平成12年の2月末、使わなくなったノートパソコンを譲ることにした際に、色々と個人情報が入っている関係で、思い切ってハードディスクを初期化して、再インストールをしようとハードディスクを初期化した後で、リカバリーをしよう
としたら『FATの形式が違うためリカバリー出来ない』というような表示が出て出来ず。
ここからが悲劇の始まり。
考えてみれば、元々は1GBのハードディスクを容量不足なので2GBに載せ替えた際に、ついでだからとFATを16から32に変え、さらにWindows98に入れ換えとやってしまったため。フォーマットをしなおしてリカバリーを実行し
ても変わらず、FDISKで区画を確認するとFAT32で変わらず。
こんなことを数回繰り返した後でWindows98の解説本を見ると、『FAT32から16に戻すことは出来ない』とのこと。
しからばフォーマットをすれば直るかと思ったが変化無し。本来ならMS−DOSでフォーマットすれば直るのだろうが、現在では入手は困難だろう。悩んだ挙げ句、仕方ないので以前のトラブルの際に買ったフロッピー版の
Windows95をインストールしてみた。私の持っているのはプレインストール機だからWindows95はOSR2。
フロッピー版は、それ以前のFAT32に対応してないタイプ。20枚のフロッピーを入れ換えて、やっと終わったと思ったら画面サイズは640*480ドットのVGAサイズのまま。
考えてみれば表示から何から標準の物しか設定されない訳だから当然ではあるが、モデムもドライバーを手動で入れないとダメ。
これでは使い物にならず、仮に動いたとしてもリカバリーが出来ないのではアプリが戻せない。
仕方ないので再度フォーマットしてFDISKで区画を確認するとFAT16に戻っている。これは上手く行くかと期待してリカバリをするが、今度は『イメージ.DATが無い』というようなメッセージを表示してNG。
時間が無いので、これ以上やるのは断念し対応を考える。翌日は仕事をしていても、どうしようかと考えてばかりで手につかず。
最悪は修理に出そうかしらんと考えることばかり。保証期間は過ぎている筈だから実費として、いくらくらい掛かるのだろうとか、何処に修理に出すのが楽かとか、そんなことばかり考えてしまった。
それから2日ほどして、最悪は元のハードディスクに戻せばFAT16のままの筈だから上手く行くかと思いながらも、出来れば2GBのハードディスクのまま復旧出来ないものかと悩むことしきり。
初期化をしてリカバリが出来ない等ということを2〜3度繰り返し、これでダメなら元のバードディスクに戻してと思いながらチャレンジしたら何故か上手く行ってしまい、拍子抜け。原因は、よく分からないがリカバリのプログラムでC
Dを読み込む際に実行するかどうか聞くのだが、この時の実行指定のタイミングが早くてCDが立ち上がる前に実行してしまい、エラーになったものと思われる。何はともあれ無事に復旧できて一安心。
この件で思ったことはWindows95がインストールされているマシンで、FAT16からFAT32に変える場合は初期化してリカバリをする際に今回のようなトラブルが発生すると思われるため、リカバリーCDから復旧をしないという
以外はやってはいけないと思われる。
(後でDOSの解説本を買ってきて見たら、Windows98はFAT16で動作は可能とのことなので、大容量のハード
ディスクを使わなければ、そのままの方が後でトラブルに巻き込まれることも無い)
特にWindows95からWindows98に変える場合は、以上のようなことに気を付けないといけない。