ヤエスのハンディ機VX-2雑感

ヤエス(バーテックススタンダード)のVX-2

ヤエス(バーテックススタンダード)のハンディ機VX-2。

小型で広帯域受信機能付きということで買ってみたのだが..

中波のAM放送はバーアンテナが内蔵されていないため普通のトランジスターラジオに比べても感度が悪い。

ボタンの機能表示が簡略されているため見ても何のボタンだか分かりにくい。
モードがMDと表示されていたり、ファンクションがFWなんて表示になっていたり、HM/RVとか取説を見ないと何をするのか判らない。

放送の周波数は最初からメモリーしてあるが地域順に連続してメモリーしてあるため、知らないと戸惑う。
これなら必要な地域だけが選べる方が間違いが少ないかもしれないし、探す手間も少なくて済む。
(余談だが私の持っているラジカセのラジオは地域を選ぶことで聞ける放送局が自動で設定される)

FWボタンを押した後で一番下に有るボタンを押すとラジオ放送、JR、TVがバンド切替ボタンと併用で切替。

周波数は上部のツマミ(2つ有る内の外側)を回すことで変える。クリック感が有って使い勝手は悪くはない。
バンドを変える場合はBANDボタンを押す。AM(中波)、短波、60MHz帯、FM、TV1、エアーバンド、144MHz帯、TV2、情報無線帯1、430MHz帯、UHFのTV、情報無線帯2の12の区分に分かれている。

電池はリチウムイオンなので無くなる前に充電が可能。携帯と同じで平たい電池を使用なので汎用性が無い。
電池単体での充電は不可。そのため電池切れになったらアウト。(電池容量の警告表示は出るが..)
ただ、付属の充電器は軽いので、それほど荷物にはならないかもしれない。


付属の充電器は軽く、持ち歩きも苦にならない 

出力は必要最小限度の1.5W。430MHz帯の場合は1W(12Vの場合は最大3W・430MHzはは2W)LOWパ ワー(0.1W、12V時は0.3W)に切替可能。H/Lボタンを押すことでHi/Loが切り替わる。
スケルチの動作レベルを変えられる。(通常はAUTOだが手動で設定変更も可)
430MHz帯のレピータに対応。

WIRESでの交信が可能。私は興味が無い(過去にパケット通信をやったことも有るが..WIRESは知らない)のでやる気も無いが..

3種類のメモリー機能。メモリー900ch、スキップサーチメモリー100ch、PMS用メモリー50組のメモリー機能有り。こんなに有って使い切れるのか?

デュアルレシーブ機能は常時受信する周波数と優先メモリーchを設定し、優先メモリーchに信号が入ると5秒間受信した後で通常の周波数に切り替わるようで、同時受信とは違うもよう。

自動電源off機能は設定により、無し/30分/1時間/3時間/5時間/8時間の中から選べる。

連続送信防止機能は設定により、無し/1分/3分/5分/10分の中から選べる。

誤送信防止機能は受信中に誤って送信しない(たとえばFOXハンティング)ように設定可能。

DTMF機能は興味が無いので使ったことも無いし省略。

ARTS機能は交信相手が交信可能範囲内に居るか調べる機能。一番下のボタンを押すと交信可能範囲内か否か調べて表示する。

トーンスケルチ機能は使用しない(通常はレピータくらいだが、これは自動的に88.5Hzに設定されているので考える必要も無い)ので省略。
トーン周波数は67Hzから254.1Hzの50種類の中から選べるそうだ。

エマージェンシー機能はHM/RVボタンも長押しすることで作動し、LEDが白色にピカッと点滅。ビープ音が鳴って緊急を報せる。
(設定で動作を変えることも可能)

照明の明るさを変えることが可能。設定により、明るさの変更と照明をoffすることも可能。

電池電圧の表示は電源on時およびH/Lボタンを長押しした後でダイヤルを回してDC VLTの表示にすれば判る。

アッテネータ機能は約10dbの感度低下が可能。(V・UHFで10db程度では、あまり効果は期待できないが..)
設定が必要。あまり使う機会が無いか? 有るとしたら盗聴器の探索時くらいかなぁ?でも10dbでは物足りない。
アッテネーターとして使うなら少なくとも20dbは欲しいところ。

機能が多い(周波数の不明な電波を受信して周波数を知る簡易な周波数カウンター機能、盗聴器発見機能。
2つの周波数を聞けるデュアルレシー ブ機能、音声の大きさによってスケルチを動作させるRFスケルチ機能。
連続送信時間を制限する機能、誤って送信しないように送信禁止機能、DTMF機能、トーンスケルチ機能。
モード切替機能は通常はAUTOだがMDボタンを押す毎にAM/FM/WFM(放送用)が切り替わる。

周波数ステップを変えられる。通常はAUTOだが、5/9/10/12.5/15/20/25/50/100KHzのステップを変えられる。
1MHzステップで早送りしたい場合はFWボタンを押してFの表示が出た状態でダイヤルを回す。

ベルトクリップ付属。取り付ける際には付属しているネジを外し、カバーを取った後でネジ留めする。

不満な点は
周波数を変えるためにダイヤルを回すとボリウムのツマミに触れやすく、ボリウムのツマミも動いてしまい、結果として大幅に周波数を動かすとボリウムが大きくなったり小さくなったりと具合が悪い。

中波のAM放送も聞けるということで無線意外にラジオも聞くつもりで買ったものの、満足に聞けない。
小型ということ以外にはパワーも少ないしメリットが少ない。感じとしてはハンディ機にオマケで受信機能を付けた感じか?

機能が多すぎて覚えきれない? 取説か付属の携帯用マニュアルを持ち歩かないと使いこなせない。
 
VX-2の梱包箱はA5サイズ
取説と保証書、リチウムイオン電池の注意書き

受信機能まで重視するならケンウッドのTH-F7が簡易的ながらSSBも聞けるようなので値段は高いが満足感は上かもしれない。
結局平成15年の12月末に売却してしまった。

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