コメットの50MHzダイポールH-D6

コメットの50MHz用ダイポールHD-6
(見づらいが横線の下の部分)

平成22年の7月、6m AND DOWNコンテストであまり聞こえなかったため、それまで使っていた1/2λのノンラジアルホイップからダイポールに変えようと思って調べたが、手頃な物が無く試しに買ってみた。店に行っても置いてあるかどうか判らないし、取り寄せなら通販でも同じようなもの。(送料は余計に掛かるが)NETで調べてCQオームという店から購入。

元はHF帯のダイポールに追加して使う物らしく、単独で使う場合にはバランが必要とのこと。
バランは同社のCBL-2000が必要とのことだが、これは50MHz帯まで使えるバランであれば問題ない。ポールに固定できるタイプのバランなら問題は無いと思われる。私の場合は自作のダイポール用に買ったRadix社のバランを持っていたので、これを流用した。

仕様だが、長さは2.82m(エレメントを水平で使用時で、V型の場合は2.51m)、重量は250g。入力は200w(SSB)適合ポールは25Φから62Φまで。利得は2.15dbiとなっているが、一般的にダイポールは標準アンテナで利得は0dbと考えるのが普通。
dbiというのは基準となるアイソトロピックアンテナ(実在はしない仮想アンテナ)の利得を0dbiとして、それに対する利得を表示するに過ぎない。だから2.15dbiというのはダイポール比で0dbのわけで、2.15dbの利得が有ると錯覚しないこと)

エレメントはステンレスで太さは3ミリ。クロスマウントの金具はアルミ製。Uボルトは細くて長い。(太さは5ミリくらいか?)

取説はA4サイズの物が1枚付いているが組立の図面は小さく、見づらい。

組立の手順も初心者には判りづらい。

エレメントは水平以外にV型にも出来るが、その場合は逆Vのみ。
(V型、いわゆるバンザイアンテナはエレメントが自重で垂れ下がるため使用は難しそう。
水平にしても全体的にエレメントが垂れ下がる感じで今一つ。
個人的には、もう少しシッカリしたエレメントにしてほしかった)このアンテナは逆V型で使うのが目的の設計の様だ。

エレメントの取り付けはアルミ板(クロスマウント)に絶縁体を噛ませて使用する。
水平にして使う場合は添付されているコンデンサで左右のエレメントを短絡する。
(V型で使う場合は不要)

エレメントの長さは調整可能。ホイップのように六角レンチではなく、普通のプラスドライバーを使用する。

バランからのリード線は約15cm。両端に圧着端子が付いており、エレメントに付く方は3ミリΦと小さいので区別できる。

SWRは正確に測ったわけではないが(10w出力で5D-FBの同軸が10m程度入った状態でリグ内蔵のSWR計で測定)50.05
〜50.5MHzくらいまでは1.1程度だった。それまで使っていた1/2λのノンラジアルホイップはコイルが入っているせいか、バンドエッジになると1.5くらいまで上がる傾向が有ったが、これは比較的安定しているもよう。

飛びや受けは出ている局が少ないため比較できなかったので、また後日。
と書いたが、結局は殆ど使わずに下ろしてしまった。やはりダイポール程度でも8の字の指向性が有るため、サイドになった局は聞こえ辛いため、殆ど無指向性ということで自作のスクエアローアンテナに変えてしまった。 
エレメント以外の部品(定規と万年筆は大きさの目安として置いている)
クロスマウントはUボルト(上の両端)と内側の2本のネジで留める。
下はエレメント取り付けの様子。中央の黒い物はコンデンサー部分。
エレメントとクロスマウントの間の黒い物が絶縁体
Uボルトの先端に付いているのはゴムのキャップ
V型で使う場合はエレメントの角度を変える
バランと接続するリード線はエレメントに3ミリのネジで共締め

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