親指シフトキーボードFMV-KB211不具合修理
2022年の4月頃から愛用している親指シフトキーボード FMV-KB211でカナ文字を入力している際に突然、英字に切り替わってしまうという不具合が発生。

最初のうちはカタカナのキーを押してカナに切り替えたりして打ち直していたのだが、そのうちカナモードのままで英数のキーを押しても英字に変わらなくなり、SHIFTと一緒に押して大文字にしようと思っても反応しなくなった。

分解して清掃しても変わらず、基板の端子部分の導通を調べると本来はキーが押されない状態では導通が無い筈の端子間が導通した状態。

これはキースイッチが奇怪しいと思い、使っていないキースイッチと入れ換えようと思い他の人のHPを参考にしてF*のキーと入れ換えようと思ったらスイッチの端子間隔が違ってダメと判明。(F*のキーは狭いが英数のキーは間隔が広いので使えない)

そこで目をつけたのが右下に有るALTのキー。
これは同じ間隔なので流用出来そう。
早速ハンダ鏝で英数のキースイッチを取り外し。
20Wの鏝を使ったらハンダがなかなか溶けない。
ALTのキースイッチを取り外すのに40Wの鏝を使ったら基板のパターンが取れて使えなくなってしまった。
とりあえず英数のキースイッチだけ交換して直る筈と思ったのだが、カナモードになったは良いが英数のキーはおろか変換、無変換やSHIFT等のキーも反応しなくなってしまった。

これは修復不能と思い、部品取りにすることとしてオークションで同じ型のキーボードを落札。
数字の2と4のキートップが欠品しているが動作に問題は無いとのことで落札。
届いたのを動作確認したら問題は無さそう。
ただ外観は日焼けして筐体の樹脂が変色していたりと今一つ。

そこで再度修理に挑戦。
不具合の有ったキースイッチを確認したら今度は直っていた?
ALTの場所に取り付け、パターンの剥がれてしまった所はスイッチの端子とパターンの間を線材でハンダ付け。
□(スイッチの端子を仮に四角の左上を1、右上を2、左下を3、右下を4として、導通を調べると1-2間は導通無し。
1-4間も導通無し。2-3と3-4間は導通有り。
スイッチをON(キーを押した状態)では1-2間と1-4間で導通有りに変わる。
不具合の有ったキースイッチ(押してないのにON状態だった)
不具合の有ったキースイッチ(端子は4本)

基板のパターンの接続は左上は無し、左下はCTRLに接続、右下はカナのキーに接続。
右上は上の方に有るジャンパー線に接続されているもよう。
ALTのキー下は各々、隣のスイッチと接続、右上はジャンパーに接続?
ALTのスイッチと交換した英数キー

と、いうわけでこの間が接続されていないとカナキーも反応しないばかりかSHIFT、英数、変換・無変換キーが反応しなかった。
このキースイッチを取り付け、剥がれたパターンとスイッチの端子間を接続したことで無事に復活した。

キースイッチは足が折り曲げて基板に取り付けられているのでハンダ鏝で温めながら真っ直ぐ上に戻して抜く必要が有る。
鏝はあまり大きな物を使ったり強引にやると私のようにパターンを剥がして修復が難しくなるので要注意。

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