アマチュア無線・無線機の思い出(TRIO編)

 
TRIO TS−600(50MHzオールモード)

1975年(昭和50年)以来、いろいろと無線機を使ってきたので思い出というか感想など...
TRIO(トリオ・現在のケンウッド)は、その昔は春日無線(かすがむせん)といったそうな...
初めて手に入れたのは名機の誉れ高い9R−59DSだった..

TRIOの無線機は会社の先輩がTR−7200(144MHzのFMモービル機)を使っていたのが印象に残っている。
自分で買ったのは中古の受信機、9R−59DSが最初。  

9R−59DS(トリオ)
これはCQ誌の「売ります買います」のコーナーで見つけ、館林まで電車に乗って買いに行った。
AMから30MHzくらいまで聞ける受信機(TX−88DというAM/CWの送信機と組み合わせて使うタイプ)であるがオール真空管で、設計が古いこともあり感度、選択度、安定度の三拍子揃って悪い機械だった。

ハイバンド用に外付けのプリセレクターというのが有ったと記憶している。VFOはバリコンが剥き出しでダイアルは糸掛け式。
SSBもオマケみたいな物で実用には向かなかった。(BFOが周波数固定でなく可変式)オール真空管のため熱を持ちやすく、上に載せておいたIC−202の終段のトランジスターが熱で壊れていたことも有った。東京の局に譲った。 

TRIO・TS-700
144MHz オールモード10W機(なんとAMまで出た)
上に有るのはLEADER社のアンテナカップラー
TRIOの9R59DS・BC〜30MHZ帯受信機(AM/SSB/CW)
Dラインと呼ばれるTX-88Dとコンビの受信機で、オール
真空管。左がメインダイアルで右側がハムバンドの拡
大ダイアル。真ん中がSメーター

TR−1200(トリオ)
50MHz AM/FM 1Wハンデイー機。会社の先輩が持っていたので触らせてもらった。VFOと水晶が一個入れられた。
FMはスケルチ無しのため信号の無い状態ではFM特有の雑音がうるさく、あまり実用的でなかった。
ロッドアンテナ内蔵で価格は34,000円。


TS−520X(トリオ)
FD−AM3D同様、中学時代の同級生が持っていたのと会社の先輩が持っていた。HF(3.5〜28MHz帯)の10W機。
(Dタイプという100W機も有った)当時のベストセラー機でヤエスのFT−101とライバル関係。ドライブと終段が真空管。
(12BY7AとS2001)マイクゲインのツマミを手前に引くとコンプレッサーのような動作をした面白いリグ。
ヤエスが28MHz帯の周波数の内、28.5〜29MHzしかバンド用の水晶を入れていないのに対し、フル実装だった。
価格114,800円。これには50MHz用のコンバーターTV−506と144MHzのTV−502というのが有り、これでVHFのSSB/CWに出ていた人もいたが親機の周波数に感度の低い28MHz帯を使うため専用機に比べ感度は悪かった。

TS−820X(トリオ)
弟の高校の文化祭の際に触らせてもらった。このシリーズはTS−520の上位機種で、デジタル表示の付いたSとV(100Wと10Wの違い)にデジタル表示の付かないDとXが有った。デジタルは蛍光表示管。
終段はS2001A。これとコンビで使うR−820という受信機も有った。価格178,000円。

TS−700(トリオ)
144MHz オールモード10W固定機。昭和51年にIC−202の調子が良くないので嫌気がさし、下取りに出してハムショップに有ったTS−700(中古だった)を買った。

今の無線機から比べると2倍くらいの大きさの144MHzのオールモードの固定機であった。
パワーは10Wであったがローパワーにすることが出来ず、HF機のようにTUNEを取って使用した。オマケにTVの4CHにIが出やすくて参った。
それまではSSBの運用であったがFMにも出るようになったためメインチャンネル用の水晶を入れたり、当時はFMのナロー化が始まった時期だったので、いち早くナロー改造をしたら「変調が浅い」と、よく言われたものである。
このリグとマスプロの7エレや、9エレF9FTの組み合わせで144MHzのSSBによるJCC−100を完成したものである。
SメーターはFM時に周波数が合わせやすいようにセンターメーターの機能を一部取り入れた設計だったと記憶している。
VFOのダイアルは二重で外側を回すと早送りが出来るものだった。
この時代のマイクは右手でPTTを押すタイプのため、左手で使う場合は横に寝かせて使った。
昭和61年に茨城の局に譲った。価格は129,800円。

TS−770(トリオ)
会社の先輩が持っていてクラブの移動運用時等で触らせてもらった。144と430MHzの2バンドのオールモード
機で10W。
430MHz帯の受信感度が悪く、SSBに出ていた人は大半がプリアンプを内蔵して使用していた。
メーターはSメーターとセンターメーターの2つが付いていた。ダイアルの重さを調整するレバーが付いていたように記憶している。
価格184,800円。

TR−2300(トリオ)
144MHzのFM,1Wハンデイー機。昭和53年に新品を購入。145MHzから40KHzセパレーションのダイアルで20KHzボタンを押すとダイアルの中間の周波数に出られた。当時1Wでは楽しめず、東京の人に譲ってしまった。
10WにするブースターのVB−2300?も存在したが買わなかった。マイクは小型で、手の平に収まるくらいの大きさだった。価格46,800円。

TR−9500(トリオ)
430MHz オールモード・モービル10W機。IC−302がイマイチだったのでオールモード機を買うことにしてハムショップに行き、IC−390を買おうとしたらこれが有ると言われ、IC−302を下取りに出して買ってしまった。
これはある日SSBの受信が出来ないと思ったら、フィルターが壊れていて送信もダメで修理に1万近く掛かった記憶 が有る。
混変調にも弱かった。電源も専用のを買った記憶が有る。価格119,800円。FT−726を買う際に下取りに出した。

TS−600(トリオ)
50MHz オールモード固定10W機。昭和53年の春に中古で買った。出た時は134,500円で新品は高くて手が出なかった。FM/AM/SSB/CWが10W。AMのみ5Wだがキャリアの出力が調整できた。
出力もTS−700と違って連続可変できた。プリアンプ内蔵でスキャッター等に活躍し、手放す気は無いくらい気に入ったリグだった。
今でも名機だと思っている。50MHzのオールモード機でAMも当時としては画期的な5W出力だった。
(ライバルは2.5Wが主流で八重洲のFT−625Dが出るまではTS−600の天下だった) 移動運用にも持って行ったが大きいのと重いのでIC−726Sにバトンタッチして手元を離れたが、10年くらい愛用したリグである。
DRIVEツマミで感度と出力の最大点の同調を取った。近くの深谷市の局に譲った。

TS−660(トリオ)
21/24/28/50MHzの4バンド用のオールモード機。10W機のみ。新潟博の8J0XPOで使用したがプリアン プが無く、性能的にもTS−600より劣った印象が有る。
価格は119,800円。

TS−680V(ケンウッド)
HF〜50MHzオールモード機。100WのSタイプも有ったが、50MHz帯は全て10W。会社の後輩が持っていた。
周波数表示がLEDのため屋外の明るい所では見づらかった。プリアンプも付いておらず、当時は欲しかったが資金不足で買えず、安いIC−726Sにしてしまった。価格は139,800円。

TH−25G(ケンウッド)
144MHz 2.5Wハンデイー機。FT−203を譲ってしまったがFOXハントをやるのに、どうも具合が悪いので似たタイプのリグであるTH−25Gを買った。
Sメーターは上に有るものの、針でなかったため使い勝手が良くなく関西の局に譲った。
実際の交信では殆ど使用した覚えは無いリグである。価格33,800円。

TH−7(ケンウッド)
144/430MHzのFM小型ハンデイ機。今までの無線機の常識を破る、携帯電話風のデザインで電卓機能も付いていたユニークな物だった。
出力が100mWとオモチャみたいなリグで実用にはならず、菖蒲町のパケット仲間がスキーに持って行くのに良いというので譲ってしまった。
価格29,800円。
 

430MHz FM 8Wモービル機
TM-401

144MHz オールモード 10W機TR-9000G
430MHz オールモード機のTR-9500も同形)

144/430MHz FM10W機
TM−733G

TM−401(トリオ)
430MHz FMモービル8W機。これも弟のもの。車を買った時に私が買ってやった物で、出力が10Wでなく8Wというもの。
スピーカーが内蔵されておらず外付け用の楕円スピーカーが標準で付属していた。レピーター対応だが対応メモリーが1CHしかなく、現在では厳しいかもしれない。
周波数表示はLEDで、MHzの下一桁以降しか表示しない。
Sメーターは平形のLEDの組み合わせ。価格69,800円。これは知り合いに譲ったような記憶が有る。


TR−9000G(トリオ)
144MHzのオールモード、10Wのモービル機。移動でSSBがやりたくて中古を買ったが、カローラに載せ2.4mも有る長いアンテナと組み合 わせてモービル運用をした。
受信改造をしてあったがTR−9500同様SSBの受信がダメになり、修理に出したら元に戻って返ってきた。(^^;)
これも 144MHzから遠ざかったため関西の局に譲った。
SSBは5KHzステップで早送りできた。混変調に弱かった記憶が有る。なおTR−9000とは表示のLEDの色が異なる。
(9000は赤だがGは緑)マイク端子は現在の8ピンではなく6ピンだったと思う。価格96,800円。

TM−702(ケンウッド)
144MHzと430MHzの2バンドの同時受信が可能なFMのモービル機,10W機。車をインテグラに替えてIC−2300が付かなくなり、仕 方なくIC−338を使ったが、これの感度が悪くて買い替えた。

430MHzだけだと会社の無線クラブのメンバーの中には144MHzだけの人も居て連絡 に不自由したので...価格は82,800円。
同時受信の機能は有ったが、サブのバンドは周波数表示が小さくボリューム調整もMUTEしか無くオマケ程度であった。
山形ではパケットに使っていたが、熊谷に戻ってからは出番も無く、本箱の中で埃りを被っていたが98年の6月に群馬の局に売却。
マイクはコンデンサーマイクで薄く、「おしゃもじ」型などと言われたような?  

144/430MHzのFM・QRP機 TH-7

144/430MHz デュアルバンドFM 10W機 TM-702

TM−441(ケンウッド)
430MHzのFM,10Wのモービル機。インテグラからランサーに替えた際にMTからATに替えたため、TM−702では奥行きの有る分,前にはみ出してしまい、駐車時にはATのレバーが邪魔でダイアル周りの操作がしづらいので入れ替えた。
山形に行ったら144MHzが主流で430MHzは相手が少ないのでTM−733Gと入れ替え地元の人に譲ってきた。
安くなった後期型? 安いと思って買ったら中国製だった。価格44,800円。


TM−733G(ケンウッド)
144/430MHz デュアルバンドFMモービル10W機。
山形に居た頃430MHzでは相手が少ないのでデユアルバンド機を物色したが、パネルが分離できないとTM−702の二の舞になるため平成7年頃、熊谷に帰った際に買った。
こけら落しは全市全郡であり、山形県内のコンテストだった。価格79,800円。
マイクがコネクターから初めてモジュラータイプになった。
(私の手持ちの話で、KENWOODの話ではない)
これは何処に売却したか覚えていないが、現在は手放して持っていない。
 
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