アマチュア無線・無線機の思い出(八重洲編)

  
FT-726(50/144/430MHz・ FM/SSB/CW 10W機)

左上はタスコのTNC(TNC−20H)、その上に有るのは東京ハイパワーの430MHzの25WリニアアンプHL−36U、右上に有るのはテレリーダーのCW解読機。現在は全て手放してしまいました。

1975年(昭和50年)以来、いろいろと無線機を使ってきたので思い出というか感想など...

FLR−50Bライン
HF(3.5〜28MHz帯)SSB/CW/AM? 10Wの送受信機。
近所の無線仲間が持っていたのを触らせてもらった。送信機のFL−50Bと受信機のFR−50Bのコンビ。
送受信機のアンテナ接続はRCAプラグ(オーデイオのピンプラグ)でアンテナ端子は受信機側だったと記憶している。
受信感度・選択度・安定度は9R59Dに比べ設計が新しいため良かった。オール真空管で終段はテレビの水平偏向管の6JS6A。
マイクはコネクター式ではなく標準プラグ式。当時の価格はFL−50Bが34,500円。
 

FLR-50Bライン
(上が受信機FR-50B、下が送信機FL-50B)

オールトランジスター・HF機
FT-301SD
(アナログVFO・デジタル表示)
1.9〜28MHz帯・SSB/CW10W
(1.9/28/29MHz〜オプション)

FT−301SD
<昭和52年の秋、HFに出たくてハムショップの売出しで中古で買った。当時としてはオールトランジスタで周波数表示はデジタルという、最新のメカの機械だった。
オールトランジスターなのでライバルの様にPLATEとかLOAD等といった面倒な調整は不要で、一つのツマミだけ調整しなくて良かった。
しかしデジタルのLEDが設計不良のせいか年中切れてしまい、正しい表示をしなくなり、VFOにアナログの目盛りが無いことから使い勝手が悪かった。
他にも初期不良かAGCでMediumやSlowにした時にノイズ等でメーターが振り切ると戻らない等のトラブルが有り、結構頻繁に修理した。
これもスピーチプロセッサを入れたり、オスカー10号等の衛星の信号を聞きたくて29MHzバンド用の水晶を入れたりと設備投資をしたものである。混信除去機能としてはIF SIFTは無かったがノッチが有った。
(当時の八重洲のHF機は1.9MHzや28MHz帯の使用頻度の低いバンドは水晶がオプションだった)

DIY店で園芸用のアルミ線を買ってきて21MHzの逆Vなどを作って、21MHzに出たりTETのバーチカルで7MHzに出たものである。
当初は3Aの電源を使っていたが容量不足でバッテリーと並列接続してフローテイングをして電源を壊し、専用のスピーカー付き電源を買ったことが思い出される。
定価177,000円。 

HF機FT-77Sと
アンテナカプラーFC−707
(FMはオプション)

430MHz FM・1W
ハンディ機
FT-708R

430MHz FM機
FT−73

144/430MHz 
FM機
FT-728

FT−620B
50MHzのSSB/AM/CWの10W機。(AMは2.5W)弟の高校時代の先輩が持っていた。文化祭に遊びに行った際に触らせてもらった。 FT−620の改良版でデザインとしては同時期のHF機,FT−201や144MHzのFT−220?と似ていた。当時のヤエスの620シリーズはAMの フイルターはオプションのため、AMの受信は困難なのが多かったと記憶している。
このデザインは100KHz代の周波数目盛りが読み取り辛い設計だった。


FRG−7
AM放送から30MHzまでの受信機、AM/SSB/CWが聞けた。昭和53年の冬のボーナスで購入。
9R−59DSが3拍子揃って不調なのに嫌気がさし、秋葉原のカクタX1に行った際に買った。
(現在はソフマップになっている店)当時流行ったワードレーループ方式の受信機と記憶している。9R59DSと比べると設計が新しいだけに3Sは良かったが、感度調整が必要なのとSSBの選択度や感度も不満だし、SSBの受信音というかチューニングも満足出来なかった。

使用頻度は少なかった。電源はACとDC,単ニの乾電池も内蔵出来たと記憶している。
バンド選択スイッチは機械的にロックする構造ではなく、同調するとLEDが 消灯した。当時の定価は59,000円。
川越市の局に譲った。

FT−708R
430MHz FMハンディの1W機。正確にいうと私の物ではなく、弟の物。
老朽化してバッテリーもダメになってしまった。
平成11年に知り合いに譲った。周波数の設定はキーボードから入力。FT−708との違いはレピーターに対応していること。
ニッカド電池が標準だったかどうかは忘れたが実装済。スピーカーマイクはコネクターがプラグタイプではなくコネクター。
自分のコールサインを入れた銘板のサービスキャンペーンも有った。
定価56,800円。

FT−680
50MHzのオールモード・モービル10W機。(AMのみ2.5W)移動用に中古で買ったのだがSSB/AMで回り込みが有り、修理をせずにFMをやるという人に売却。
メーターは針ではなく丸いLEDを並べたもの。
同じデザインのFT−280(144MHz)やFT−780(430MHz)も存在した。出力切り換え有り。
定価89,800円。

FT−203
144MHzのFMハンデイー3.5W機。あまり交信に使うことはなかったが、Sメーターが上に付いていたのでFOX ハンテイングをやる際に腰に付けたままSメーターが見られて具合が良かった。
パケット通信仲間の頼みで譲ってしまった。
周波数変更はサムホイールスイッチだったので、普通の交信でスキャンは不便だったがFOXハンテイング等のように用途を限定すれば使いやすいリグだった。
 会社のクラブ対抗FOXハントでは上位に貢献してくれたリグである。別売でヘッドセット型のVOXも付けられた。
定価29,900円。

FT−726
50/144/430MHzのオールモードの10W固定機。
21〜28MHzのユニットやモノバンド仕様も存在した。
電源はAC/DC両用。IFシフトやIFワイズ等、当時のV・UHF機としては画期的な混信除去機能を装備していた。
1984年の11月にTR−9500を下取りに出して中古で買ったが、当時の購入価格で10万円を超えていた。

144/430MHzだったが、TS−600を会社でコンテスト時に置いてきてしまい不自由していたので50MHzのユニットを入れて50もやった。
最期まで430MHzで使っていた。 スピーチプロセッサーが標準装備で、メーターもSメーターとセンターメーターが付いている。
RITツマミはFM時に はチャンネル切り換えツマミとなる等、使い勝手は良い。メモリーは10chと、今となっては見劣りするが..

ファイナルのモジュールを飛ばしてしまったり、430MHzでパケットをやりすぎて送受信の切り替えリレーが接触不良になり送信後に受信感度が下がるトラブルでリレーを2回ほど交換した。
他に気に入った物が無いため、今まで騙しながら使っていた。
写真に写っているTNC−20HやテレリーダーのCW解読機、東京ハイパワーの430MHzの25WリニアのHL-36Uも手放してしまって現在は無い。
定価は144/430実装で215,000円。50MHzユニットは38,000円。レピーターユニットとサテライトユニット(19,800円)も組み込 んだが最近は全く使っていない。今は専ら430MHz専用機みたいな感じで、たまにコンテストで144MHzに出る程度だった。

最期の方は時々、変調が掛からなくなり修理に出そうか迷ったが平成19年12月末にジャンク扱いで1万円で下取りしてもらい、FT-736Xに買い替えた。
デザインが好みで実に23年という長い期間使い続けた、お気に入りのリグだった。


FT−77S
HF(3.5〜28MHz帯)の10W機でFMユニットがオプションだったが、あまり使わなかったので投資はしなかった。
あまりにも使わないので周波数の表示がおかしくなってしまい、無料クリニックに出したらCPUか何かの接触不良だった。
殆ど使うこともなく手放してしまったが比較的コンパクトなリグだった。
カップラーのFC−707とTRIOの電源を一緒にして手放した。
定価99,800円。

FRG−7700(M)
AM放送から30MHzまで、さらにコンバーターを接続すればエア−バンドや144MHzも聞ける受信機である。
AMは三種類のフイルターを内蔵して選択度を変えられるため混信の多い場合は3KHz幅にして混信を軽減出来る。
AGCもFAST/SLOWの切り換えが可能でノイズブランカも付いており、AMはモチロンSSB/CW/FMも聞ける受信機でSSBの復調も無線機と遜色ないレベル。(感度は劣るが..)

FRG−7の後で北本のハムショップに注文して買った。BCLブームの当時としては高性能の部類だった。
タイマーで電源のON/OFFが可能なので目覚まし代わりに愛用していた。さすがに今となっては感度は良いとは言い難いが中波のラジオを聞く程度には充分 である。
当時、12CHのメモリー付きだと10万くらいした。コンバーターも、一時期はエアーバンドを聞こうと購入したが感度が悪く、当地では聞こえない ので使い物にならなかった。
平成12年3月、NRD−345に買い替えのため静岡県富士市の人に譲った。 

FRG-7(中波〜30MHz)受信機
(上に有るのは松下のプリセレクタ)

中波〜30MHz オールモード受信機 FRG-7700M(メモリー付き)
左上に有るのはVHFのコンバーター

FT-209H
144MHz FMハンデイー機(5W)


FT−73
430MHzのFMハンデイ機。パケット通信を始めた際にパソコンを貸してくれた所の、お勧めのリグだったから。
小型で丈夫な作りだったが、周波数変更はダイアルのみで一般的な用途での使い勝手は良いとはいえなかった。
Sメーターは液晶表示。パケット仲間のG3RUHという高速パケット用の基板と交換してしまった。
定価34,000円。
(G3RUHの基板は結局、使うこともなく知り合いのパケット通信仲間に譲ってしまった)

FT−209H
144MHzのFMハンデイ機で5W程度の出力。中古で買った。FOXハンティングに使うのにSメーターが針の方が見やすいので買った。
本当はFT−203か他のが欲しかったのだが...
滅多に使うことは無いが何故か平成15年の3月間まで持っていた。寄る年波というヤツで、使わずにいたらニッカドバッテリーがダメになってしまった。
どちらかというと受信専用に使っていたが、平成15年3月に売却。
定価は43,800円。  

144MHz  3Wハンデイー機
FT-203・サムホイールタイプ
Sメーター付き

144/430MHz FMハンデイー機
VX-1(AMラジオも聞ける)
左からFT-728/C501/VX-1

FT−728
144/430MHzのFMハンデイー機、5W程度出た。当時としてはデユアルバンド受信が出来るリグだった。
FOXハンテイングや移動運用,パケット等に使った。受信改造がソフトで可能なので色々と遊んだ時期も有った。
今では埃を被っているが使う気になれば未だ実用にはなる。
さすがに現在の無線機に比べると感度が悪くなってしまったが...
定価62,800円。平成17年1月に北本市の局に売却。


VX−1
144/430MHzのFMの0.5Wのハンデイー機にAM/FM/VHFとUHFのテレビ放送の音声の受信機能が付いている超小型の物である。
出力は内蔵のバッテリーで0.5W。単三電池だと0.1W。外部電源を接続しても1Wと少出力なので近距離での連絡用&受信用と割り切った方が良いだろう。
受信音はスピーカーのせいも有るがお世辞にも良い音とは言い難い。

四海通受験の帰りに秋葉原で買ったものであるが、本体が小さいため内蔵のリチウムイオン電池を充電する充電器の方が大きいという、笑えない機械である。
AMが聞けるというので試してみたが、附属のアンテナでは感度が悪く実用どころか、聞こえない。
近所のレピーターもアクセス可能だしスキー場での連絡用くらいであれば使えるかなという感じである。
平成12年の9月、太田市の局に売却。定価34,800円。単三電池1本でも使える。
アンテナ端子はSMA。


FT-290
北海道の方(ex JR8AKD)が使わなくなったとのことで譲ってもらった。
前の持ち主の話では音が出ないとのことだったが、調べてみたら問題 無し。
その代わり、ダイヤルで周波数のダウンが出来ない状態だった。
付属のマイクでは問題無くアップ・ダウンが出来たが..

持っていても使う機会が無さそうなので仕方なく掲示板で欲しい人を募り、滋賀県の方に説明書代だけで譲った。
しかし、取説をコピーしてもらったら3千円近く掛かってしまい驚いた。
ロッドアンテナも紛失しておりメーカーのサービスステーションに訊いたが、既に在庫無しとのことで、これも手に入らなかった。

  
FT-290(144MHz FM/SSB/CW 2.5W機)


FT-736X
今まで20年以上も使い続けたFT-726の調子が悪くなってきたため後継機を検討したが、現在の機種では気に入った物が無く、たまたま太田市の ハムショップに程度の良い中古が有るとのことで726を下取りに出して96,000円で購入。
昔のHF機と同じ筐体を使っているらしく大きくて重い。 50〜1200MHzまで実装されているのでV/UHFはこれ一台で賄える。

メーターが726と比べてバックライトというか照明が暗く見づらい。
ボタン類が726と比べ小さく、数が多いため使い勝手が良くない。
AQSという、当時の最新のシステムが実装されているが今となっては使い途が無い。
サテライトモードが実装。メーターの照明が暗めで見づらいのが不満。

その後、430MHzのFMで受信音が歪んで聞きづらくガマン出来なくなって修理しようと思ったが、メーカーの修理は不可能になっておりTBHDという会社で修理をして貰った。
修理代は7万円以上と思ったよりも高くなってしまったが買うよりは良いかと思って今も使っている。


FT-736X

FT-817ND
平成20年の5月購入。たまたま行きつけの太田市のハムショップに中古が出ていて買おうかと思っていたら売り切れ。
ガッカリしていたものの数日後に別のが売りに出ていたので購入。保証期間中の中古で購入価格は59,800円。

大きさ的にはFT-290等、90シリーズと同じくらい。90シリーズには無いAMも出られる。
アンテナはBNCと底に有るM型コネクターをコマンドで切り換えて使う。初期設定は50から上はBNCコネクター。
ニッカド電池パックを内蔵すると結構、重い。
ACアダプタを接続しても、そのままでは充電せずコマンドで設定が必要で面倒くさい。
専用のシガーライターから取るDC電源アダプタが無いのが不便。

付属のホイップは今一つ。50MHzに出るには効率の悪そうなのしか付いていない。FM放送も満足に聞けない。
おかげで市販のホイップを買ってしまった。旅行に持って行くのに便利だと思い社外品でACアダプタの電源まで購入。

メインのリグとして使うには小さくてツマミとか操作性は良くない。
表示も小さく年配の人間には見づらいし、コマンドで切り換える機能も結構多いし、今ひとつ。
サブ受信機として使う分には良いかもしれないがメインで使うにはパワー不足だし、あまりお勧めできない。
V・UHFの感度もあまり良くは無さそう。昨今は殆ど使っていない。


FT-817ND


FT-450M
IC-736Mを売却したものの固定機が無いのは寂しいので受信だけ出来ればと割り切って購入。
しかしメインダイヤルのツマミは小さいし内蔵プリアンプが無いし、デザインや使い勝手が不満で殆ど使わずにFT-950Mを買ったため手放した。
液晶の色等も個人的には好きじゃなかった。

付属のマイクは大きく、手に馴染みにくい。別売のマイク(FT-817等に付いている物)を買って交換して使っていた。
個人的には(購入を)失敗したと思う機種。電源電圧に対するマージンも少なめで電圧が低いとマトモに動作しないという扱い辛さも有る。


FT-450M(上に乗っているのはテレビのリモコン)


八重洲無線(現在はバーテックススタンダード)のホームページを見る
 
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