ダイヤモンドHFマルチバンドホイップHV7CX

平成14年5月、同じメーカーのHM−6というホイップを買ったのだが、これが切り替え無しでマルチバンドに出られると勘違いしたため、買い直したもの。

組立てて早速アナライザでSWRを測ってみたが、全体にエレメントは長めなので切らないとバンド内には入らないと思われる。

なお、メインのエレメントの脇に付いている各バンド用のエレメントでコイルの入っているのは28MHzのみ。
他は全てエレメントのみとなっている。

初期状態では7と21、50用MHzのエレメントが取り付けられずに同梱されている。

私の場合、何故か21MHzの共振点が22MHz付近に有りエレメントを変えてみたりしたが変わらなかった。
これはアースの長さに影響しているのかもしれない。
と思ってメーカーに聞いてみたところ、22MHzは共振点ではないとのこと。
20MHzよりも低い所に共振点が有る筈だから、そちらを調整してくれとのこと。

不満なのはオプションで14MHzのコイルが付くことになっているのだが、取説には「オプション」と書いてあるだけで何処に取り付けたら良いのか判らない。オプションのコイルとはいっても型番が明記されていないし..
これも訊いたら7MHzのコイルを外して取り付けるとのこと。
そのためHV4やHV7用の14MHzのコイルは付かないとのこと。
ありゃあ..失敗。それは残念だった、そうなると7/14/21で使おうと思った目論見は崩れさってしまった..(;_;)このコイルの型名だがHVC14CXとのこと。

個人的な感想としてはM4のビスを多用しているため、ネジが緩む心配が有ること。
出来ればビスを使う箇所を少なくしてほしかった。
7MHz用のコイルはネジ込んだ後で緩み防止のためにビスで止めるようになっているが..

重量は800gと決して軽くはない。長さは1.9m。
各バンド用のサブエレメントというか、調整用のエレメントはメインのエレメントに近接しているため干渉しそう。
場所を取らずにマルチバンドに出られるというメリットは有るものの、電気的な問題を考えるとイマイチかとも思う。

私の場合、7/14/21くらいしか出ない(たまに気が向けば18とかも出るが..)ので、この3バンドが切り替え無しで使えないのは期待外れだった。
50/144/430に出られるのは大いに魅力なのだが、これだけならCR−627等のV・UHFに特化した物が有るだけに魅力的とは言い難い。

HFが切り替え無しでマルチバンドに出られるのが売りものだけに、一寸期待外れな気がした。
(14MHzはオプションだから仕方無いかもしれないが..)
結局、仕様に不満で手放してしまった。


一番下の下向きが28MHzのエレメント
左側に有るのが50MHz用エレメントで、その上が21MHz用エレメント
この写真では7MHz用エレメントは取り外してある

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