座の女」のイントロと共にマイクを持った梅田さんあらためプラムちゃん(女装鈴置氏!)が登場しました。フリフリのまさにプラム色の服に、厚化粧してます!!
 ワンコーラス歌って、「ハァ〜ィ」と美*さんのマネ…のようですが、私はヒ○ミ・ゴーのように聞こえました(爆)。

 こうしてお客さんのド肝を抜いたあとに、「スターダスト」の楽屋落ちトークが開かれました。「スターダスト」は両国の古びたビルの屋上が舞台だったのですが、そのためにステージ下まで広がる舞台装置の高さが15メートルもあったとか。矢尾ー樹さん(当日私らの後ろにいました)なんかは非常に怖がっていたそうです(笑)。
 また、共演した中野順一朗さんは、公演中に舞台裏で頭をぶつけて、数針縫うほどの大怪我をされたそうなんです。その時舞台ではゴローちゃんが物置(イナバ)の中で「うぉ〜〜お〜〜〜〜〜お〜〜〜〜〜」となぞの雄叫びをあげていて、その様子を物置の外から梅田さんとおばあちゃん(麻生さん)が見ているというシーンでした。
 台本では中野さんたちが舞台に戻ってくるはずなのですが、戻ってこないのでなにかあったのかしらんと、おばあちゃんはすっかり素(麻生さん)に戻って舞台下をじっと眺めていたそうです。その横で梅田さん(鈴置さん)がオイオイ麻生さん素に戻ってるよと……そしてゴローちゃんこと和田さんは俺いつまでこうしなきゃいけないんだ?と疑問を抱えつつもえんえんと「うお〜〜お〜〜〜〜〜〜お〜〜〜〜〜〜お〜〜〜〜〜〜」……。
 それが何日目の公演だったかは、鈴置さんたちは忘れてしまったそうなのですが、もしかしたら私が昨年の7月17日、「スターダスト」を見に行った時だったかもしれません。物置のゴローちゃんがあまりに叫び続けていて、妙に間がおかしい……舞台を見た時そう思ったのですが、中野さんが怪我をして応急処置に負われていたというのなら納得がいきます。中野さんたちがやっと戻って来た時、中野さんが頭にタオルを当てて、それを婚約者の一家が心配そうに取り巻いていたのですが、あれはアドリブだったんですね〜
 この時の素に戻っちゃった麻生さんのヤジウマっぷりはおかしかったです(笑)。こうして振り返ると、ホントは笑っちゃいけないシチュエーションだったのかもしれないでしょうが……。

 トークがひと段落ついたところでコント再開。いまや売れっ娘(!?)のプラムちゃんはご指名があったので別の席へ。そしてなんと残された物置の人はデカメロン伝説に勤めるとゴローちゃんに告げました。奥さんと同居中というのはうわべだけ。本当は奥さんが家で、自分は家の物置でぽつねんと暮らしているというのです。

 二人きりになった席の前には、よりそうさえない中年とオカマの姿があったのでした……
(ちゃんちゃん)


 ここで10分間休憩が入ります。私達はおくれて来た如月さんにかの鈴置関連グッズを見せたり、衝撃の女装やバースデーソングなどにいまだエキサイトしてました。


〜煙が目にしみる番外編〜 演出・脚本 堤泰之

 幽霊2人とその家族の物語から数カ月、田舎の小さな火葬場では、今日も支配人(田中さん)によって火葬の儀式が行われていました。
 するとそこに、いつぞやの弁当を食いまくる小太りの男性が再び現れました。彼こそ幽霊の一人の義弟だった原田さん(和田さん)でした。
 こんなみっともない人に斎場をうろつかれてはたまらないので、支配人さんは追い返そうとするのですが、原田さんは弁当がもったいないといって帰りません。その上成仏したはずの野々村さん(鈴置さん)まで白装束のままやって来ました。
 こんな有り様なので、あの斎場はうす汚いおっさんの幽霊が出ると噂が立ち、支配人さんは商売あがったりだそうです。

 と、ここで楽屋落ちトーク。鈴置さんが着ている「白装束」は、実際の葬儀屋では葬儀代・棺桶代込みの「パック商品」で、もちろんその辺に単品で売っている物でもありません。なので、メーカーに直接頼み込んで一着ゆずってもらい、採寸して衣裳さんに作ってもらった物なのだそうです。
 鈴置さんはさほど感じなかったそうなのですが、同じく幽霊を演じた内海さんが白装束を着るのをひどく嫌がったそうで、「もうそろそろ近いからなあ」と「デカめろん伝説」のシーンで飲んだビールで、ほろ酔いになっていた鈴置さんが黒い冗談をかましていました。

 鈴置さんは、さっきの化粧の時に付けたマスカラが目にしみて痛いとぼやいていました。「煙が目にしみる番外編」あらため「マスカラが目にしみる」(笑)。

 そして寸劇再開。火葬にしたお骨は、足の骨から拾い上げます。残りの骨を順々に拾っていって、のど仏の骨を拾います。形のきれいなのど仏のお骨は生前のよい行いを反映しているのだそうです。この人ののど仏は……つぶれていました。

 ちなみに、今回火葬にされたお方は、食べ過ぎが原因で亡くなった原田(ポチ)さんでした。(おわり)


 服装を変えた鈴置さんが再びギターを持って登場しました。拓郎の曲などのフォークをいくらか披露しました。私は吉田拓郎の曲は知らないので、どれも初めて聴く知らない曲ばかりなのですが、拓郎のおやじが死んだ時に、即興で作った曲というのがこのとき印象に残りました。鈴置さんも30位の時にお父さんを亡くしたので、この曲にはとても共感しているそうです。また、この出来事が「煙が目にしみる」のモチーフにもなったそうです。
 それから、スタッフのリクエスト(SPC会報より)だというサザンオールスターズの「真夏の季節」を聞かせてくださいました。ちょっとつっかえてましたが、リクエストしたスタッフはうっとりだったとか。(私も)

 そしていよいよ、見果てぬ夢の予告編が始まります。


◇見果てぬ夢予告編◇ 演出・脚本 堤泰之

 患者と思われる男(鈴置さん)は、医者(田中さん)に問いつめていた。
「私は一体何の病気なんですか?」
しかし医者は
「私には一切お答えできません。」
とくり返すばかり。
するとそこへ、へんてこりんなヒーロールックのあやしい男(和田さん)が
現れた。だがこの男も知らないと言うばかり。
ついにキレてしまった患者の男に、医者が一言きいた。
「この数日間あなたの所に手紙か、ファックスは届きませんでしたか?」
(この辺から会場から笑いが聞こえてきました)
「いいえ」と男が答えると、医者とあやしい男は、
「なんてことだ〜」と頭を抱えてしまった。
これはつまり、鈴置洋孝プロデュースの主宰者・鈴置洋孝に
脚本家の堤泰之からの「見果てぬ夢・台本」がまだ届いていない
ということなのだ。したがって医者もあやしい男も患者の男も
何も知ることはできないということだ。

「堤ーー!!」
3人の怒りは、観客席左端にいる堤泰之さんに向けられた。(乞御期待!?)


 そんなこんなであっという間の2時間。最後はリードボーカル田中さん、ギター鈴置さん、ダンス和田さんによって、キャロルの「ファンキーモンキーベイビー」で締めくくり。手拍子と笑い声で終幕を迎えました。


 10年後には還暦記念爆発ライブをやるんだそうです。やはり赤いちゃんちゃんこでのご登場なのでしょう……。古稀記念ライブも期待しています(笑)。


17:10〜18:30「次元のはざま」ライブ後オフ会

 「狂い咲きライブ」が終了し、香瑞那生さん、如月さん、NOAHさん、高嶋さん、私の5人は、せっかく集まったのだからどこかでおしゃべりしようということで、新宿駅方面へ向かってそぞろ歩きました。
 時間があまりない人が多いので、飲み屋ではなく珈琲館というフランチャイズの喫茶店に入ることになりました。
 そこでコーヒーと軽食を取りながら、今日の感想などいろいろおしゃべりしました。親睦も深まったと思います。

 帰りは単身、新宿から浜松町、羽田まで行ってJALの最終便に乗って帰りました。日帰りで東京は初めてだったので、人の多さときついスケジュールでいつもよりずっと疲れたと思います。けれど充実した一日でした。


 最後に、私がアンケート用紙に書いたコメント(大体の内容)を書いてみます。

 とっても楽しかったです。
 今日は、いつもの公演より20代の人が多いと思いました。
それは鈴置さんがアニメの声優さんだからというだけではなく、
ちょうど自分達の父親と同年代の鈴置さんに「父親」を
重ね合わせている人が少なくないためではないでしょうか?(私もその一人)
 本当は自分の両親に親孝行するべきなんでしょうが……(苦笑)。