平成19年の11月、それまで使っていたASUSのベアボーンのパソコンが突然PS/2接続のキーボードが使えなくなり、USB接続のキーボードに換えたものの親指シフトが使えず不便で、色々と検討した結果は新規にパソコンを買うことにした。
修理に出すにしても、その間はパソコンが無くなってしまうためメールも見られない。
(厳密には携帯で受信は可能なもののHTMLメールは使えないし返事を書くのも困難で実用的ではない)
中古も考えたのだが、たまたま探していたら型落ちで新品のパソコンが出ていたので、仕様は今一つだがドライブ
類は手持ちの物を付け替えれば良いと思って購入。
同じ値段でNECと富士通が有って、どちらにしようか迷ったがNECの機種はハードディスクの仕様(SATAかATA)が判らなかったため、仕様のハッキリした富士通にした。
機種は法人向けのFMVのDESKPOWER ESPRIMO E3220というもの。
仕様はCPUがセレロンDの2.8GHz、メモリーは256MB。ハードディスクは40GBだが実際には二分割しているため半分の20GB分しか一つのドライブには入らず。
ソフトはWindows以外は無し。光のドライブはCD-ROM。
WindowsはXPのSP2だが必要にして充分。Vistaの方が新しいが同じ仕様ならXPの方がサクサクと動くだろうしVistaにするメリットは、あまり感じない。
ただでさえやることが多いのに慣れないOSで悩みたくない。
メモリーはPC3200(DDR400)なので市内のパソコン屋で512MBを一枚買って追加。
本当は1GBの方が良いのだが、それだと元から付いていた256MBが無駄になってしまうし、そんなに必要は無い。
光のドライブはCDでは音楽は聞けてもDVDが見られないので早速、手持ちの物と交換。
ケースを開けるのはネジを使っていないためカバーの後ろの左右に有るレバーをスライドさせてロックを外してカバーを外す。慣れるまで、どちらが上だか下だか判らずまごつく。
ドライブ類はレバーを押さえながら引っ張れば簡単に取り外せて容易。ただ光のドライブがマスター、ハードディスクはスレーブではなくケーブルセレクトになっていたもようで、同じケーブルに接続されている。
(デスクトップパソコンの場合、メーカー品は判らないが自分で組み立てる場合はIDEポートは二つ有って光系とハードディスク系で分かれていて、各々二台まで接続出来るのが普通なので面食らってしまった)
ドライブは簡単に交換が出来るが、ドライブによっては奥行きが有る物は電源の通気孔を塞ぐ形になるので要注意。
下の写真ではドライブの奥行きが長くて電源との間が狭く、通気が悪くなっている。
光のドライブの取り付けのもよう
(ネジを使わずレバーで押さえているだけ)
後ろ(上側)が電源
ハードディスクはドライブ当たり20GB(二分割されているため)では一寸ソフトを入れただけで一杯になってしまったので、これも手持ちの160GB(二分割しても1ドライブは80GB有り)と交換。Windowsを入れ直すのに苦労するかと思ったがリカバリーCDを実行したら思ったよりも簡単に済んでしまい拍子抜けしてしまった。(以前のベアボーンの時はWindowsをインストールするのでさえ相当な時間が掛かって、そのうえドライバーまで入れる必要が有って面倒だったので迷ったのだが、これは全てインストールされるので楽)
なお、こういうことをするとメーカーで出荷した状態ではなくなるため改造と見なされる?保証の対象外となるので、あくまで自己責任ということで..
動作的には今まで使っていたペンティアム4の1.6AGHz(1.6GHz・FSB400MHz・ソケット475だったかな?
のノースウッドコア、二次キャッシュは512KB)メモリーはPC2100の1GBと比べて速いのか同じなのか判らないが遅くはなさそう。
(二次キャッシュは256KBと半分になっているがクロックは上だしメモリーも少しは速いので)
ただ本体が今まで使っていたのに比べてスリムになった分、幅(縦置きにした場合には高さ)が広く(高く)なるのが難点。ファンは電源、CPU、ケースの三個有るものの音は静か。今まで使っていたパソコンは電源のファンが無いもののケースファンが煩くて夜中なんか使えた物ではなかっただけに静かなのは嬉しい。
放熱口も前面の上下というか左右というかに有るし、フロントパネルにも有って良さそう。
USBも後ろに4個、前に2個と充分な数。PS/2端子やパラレルも付いていて、今どきのパソコンにはこれらが無いものも有るので驚かされる。
スピーカー端子が無く、ヘッドホンとラインアウトしか無いのが個人で使うには今一つだが、元がビジネス用だから贅沢というものか? フロッピーのドライブは3モード対応。薄型なので市販品と交換するのは難しそう。
(流石に今となってはフロッピーを使う機会は少ないと思うが..)
ビジネス用で使う分にはソフトが無い以外は問題は無いだろう。逆に私のように手持ちで色々とソフトを持っている人間には、使わないソフトが入っていない分、余計なソフトでハードディスクの容量が減ることも無くて良い。
ハードディスクを交換してリカバリーした後で手持ちのソフト(パソコンに付属のソフトではなく市販のソフトなのでパソコンを換えてもライセンス上の問題は無し)をインストール。
フリーソフトでレジストリを使わないものは、そのまま
COPYしても動くようだ。
まずは使い慣れた親指シフトキーボードを使えるようにするためにドライバーを設定しIMEをインストール。それからofficeだとか各種のソフトをインストール。
意外に手間が掛かるのがメールのデータとかブックマーク。IEやOEなら比較的楽に引っ越せるのだが、他のを使っていると自分でやらねばならず一苦労。
iTunesで管理している曲も見つからないと言われて手動で取り込んだり
大変だった。
こういうのが有るからパソコンの交換はしたくない。
交換して全ての設定が終わるのに約三日掛かってしまった。
欲を言えばCPUはセレロンDではなくペンティアム4の方が良いのだが、そこまでやると完全な改造になってしまうので...
その後、外付けのESATAカードを取り付け。バックアップ時間がUSB2.0に比べて格段に速くなった。
平成21年の1月、メモリー不足を感じるようになったので512MBを一枚追加して1GBにした。
メーカーはI/Oデ
ータとバッファロー、エレコムが有ったがI/Oデータが割引が有って一番安かったので買った。
数年使っていて、ある日起動しないと思ったらバックアップのリチウム電池(マザーボードに付いているボタン電池)の寿命で、これを交換してBIOSの設定をし直したら問題なく動いた。
なおリカバリーをする際にはBIOSで起動ドライブをCD/DVDの光学ドライブに設定しないと読み込まないので注意すること。
取説はNETで検索すればPDFでも提供されている。