THCLIST.EXE ハムログからコンテストログを作成するソフト

平成15年の4月、毎月買っているCQ hamradio誌の記事を見ていたら載っており、早速ダウンロードしてきて使ってみたら良かったので紹介する。
 
なおハムログのバージョン4.55からはHAMLOG.MSTのデータ形式?の変更に伴って対応していないので要注意。

このソフトはWindows用で  JG1MOU 浜田さん作成のターボハムログのデータからコンテストのログシート、サマリーシートを作成するというもの。作者はJL1RSH 田口さん。
現在のバージョンは2000年3月のVer. 2.10。

今まではエクセルに変換するXLCONというのを使用していたのだが、OSの関係か私の環境だけか判らないが変換時に不要な行(空白)が入ったり、最近は今一つ結果が良くなかった。

使用するには「窓の杜」とか「Vector」等のフリーソフトの有る所とか、作者の田口さんのHPから圧縮されたファイルをダウンロードし、それをハムログと同じフォルダ内に解凍して使う。

最初にTHCLISTを起動した後で設定、基本設定でデータベースの設定や個人情報の設定(これはサマリーシートに反映される)を設定する。

次にコンテスト情報でコンテスト名、コード、参加部門、マルチプライヤー、得点の計算等の設定をする。
以上の項目を設定することで提出書類の項目が設定出来る。

使い方は最初、ファイル、「コンテストログの新規作成」を実行し、検索、コンテストデータの検索を実行するが、検索条件(日付、時間、バンド、モード等)を設定してから「開始する」をクリックする。
バンド、モードは初期設定が選択しないになっているので要注意。
これらはコンテストの情報を保存しないと毎回、初期設定になるみたい?

以上の操作でコンテスト時のデータが抽出される。
XLCONだとコンテスト時のハムログのデータの開始番号と終了番号を調べて入力しなければならず、その中にコンテスト以外のデータが有る場合は変換した 後で削除する等の編集処理が必要だが、これはバンドとモードを指定しているのでコンテストと同じバンド、モードで通常のQSOが無ければ問題にはならな い。

コンテストナンバーはハムログのremarks1でも2でも好きな方に入れれば良い。(処理する時に指定する)
XLCONではRemarks1以外に入れたものは無視されてしまう。
それと送信と受信の両方を入れる必要が有った。
(エクセルの表に変換した後でまとめて入れても良いが)これの場合、受信ナンバーだけでok。

入れ忘れた場合でも後から入れることは可能だがエクセルと違って連続してコピーが出来ないため面倒。
最初からハムログに入力しておいた方が無難。
特にマルチを記入漏れすると計算に計上されないため電子ログ等の場合は手で修正しなければならない。
マルチプライヤーをRemarksから取り込む場合は取り込む先にRemarksを指定し、取り込む位置をカラムで指定する必要が有る。
これは592020等と入れた場合、マルチプライヤーが2020とすると3カラムから6カラム(実際には区の場合は、もっと長く指定する必要有り)を指定する。
これを上手く設定しないと途中で切られたりして正常に取り込み出来ないので要注意。
私の使い方が悪いのかもしれないがALL JAで8エリアは県ナンバーが支庁で3桁になるため他県が2桁で、3桁めは電力の種別コードになってしまうため集計に支障が出て具合が悪い。
2桁の方が圧倒的に多いため、それに合わせると支庁ナンバーが2ケタで切られてしまうためマルチも正確に計上されなくなってしまう。
この傾向は全市全郡になると全く使えないことになってしまうが、上手い設定が有るのだろうか?

電子ログはファイル、「JARL電子ログ形式で保存」で簡単に作れる。紙で出す場合にも印刷の位置さえ設定すればokのもよう。
印刷プレビューの機能も有るので印刷前に確認可能。

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