アマチュア無線・無線機の思い出(その他)
 
松下のRJX-601・50MHz FM/AM 3W
(上に有るのはDAIWAのアンテナカプラーとアサヒ製鋼のSWR計・ME−2B、左に有るのは三協特殊無線の安定化電源3A)

1975年(昭和50年)以来、いろいろと無線機を使ってきたので思い出というか感想など...

RJX−601(松下)

一番最初に買った無線機である。キッカケは会社の先輩が使っていたのと、値段が手頃だったから。

50MHz帯のAM/FMで3W/1W切り替え、単一電池を9本入れる移動用の機械であったが今の感覚でいえば大きさはオールモードのモービル機くらいの大きさである。
VFOだが蓋を開けるとバリコンが剥き出しで、安定度もイマイチでした。
1.5mのロッド式のホイップアンテナを内蔵。
それでもNECのCQP−6300や井上電機(現ICOM)のFD−AM3Dに比べればマシであったが...
これが出たお蔭でTRIO(現KENWOOD)のTR−1200は売れなくなったそうである。
これにアサヒ精鋼(今は無いメーカーで旭製鋼というアンテナメーカー)のAS−6HGという5/8λのGPで無線を始めた。
当時はAMも終段コレクタ変調で、今のように変調が浅いことは無かった。

こんなリグでも当時のライバルだったトリオ(現ケンウッド)のTR−1200に比べると、パワー,周波数等で勝っていたのでベストセラーとなった。
しかしFMをやるにはメインチャンネルに合わせる方法が無く、(マーカーが内蔵されていたが、50MHzでキャリブレートを取る設計のためと、目盛りが100KHz単位のため今の様にドンピシャと合わせることが出来なかった)
モービルでの使い勝手は今一つであった。
FMでの使い勝手ではCQP-6300に負けていた気がする。TR−1200と比べるとTRはメインチャンネル用に水晶が入れられたがスケルチが付いていないという弱点が有った。パワーも1Wしか出なかったし...
(CQP-6300は3W)

かなり長い期間使った。感度もイマイチだったし出力も3W,メインチャンネルの1発設定が出来ない等、いろいろと不満な点も有り、TVIにも悩まされた。しかしEスポもやったし思い出深いリグである。

メインチャンネルに合わせるにはキャリブレート用の水晶(29MHz?)を51MHzで合う物に交換するという対応も有るが..
サードパーテイから周波数カウンターの付いた周辺機も売られていた時期が有る。

FOXハントもやったし移動運用、内蔵のホイップアンテナは長かったが車の窓から出してモービルなどという無茶も今となっては懐かしい思い出である。参考までに、このリグはグッドデザイン賞を受賞した機械である。
価格は34,000円。


CQP−6300(NEC)
昔はNECや松下(ナショナル)が無線機を作っていた時代がある。
CQP−6300は近所の無線仲間(弟の高校の先輩)が買って持っていたので触らせてもらったことがある。
50MHzのFM/AM 3W機で10Wにするブースターも有った。
FMはチャンネル式でモービルには向いていたが AMというかVFOはツマミが小さく、安定度の悪い物だった。
受信感度は設計が古いことも有ってRJX−601より悪かった記憶がある。価格37,800円。

RJX−610(松下)
TS−600が会社に置き去りにされてしまったため、移動用に中古を買った。
本体は50MHzのSSB/CWで5W 程度だったと思ったが、コンバーターを接続することで144MHzや21MHzにも出られる面白い無線機だった。

VFOがラフな作りのワリには周波数の変動も少なく意外と良い? 印象がある。下取りに出したか売ったか覚えていない。
アンテナはロッド式のホイップが付属しており、これは角度が変えられた。
アナログVFOだが表示はLEDによるデジタル直読。価格49,800円。


C−6000S(マランツ)
430MHzと1200MHzのFMモービル機で430は25W,1200は10W機。
パケット仲間に転送して貰っていたが430MHzから1200MHzに移行 するというので必要に迫られ、物色していたら近所のハムショップにこれが有り、買った。
25W機だと私の資格(当時は電信級=現在の3アマ)で ギリギリ使えるところだったので。
これを使うために同軸も含めアンテナ周りを交換するハメになった。

パケット通信以外では埼玉コンテストで大里村(現在は熊谷市)に移動して使った程度であり、高い買い物となってしまった。
メモリーの呼び出しがダイアルではなくスイッチ式のため、上げるだけで下げることは出来ず不便だった。

1200MHzもコンテストに出る以外は使うこともないので98年の11月にパケットで知り合った取手市(茨城)の人にアンテナ他を付けて譲ってしまった。当時の価格は144,700円。


STANDARD C6000S(見づらいが左側が1200MHz,右側が430MHz)


C401(マランツ)
430MHzの超小型機のハシリ。出力は0.2W,パケット仲間が買って遊んでいたので面白そうだと思って買った。
出力が小さいため実用には難しいのと、アンテナのコネクターが当時主流のBNCではなくSMAのためアンテナを取り替えるのに苦労した。
価格24,800円。知り合いに譲ってしまった。

C501(マランツ)
144/430MHzの超小型ハンデイー機。山形に行っていた頃に会社の小山工場のFOXハンテイングに行った帰りに、小山の仲間とハムショップ の売り出しに行き、勢いで買ってしまった。
帰宅して使おうと思ったら電源が入らず(初期不良だったらしい)、山形県の天童市に本店が有る店だったので天童の店に行き、無料で交換しても らった。
受信を改造してエアーバンドも聞いたものである。
旭川ではホテルから144MHzで地元の局と交信したが、大雪山の黒岳の頂上では誰も相手が居なくて参った。
価格29,800円。平成14年2月、福岡の局にQSY。
 
144/430MHz FMデュアルハンデイー機 C501(ホイップアンテナはDIAMOND)

MX−6=ピコ6(ミズホ)
50MHzのSSB,250mWのハンデイ機。キットと完成品があり、弟と遊ぶのにキットを2台買って組み立てた。
キットといっても基板は完成しており、スイッチ類の配線をするだけの簡単な物。ロッドアンテナ内蔵。
電源は9Vのニッカド電池(普通のは7.2Vの筈だが、何故か9V)と外部電源が使えた。
送信スイッチはロックするタイプなのにVOXみたいに頭切れするし、周波数はVXOで50KHz可変だが実装されている周波数が50.25MHzからという物であまり実用にならなかった。
ほとんど遊びというか実験程度で手放してしまった。
CWはパネル上の押しボタンスイッチでキーイング可能な設計だった。価格は14,800円。

DX−70S(アルインコ)
HFから50MHzまでのオールモード機で10Wのモービル機。IC−726Sの後継機として購入した。
パネルが分離出来るがケーブルが太いのと、分離すると電源のON/OFFの反応が鈍くなるきらいが有る。

車に載せて使うためと買ったが、当時50MHzは10W機しか無かったので、安い10W機にした。
受信用のナローフイルターも標準で装備されているし気に入っていたのだが、唯一の欠点は私の好きなAMモードでの変調が浅く使い物にならないことである。
これが無ければプリアンプやスピーチプロセッサも付いていて感度も悪くないし、良いリグなのだが残念でならない。
受信はゼネラルカバーでAMの受信も聞きやすい方だった。
98年の6月に衛星通信で有名な福井の局に譲ってしまった。価格124,800円。

 
ALINCOのHFモービル機DX−70


リニアアンプ
リニアアンプといってもHFのkw級の物ではない。そもそも電話級(4アマ)に毛の生えた程度の資格運用では、そんな大層な物は使える訳が無い。

せいぜい50Wが良いところで、使ったのは50MHz用のアルインコの物とか東京ハイパワー(2013年末に倒産)のHL-36UやHL-66Uといった430MHzの30Wや50Wの物。
アルインコの50MHz用はあまり使わず手放した。
HL-36Uは一度だけ修理したことが有った。HL-66Uは自宅で使っていたが、使わなくなったので秩父市の方に売却した。


番外編(パーソナル無線・CB)
パーソナル無線
山水(サンスイ=オーディオメーカー)の、型番は忘れたが当時としては結構売れていた機械と記憶している。
(TX−7?)
買ったのはハムショップだが値引きはシブかった。買ったのは良いがアンテナが無く、ホイップでは全く聞こえず1局も やらないうちに手放してしまったので、ハッキリいって高い買い物だった。

解禁された当時は群番号さえ一致すれば機械が勝手に空いたチャンネルを選んで変更してくれるとか、コールの代わりにROMに免許人のデータを焼いてあるため違反をしてもコンピューターで解読して判明するとか、
混信が無いだとか資格が要らないのに5Wまで出せるとかバラ色の夢を見させたが、局数が増え るにつれシステム上の弱点が露見し、更に改造してチャンネルを固定したり増やす(バンド逸脱)、オーバーパワー等の不法運用に加え暴力団の資金源になったりと社会問題化したことも有る。
参考までに、このパーソナル機を買って行った人も今はハムをやっている。
パーソナル無線も2017年現在は制度が変わり免許が更新されなくなり、現在は廃止となっている。


CB
CBといってもダンプやトラックに付いている物とは違う。
そもそも彼らのやっているのは国内では使用出来ない輸出用のハイパワー機に、更に高出力のリニアアンプまで付けているという悪質な違反なのである。
当然ながら無線従事者の資格も持ってないので、車の運転に例えるなら無免許運転+違法改造車+スピード違反のようなものである。

私がやっていたのは合法の0.5W機で8チャンネルの物である。松下のRJ−580だったかな?
当時「ラジオの製作」という雑誌でCBの特集をやっていて、私も遊ぶのに買った。既に弟が持っていたため、2台で 連絡用という意味合いも有ったが...
当時はCBも免許(許可というか登録というか、無線局としての届け出)が必要で『サイタマAB402』というコールサインを貰っていた。
実際には連絡以外には市内の人間と一局やっただけ。内蔵のロッドアンテナは長く、0.5Wしか出ないワリには大きくて重いので手放してしまった。

手放した後で弟がまた連絡用とかいってケンウッドのCBZ−11というCB機を2台買ってきたが、結局使われずに埃を被っていた。
平成13年 に1台は受信不能および電池ケースの接点の腐食のため廃棄し、残りの1台は縁有って平塚市の人に譲った。
これはアンテナが短縮型でフレキシブル、長さは約 20cm。電池は単三を6本使用している。


特定小電力
400MHz台を使用するトランシーバー。
10ミリワットと、アマチュア無線と比べると非常にパワーの小さい物で、出始めの頃はチャンネルが9個。
その後11個に増えたが9チャンネルと11チャンネルの物では使用出来る周波数が合わず互換性が無かった。

その後、両方を兼ね備えた20チャンネル仕様?が出来たが、最初は9チャンネル仕様のICOM製を買ったが手放した。
職場の同僚はケンウッドとかソニーを連絡用に持っていた。

その後、連絡用にアルインコの11チャンネル仕様を2台買った。
今は使わないが、何かの時の連絡用にと思って取ってある。
これはデザインが気に入ったのと、アンテナを使わないときに折り曲げて(倒して)おけるのが気に入っている。
(アマチュア業務に適さない連絡とか、イベント等で資格を持っていない人と連絡を取る場合等)
古い物は、そのうち新スプリアスの関係で送信機として使えなくなる可能性有り。


   
平成14年のハムフエアで見かけたオールドリグの数々。貴方は、はたして何台判るか?
(私に判るのはヤエスの50Bライン? FT-200?、FT-401? 、トリオのTS-511、811、TX-88D等)
一番上に有るのはスターか?

平成16年3月、JARL埼玉県支部大会で見たTX−88D
同じ場所で見たFTV-650? とVFO-511?

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