平成12年の3月、以前から興味の有ったCD−Rを買おうと思って市内の家電屋に行き、物色した。
予算は3万以内。条件に合う物はメルコ、IO−DATA、プレクスター等の3社。個人的にはIO−DATAが良かったのだが、メルコは書き込みソフトが標準で付いていたので、これにした。
他のは安くても書き込みソフトが無ければソフトを別に買わねばならず、結局高くなってしまう。
当初購入したのはCDRW−S4432という書き込みが4倍で読み出しが32倍,SCSIインターフエースのもの。
最近はUSB仕様の物も有るが、まだ高価なのと現在有るSCSIのインターフエースが使えるため。書き込み速度に関してはUSBよりSCSIの方が速いこともある。
付属品は取説とThat(太陽誘電)製のCD−Rの媒体が2枚。CD−R/RW用の書き込みソフトの入ったCDと、書き込みソフトの取説,SCSIのケーブル(DSUBのハーフピッチ50ピンのオス−オスのタイプ)が1本。SCSIの終端抵抗は付いていない。
買った当日は忙しかったので休みの日にでもセットアップしようと思って、数日してからセットアップ。
ケーブルを接続して電源を入れ、パソコンの電源を入れる。見慣れたWindows98の起動画面が表示されたが、そこから先に進まない。フリーズ状態でリセットしようにもキーボードが入力を受け付けない。
仕方ないのでパソコンの電源スイッチを押して電源を切って、再度やりなおしたが何度やっても同じ。
ハードディスクを介して接続しているので、ケーブル等に問題が有るのかと思いハードディスクを外して直接接続し
たが変わらず。メーカーのサポートに電話してみたが話し中で全然ダメ。購入した店に電話して聞いてみたら、内部
のドライブがフイリップス社製とかで相性が悪いのかもしれないとのこと。持ってくれば別の機種と交換するというので持参して交換してもらったが(CDRW−S4224という、内部のドライブはSONY製とかいうもの)状況は変わらず。
仕方ないので再度、店に電話して聞いてみる。さすがに2台続けて不良とは考えにくいとのことで、SCSIのカードとの相性かもしれないとの結論になった。
無難なのはアダプテックというメーカーだが、近所の店には無く、かといって同じ店に3回も行く気にもなれず、店に有ったIO−DATA,ラトック,メルコの中から、同じメーカーなら文句は有るまいと思ってメルコのを買って交換してみることにした。
早速帰宅して取り付け、ドライバーソフトをインストールして接続すると、当然ながらCD−R/RWのドライブを認識した。しからばと外付けのハードディスクも接続してみたが、問題無く動いた。
因みに、それまで使っていたSCSIカードはラトックのREX9530というもの。これは外付けのIO−DATAのハードディスクは問題無く動いていたのだが..
メルコのカタログを見るとREXはサポートしてないというか、動作の保証はしていないもようで、今回購入したメルコのSCSI−2タイプのカードも動作保証はしていないものだった。(対象が4432なので、4224は分からないが..)
それから添付の書き込みソフト(WinCD)とPacketCDをインストール。WinCDは試してみてないが、PacketCD
は試してみた。このソフトはCDをフロッピー代わりに書き込み使用するもの。普通のCD−Rだと書き込んでない部
分が有っても、1度書き込みをしてしまうと追加で書き込みは出来ないとか、バッファが少ないと書き込みエラーが発生する等の問題が有るらしいが、このソフトを使うと空き領域が有るうちは何度でも書き込むことが可能。
(RWなら書き換え可能)
ただし、パケットCDは他のパソコンで読み取りをしようとした場合にドライバーソフトが入ってないと使えず、ドライバーをインストールするように促すそうだが、会社や私の使っているFMVではCDを認識しない。
取説によると、中にはCDのドライブによっては対応していない物も有るとのことで、そういった意味では使える機種が限定されるかも?(当該CD−Rのドライブなら問題無く読めるのに..)
大容量のデータを異なるパソコンに写すには外付けのハードディスクやMO等が考えられるが、これらは相手側にも同じドライブやインターフエースが無いと使えない。しかしCDなら大抵のパソコンには何もせずに使用可能な筈。
容量は最大で640MBという制約は有るが、これ以上だとMOでも高価だし、それなら外付けのハードディスクとSCSIインターフエースを持って行った方が早いというもの。
しかし4432(CD−R/RWの書き込みが4倍、読み出しが32倍)のドライブが4224(CD−Rは4倍、RWは2倍で読み出しが24倍)になってしまったのは遺憾だ。まあRWを使わない分には問題無いのだが...
実際にWinCDRというソフトでCD−RWに書き込んでみたがCD−Rに比べると極端に遅く感じられた。やはり2倍の速度差は大きい..まあ前回のCD−Rへの書き込みがパケットCDだったことも有るが..
速度を重視するならケチらずに8倍速を買えば良かったかもしれない。もっとも私の場合はCDを使う機会は少ないので、あまり痛痒は感じないが、バックアップ等で使う場合には気になると思われる。
同梱されている取説と付属品類
(ThatのCD−Rが2枚と書き込みソフト、この他にSCSIケーブルと保証書・ユーザー登録ハガキが有る)