ASUSのベアボーンキット組み立て記

ASUSのベアボーンキット
Terminator P4

平成14年の7月末、いつも使っているWindows Meのフリーズ等の調子の悪さに嫌気がさしてきて、そろそろ新しいマシン及びWindowsもXPにしたくて新しいパソコンが欲しくなってきた。

メーカー製のパソコンは本体だけでは買えないケースが多い。今使っているソーテックのパソコンもパーツが安いせいか最近になってDVDのドライブがダメになったりして、次に買うマシンの候補から外した。

エプソンダイレクトも検討したが、思ったよりも高いので却下。

当初、キューブ型を検討したがケースファンの音が煩いとのことで、静かなのはMJとかフリーテック。
ソルダムは 煩いらしいし恵安はPCIカードが1枚しか入らない。
AGPが入るとはいってもグラフィックに興味の無い人間には不 要。

GigabyteのもマイクロATXのタワーで、これらの中では大きめ。ASUSのは電源のファンが無いもののケースファンが煩いらしく候補には入っていなかったのだが..

夜勤明けの日に秋葉原に出掛け、キューブ型のベアボーンを買いに出掛けた。
駅の近くに車を停めようとしたら何処も満車で停められず、仕方なく近所のスーパーの駐車場に停めてから駅まで歩く。
各駅に乗ったら途中で眠くなってしまった。上野で山手線に乗り換えて秋葉原で下車。

とりあえずソフマップに行ってキューブ型のベアボーンが有るのを確認する。
それからラジオ会館の4Fに有る若松通商でDVD−ROMのドライブを買う。東芝製だが六千円。他に比べると安かったようだ。パイオニアのコンボ
ドライブも有って迷ったが、CD−RやRWに焼くことは滅多に無いのでDVDにした。DVDのドライブはDVDを見たり大きめのソフトはDVDになっているので、無いと不便なため。

それからLAOXだとか数軒回るが、この手の物は少ない。
薄型だと光のドライブもノートで使うような薄型で使い勝 手が今一つ好きになれない。
大きさだって、それほど極端に小さい訳でも無いし..

最後にツクモに行き、見ると色々なタイプが並んでいる。
キューブ型にしようか迷ったが、最終的に安さとFDDが最 初から付いている、ケースが少し大きめで5インチのドライブが2台載るというのが魅力で決定。
(ASUSのTerminator P4という物でマザーボードはP4SCとかいう専用版。マイクロATXよりも小型なので互換
性は無い)レガシイインターフェイスでシリアル・パラレル・PS2も完備。PCIスロットは2枚入れられる。
 
ケース上部と付属品(電源コードと英文の取説とドライバーCD) ケースの背面(ケースファンは9cm
と大きめのが付いている)
カバーを外したケース正面

店員をつかまえて見積もりを取ってもらい、出てきた値段を見てもう一押し。そうしたら値引きは出来ないがポイント還元の制度を利用すれば、その分だけ(支払いが)安くなるとのこと。Pen4の1.6AGHzと、メモリーは256MB。
ノーブランド品だが、値段は高めだが評判の良い物にする。
それからハードディスクはIBMが良いと言ったら、同じ 容量でも省電力型という方が数百円安いと言うので、それにする。

私の買ったものはFSBが400MHzだが、現在の物はFSBが800MHz対応でコンパクトフラッシュのソケットが内蔵されている。それとCPUもセレロンが使えるようだ。(私のはペンティアム4しか使えない)結局、支払いは7万円+α(除く光ドライブのため、全部含めると8万円くらい)

当日は疲れたので、そのまま帰宅して組み立ては翌日にした。

翌日、箱を開け取説を取り出して見ると全て英文。写真が載っているので、何とか判るが..

ケースの蓋はローレットネジ1本だけで留まっている。外す時は5インチドライブベイを押し込むようにしてから上に引き上げると外れる。

中を見るには電源コネクターを留めているネジを外し、電源コネクターの金具を上の方にスライドさせて外す。
それから金具を引き剥がす。そうするとドライブベイが90度起きる。このキットは2モードのフロッピードライブが実装済なので面倒な位置合わせが不要。

CPUの部分は専用のCPUクーラーが付けられているが、これの外し方が判らず苦労した。意外と固いので注意。
CPUクーラーを外し、買ったペンティアム4を落としこむ。これは方向性が有るため,向きが違うと嵌まらない。
思ったより簡単に入る。入ったらCPUソケットの脇にあるレバーを手前に倒して押し込むとCPUが固定される。
 
CPUをセットしたところ。
マイクロンのDDRAM (ノーブランド)
IBMのハードディスクIC-35L040AVVN

物によってはCPUの上にシリコングリスを塗ることも有るが、これには無いもよう。(CPUにもキットにも無し)
続いてCPUクーラーを取り付け、ファンの電源ケーブルを接続する。(CPUを取り付ける前に外した時と同じ場所に接続する。
これを忘れているとCPUが熱を持って途中で勝手に電源が切れることになる)

RAMはDDR SDRAMというのを使う。チップセットがSISの650のため、昔のSDRAMは使えないが速度は、こちらの方が速い。どうせ買うなら256MB程度で良いだろう。私は後から256MBを1枚買い足して512MBに
したがメモリスロットは2枚しか無いので、沢山のメモリを積みたい人は最初から大きめのRAMを買って載せた方が良いだろう。
秋葉原だと256MBで7〜8,000円くらい。ノーブランド品でもマイクロンやサムスン等を選んだ方が相性問題等でトラブルが少ないとのこと。参考までに私が買ったのは最初はマイクロン、後から買ったの
がサムスンだった。(玄人志向という所で出している「D定食」とかいう、RAMとハードディスクがセット売りになっているもの)

2006年1月末にノートンのアンチウイルスソフトの動作が異常になって使えなくなり、仕方無くウイルスバスターの試用版を入れたらメモリーが不足気味になったためノーブランドの512MBを1枚買って交換し、合計で768MB
にした。
メモリーが正常かどうかチェックするソフトにMemtestというのが有り、MS-DOS上で動くソフトだが、これでチェックしたらメモリー同士の相性かどうか判らないが1回だけエラーが発生した。(全部のテストパターンは確認
していないが)

その後で光のドライブ(若松通商で買った東芝製のDVD−ROM)を取り付ける。しかし、見るとケーブルが1本しか付いていない。これだと光のドライブとハードディスクのドライブが1本のATAのフラットケーブルに接続されるこ
とになるため、折角のATA100仕様のハードディスクが光ドライブに引っ張られて遅くなってしまうのだ..それと光のドライブとハードディスクのドライブ番号の設定が同じため、変更しないと光のドライブが認識されない。
 
バルクで買った東芝製のDVD-ROM
ケースの中身(CPUファン付き)
これはペンティアム4(リテール品)

そこで仕方なく近所のパソコン屋に行ってケーブルを買う。どうせならと風通しの良いスマートケーブルを2本買って来て取り付け。マスタードライブのケーブルにハードディスク(IBMの7,200回転の40GB)を取り付け。
もう1本のスレーブの方にDVD−ROMを取り付け。
 
DVD-ROMを取り付けたところ
玄人志向のD定食セット(256MBのDDRAMはサムスンのメモリ・ハードディスクはシーゲートの40GB) 玄人志向のD定食(1万6千円程度)
このキットは自作のマシンだとフロッピーのドライブも自分で取り付けなければならないが、フロッピーだけは既に取り付けられているのだ。(2MODE)このFDは数年してBIOSでエラーしたり動作が不安定になったため、玄人志
向の3モードのフロッピーに交換。

組み立てた後でWindows XPをインストール。ハードディスクの初期化がされていないため、Windows Meの起動ディスクを使ってFDISKを実行しようとしたらエラーで出来ない。2〜3回やっても出来ず。後でよく見たら、こ
の起動ディスクはDOSにUSBのドライバーを組み込むために作ったFDISKコマンド抜きの起動ディスクだった。

ハードディスクを初期化してWindows XPをインストールしようとしたらファイル形式をNTFSにするという。
今までのFAT32と同じにしておいた方が何かと便利と思い、FAT32に変更してインストール。
(XPの場合、FAT32では1区画は32GB以上には出来ない)
ディスプレイのドライバーをインストールしないでやったら、勝手に800*600のサイズにされてインストール。

後でキットに付属のドライバーをインストールしたら1024*768も使えるようになった。しかし気のせいかSIS系のフォントは字が汚い気がする。何となく輪郭が寝ぼけている感じでハッキリしない。リフレッシュレートを下げると
いくらか良いみたいだが..

ドライバーは一応、全部入れた方が良さそうだ。AGPのドライバーを入れないとWindows XPをインストール時に停止してしまうので要注意。(スキップは可能)

なおWindows XPをインストールする前にBIOSの設定画面でプライマリードライブをCD−ROMに変更しておく必要が有る。これをしておかないとCD−ROMから起動しないのだ。

Windows XPをインストールした後で見ると40GBを二分割した筈なのにCドライブしか見えない。
Dライブは光のドライブ、残りの半分は一体何処に...?
これは後日、Windows XPの解析本を見たらやり方が載っており、Me等よりも簡単に区画の設定が出来た。

悩んだが判らない。とりあえずWindowsはインストール出来たのでCDの再生をしてみたところ音が出ない。
サウンドのドライバーをインストールしていなかったので、インストールしてOK。

画面も800*600で固定されており、1024*768にしようとすると画面が消えてしばらくしてから元に戻る。
これも画面のドライバーを入れてOK。

LAN接続をしようとしたら、これもダメ。
ドライバーをインストールしてからインターネットの設定をして接続を試みるがエラーになって出来ず。
設定が悪い物と思って見直し、試すが変わらず。3時間くらい悩んでしまったが、念のために今まで使っていたパソコンに付いていたLANエッグというUSB接続のLANアダプタを外して繋ぎ変えてみると
スンナリ一発で動いた。
そこでパソコン屋に行って安いLANカード(900円程度)を買って取り付けてとりあえずOK になる。
これは後日、マニュアルを見たらBIOSの設定がDISABLE(不可)の設定になっていた。
これをENABLE(可)に
設定しなおして試してみたら一発でOKになった。

それにしてもマニュアルが全て英文。ホームページを見に行っても主要な所は英文では判らない。
やはり初心者は国産を買った方が間違い無さそうだ。(苦笑)

翌日、本庄のヤマダ電機で玄人志向のIEEE1394のボード(IEEE1394V2-PCI)とD定食とかいう40GBのハ
ードディスクと256MBのDDRAMがセットになった物を買ってきて、RAMはそのまま取り付け。
ハードディスクは以 前買って使えなかったリムーバブルケースに入れた。
このハードディスクはシーゲート製。容量を見たらIBMより少 なめだった。なおIEEE1394カードはWindows  XPは対応してないように思われるが(表示無し)実際には問題な
く使える。
(ドライバーは自動でインストールできる)

その後、SCSIのカードを入れ平成14年8月当時はIEEE1394カードとULTRA-SCSIカードを入れていた。
平成18年4月の時点ではIEEE1394とUSB2.0の共用カード(玄人志向)が1枚載っているのみ、SCSIは使っていない)
SCSIの良い点は最高8台までのドライブが接続出来ること。転送速度は今となっては全然魅力は無くUSB1.1 よりは速いくらいのもの。IEEEだと2倍半、USB2.0だと3倍の速度が出ることを考えるとメリットは少ない。

カードはPCI(標準サイズ)が2枚実装可能だが、基板の高さが高い物はCPUクーラーのレバーにハンダ面が接触するため、レバーが絶縁処理されているとはいうものの、あまり気持ちの良いものではない。出来れば幅の広い物
は下側のスロットに入れた方が良いだろう。


玄人志向のIEEE1394カード
内蔵1ch、外付け3chのコネクター付き

ケースファンの音が気になる人は静音タイプのファンと交換した方が良いだろう。その分、回転数が下がるので冷却効果は下がるかもしれないが、元々9cmと大きめのファンなのとペンティアム4は熱に応じて処理速度を下
げて対応し、最悪の場合は自動的に電源を切ってCPUを保護する機能が有るので心配は要らない。

ケースファンは8月末に超静音タイプというのに交換した。今までは夜中になるとファンの音が気になってしまったが、これでまったく気にならないようになった。普通のファンでもファンの電源と直列に抵抗を入れることで電圧を
下げ、ファンの回転数を下げて静かにすることは可能と思う。ファンを変えることはケース内の放熱効果を低下させる可能性も有るため、自己責任でやってください。真似した結果、不具合が生じても当方は一切関知しません。
(^^;)
左がオリジナルのファンケース(消費電流は0.3A)
右のは交換前の静音タイプのもの(消費電流は0.18A)
これは最終的に交換した超静音タイプのファン
ツクモで購入したもの(中に入っているのはオリジナル用
回転数は2050回転で騒音は25db以下と非常に静か

ケースファンだが、あまり回転数の低い物は避けた方が無難なようだ。音はたしかに静かになるが、風量が減るため放熱が悪くなりケース内の温度が上昇して不具合が出る場合が有る。
私の場合、時々ハードディスクの調子が悪くなり「ディスクエラー」で起動しなくなる不具合が発生してしまった。
そこで平成15年10月に中速タイプという2400回転の物に交換した。
これは少し音が煩い(27db)だが風量は上なので冷却効果は少しは期待出来そう。
本当はファンコントローラーを付けて調節すれば良いのだが..
それと夜中はパソコンは使わなければ良いと割り切ることにした。
電流は0.18Aと同じ。他にも松下の物で流体軸 受けを使用したタイプも有り、こちらも魅力的だったが風量とか気になって買わず。それにしても最初付いていた物
は非常に煩い。
電流も0.3A程度と、倍近いところを見ると回転数も高そう。風量は、それなりに有りそうだが..


今までに買った9cmのケースファン。左上がオリジナル、右下が超静音の物。左下が現在使用中の中速ファン。
消費電流はオリジナルが一番多く、音も煩い。右下が一番静かで消費電流も少ないが、回転数が低く風量も少ない。ブラシレスのモーターを使用。電源コネクターは3ピンが多いが、中には4ピンの通常の電源コネクタータイプ
の物も有る。

平成17年2月、フロッピードライブの調子が悪くなってきたため交換。外したらドライブは松下製だった。
ベアボーンキットとはいえ、それほど安い(無名)メーカーの物は使っていないようだ。
参考までに私が交換用に買ったのは玄人志向の物で中身はYEデータのもの。
(有名なのはミツミ、松下、YEデータ、ティアック等)


左側が元から付いていた松下製(2モード)、右が買い替えた玄人志向のドライブ(YEデータ製の3モード)

平成18年4月現在の構成は光ドライブがI/Oデータ(日立LG製)のDVD-R/RWの4倍速、FDはYEデータ製の3モード、ハードディスクはシーゲートのバラクーダ4の80GBをFAT32で3分割して使用。キーボードは富士通製の
親指シフトキーボードFMV-KB211、マウスはマイクロソフトのインテリウマス エクスプローラー4というもの。
購入時の構成に比べると変わっていないのは本体のみ?

平成18年の10月11日、内蔵のLANが故障してLAN接続が出来なくなりました。ちょうど、Windowsのupdate
をした後だったのでWindows updateが問題かと思ったのですが...
結局、I/Oデータの安いLANカード(10 BASE-T/100BASE-TX)を買って使っています。
イキナリ壊れたのでWindows updateを疑ってしまった。(苦笑)

平成19年の1月7日、WindowsをXPのSP2に更新した際にハードディスクを160GB、メモリーを1GBに入れ換え。ウイルスチェックのソフトもノートンインターネットセキュリテイ2005からウイルスバスター2007に変更。
マウスはエレコムに換えている。マウスもサイドスクロールする物を使ってしまうと、この機能が無いと不便。

平成19年の2月21日、LANカードとUSB2.0、IEEE1394の複合カードで空きスロットが無くなってしまうため、玄人志向の複合カードGIU2V-PCIという、1000BASE-TのLANとUSB2.0を外2ポートに内蔵1ポート、IEEE1394の6pinが外2ポートと内蔵1ポート付きの物に交換。

平成20年の1月、中古屋に買い取りをしてもらったらジャンク扱いで500円..

やはりメーカー製のパソコンじゃないと売り物にはならないようです。
売る時は個人売買で処分するのが良さそうです。
(Windows XPも付けたのに、これじゃパーツ代にもなりません)

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