ダイヤモンドのマグネットアースMAT-50

MAT-50

平成19年の1月、秋葉原のロケットで購入。以前はルーフレールに取り付けた基台から網線を使ってボデーにアースを取っていたのだが、どうしても車の塗装と擦れて傷がつきそうとか、見た目が今一つだった。
それと使用するバンドによっては思うようにSWRが下がらなかったりと不満が有った。

そこに、このアースが発売され、思ったよりも小さいのにも関わらず7MHzから50MHzくらいまで使えるとのことで購入してみた。大きさは思ったよりも小さい。(8cm×19.5cm)色は薄い灰色?車の色によっては目立つかも?

マグネットシートでアースになるのか? (導通が有るのかと思ってテスターで抵抗を計ってみたが無限大)
よくよく見ると、マグネットシートの表と裏の間に薄い銅板か何かが挟んであるようだ。

アース線は1.25スケアくらいの線が30cm程度付いている。アース端子はコネクターの外周に挟んで共締め。
基台に取り付ける部分の圧着端子は2-16という物で線材は2ミリまで使用可能なもよう。線を切った時のために1個、予備が付属している。付け替える際は圧着するか半田付け?。工具が無い場合は半田付けの方が無難かもしれない。
失敗して付け直すにしても圧着して失敗したら直しようが無いが、半田付けなら再使用が可能。
付属の熱収縮チューブは1000Wくらいのドライヤーで熱すれば上手く収縮する。

気になって圧着端子を見てみたところ、JST2-16と書いて(刻印)あるところから日本圧着端子製造(JST)の製品と思われる。(線材が2ミリで端子の内径が16ミリ)単価をホームページで調べて見たところ200円以上するようだ。
(JSTの通販で購入する場合は10個単位なので最低でも2千円以上)

欲をいえば、もう少し太い線にしてほしいところ。以前、ボデイアースを1.25スケアくらいの線で取ったが、思うようにSWRが下がらず、網線にしたら改善したことが有ったので、出来れば太い線の方が強度的にもベターと思われる。

高い周波数の場合はアース線を短くした方がSWRは良好のようだ。(28/50MHz等)
それと、貼る位置やアース線の角度によっても左右されるようで、私の場合MD200というベースローディングのホイップで14MHzのコイルを付 けた場合に共振点が高くて調整しきれなかった。その後、アース線を15cmくらいまで切って短くしたら問題無くなったが、コイルが近くに有るタイプのアン テナはアース線と干渉しやすいようだ。
(7と14しかコイルを持っておらず、この2バンドしか確認していない)

50MHzはマルドルのHMC-5Sという7/21/50/144のホイップではSWRは1.7程度と、ほぼメーカーの言うとおりだった。(アース線の時は最小で1.1まで下がっていた)これもアース線の長さを短くしたら問題なく落ちた。

21MHzはコメットのHR21を使う分にはバンド内で1.5と安定していた。(アース線を短くしたら1.1くらい?)

7MHzはMD200を使う分には最小で1.1と概ね良好。
(その他のホイップも有るが、出ることは滅多に無いため確認未)

14MHzはMD200は取り付け位置の関係かNG。アース線を短くして再調整で問題無し。
HF20FXという短縮型は最小1.1と良好。

18MHzはダイヤモンドのHV-4というセンターローディングで最小は1.1と良好。

なお、この数値は同軸の長さが4mでルーフレールに基台を取り付け、マグネットアースをルーフレールに沿う形で貼り付け、アース線は30cmで切らずに使った。(その後の状態は約半分の15cm)

測定器はクラニシのSWRアナライザBR-200で測定した結果で、実際に送信機を作動させて測定したものでは無いので、実際にはこれよりも悪くなると思われる。

HV-4だとエレメントが横に最大で2本取り付けられ、最高でHF帯3バンドの運用が可能だが、この状態ではモノ バンドと比べて共振点が下がるため調整しなおしての測定は行っていない。(14/21/28MHz) また時間が有れば試してみたいと思うが..

なおアース線を短くして使った場合、MD200との組み合わせではSWRは悪化の傾向に有るので要注意。
どうもベースローディングのようにコイルが近くに有ると影響を受けやすい気がする。  
左側が車の進行方向(基台は左側に取り付け)
基台周りの取り付けの様子
(左のケーブルは同軸、右側はアース線)
アース線をコネクターではなく基台に取ることでベースローディングのコイルの影響を減らそうとしている。上の写真の右下のネジにアースを取っている
アース線をコネクターではなく基台に取ったところ

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