ARDF用発信器(Mizuho製) 144MHzのFM電波によるモールス符号送出、出力1W。 周波数は2ch切り換え可能。
MOE〜MO5まで5台で1組。1台の定価は28,000円で受注生産だった。
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ARDF用受信機 小林電機製・3エレ八木内蔵(現在は製造中止品) |
その時は周波数が50MHzで私もRJX−601という無線機に電池(単二を9本)を入れて参加したものであったが、結果は残念ながら一つ
も見つけられなかった。2度めは比企郡の吉見町という所で行われたもので、この時は144MHzでハンデイ機(FT−203)にホイップというもの
だったが、なん とか2匹を見つけ中位の順位だった。
吉見町の八丁湖という池の周りだったが、ある山の付近で強いのだが通り過ぎると弱くなるので不思議に思って上がって行くと、目の前にFOX役
の人がいて「おいでおいで」をしている。(苦笑)。
2匹目は散々探して寺の境内等も探しまくり、諦めかかったが最後に桑畑に入って行くと信号が段々と強くなってきたので、これは間違いないと
思って行くと、車で10Wも出していました。
どおりで強い訳です。こんなに強くてはアンテナを外してもメーターは振り切れです。これでは目で探した方が早いというもの....
それから会社のクラブ対抗で館林,南多摩の合同で何回かやり、常に上位入賞していました。v(^^)
(この頃の設備はヤエスのFT−203というハンデイ機にマスプロの8エレ八木)
会社の無線クラブのミーテイングでも長野で2位、山形でも1匹しか見つけられなかったクセに時間内にゴールインして姑息にも2位だったと記
憶しています。
山形の時は専用受信機ですが、アンテナがピンプラグのため1本落として紛失してしまい、後日メーカーのミズホから取り寄せました。
JARLのFOXハンテイングも参加していますが最近は練習不足のうえにブッツケ本番ですので成績は下から数えた方が早いという体たらくで
す。
やはり普段やっていないと方向とか距離の勘が狂いますね。
430MHzのFOXはハンデイー機ですが、マルドルの5エレのFOX専用八木を使っていました。
(手放して再開した時にRadixの5エレを買い換え)
近づいたら周波数を10KHzから12.5KHzズラして感度を落としてやっています。これは10KHzとか色々と試してみて最終的に
12.5kHZがギリギリのところだったためです。(15KHzでは聞こえなくなる)
ARDF
JARLの主導で当初FOXテーリングと呼ばれていました。FOXハンティングとオリエンテーリングをかけ合わせた感じの競技でFOXは5匹
でした。FOX5(MO5)は必ずゴール近くに置くという決まりになっていました。
(今はゴールには別の誘導用のFOXを置き、常時送信していると思いました)
これはFOXハンティングがルール自由(FOXが何匹居ようがタヌキが居ようが主催者の都合で何でも有り)に対して、スタートから一番目の
FOXまで何m離れて居なければダメとか、FOX同士の間隔も何m以上離れて居ないとダメとか細かく決められています。
競技をするにも審判員の資格を持った人が居ないと正式な大会は開けないし...
FOXはMOE,MOI,MOS,MOH,MO5の5個からなり、各1分ずつ交代で送信します。周波数は144MHz帯で出力は1W以下と決
められています。電波形式はF2(FM電波でモールス符号)で受信のみなので無線従事者の資格は不要です。 (ただし、受信機以外で電波の出せる無線機の使用は電波法に抵触する虞れが有るので注意が必要)
私も埼玉県支部の大会に2度ほど参加しましたが、はっきりいって難しいです。
最初、FT−203に8エレの八木を持って参加しましたが、出
力が1Wというのは思ったよりも強く2,30m近くに行くと、そのままではメーターが振り切ってしまい全然判りません。この後、ミズホ通信と
いう所で出していたFRX−2000Gという専用の受信機を買ってしまいましたが、これをもってしても難しいです。
何といっても5匹のFOXは多い...
それと近くまで行って探している間に電波が止まってしまうと5分待たないといけないので、この時間ロスも大きいです。
達人は最初に5匹のFOX全部の方向を探って地図上に線を引き、それを2個所くらいで行ってからFOXを探しに行くそうですが、私の様な人間
は最初のFOXが聞こえた時点で突撃してしまいますので、見失ってしまうと、また他のFOXを見つけに走り、見失ってと悪循環の繰り返しです。
ARDFで勝利するには地図が読めること、勘が良いことですが、最後は脚力(走力)がものをいいます。
同じタイミングで見つけてもゴールに入った時間で順位が決まってしまいますので...
ARDFの場合はスタートは一斉ではなく時間差で、一度にスタートするのはJN,OM,OT,YL等の様に違うクラスの選手です。それから
5分間隔くらいで順次スタートです。スタート前は受信機は別の所に置かれ、触ることは許されません。
スタートして受信機を受け取っても、受信開始地点までは電源を入れてはいけないのです。もし入れてしまえば、その時点で失格です。それと上手そうな人の後を追従するのも失格です。
順位は規定時間内に規定のFOXを見つけ、なおかつ違反が無い中で最も所要時間の少ない人が優勝です。
しかし規定の数のFOXが見つけられないからといって諦めることは有りません。取りあえず時間内にゴールしましょう。
上手くすれば入賞の可能性が有ります。全部のFOXを見つけても時間内に戻らなければ失格なんですから...(^^;)
受信機はアッテネーターが付いていますが、これの調整によって距離感が掴みにくくなりますので難しいです。
FMの信号の強さをビート音で聞く機能の有る受信機が有りますが、慣れないと使い勝手が良くありません。
ある日、CQ誌の記事を見ていたらAMモードで受信するというのが有り、これは盲点だったと「目から鱗が落ちる」思いでした。
やってみたら実に具合が良い。スロープ検波なので信号が強すぎると変調が浅くなって聞きづらくなってしまうがアッテネーターを調整して感度を
落としておけば問題無いし、近づけば音が大きくなり、遠くなると小さくなるので一々メーターを見なくても良くて好都合です。機会が有ったら試してみては?
審判員
ARDFで芳しい成績を残せないため、ノウハウを学ぼうと思って晴海で行われたARDFの審判員の講習を1日掛かりで受講したこともあります。当時はA
からCまでの3クラス有って、実務経験等で上のクラスに上がれたのですが、埼玉はARDFをあまりやらなかったこともあり、A,Bの2クラス
に変更後も実 務を経験する機会が無いまま失効してしまいました。
もっともARDFのノウハウを勉強しようと思って行ったので文句も言えませんが残念です。
(審判員証だってタダじゃくれないのですから..)
自分でも発信機(ミズホ通信で1台2万8千円くらい、コールサインをROMに焼くので受注生産?)を2台買って練習したり,専用のアンテナを
作ったことも有りますが、今は仕事に追われて思うにまかせません。 (仕事をしていた時代の話)
ARDFについての詳細は日本アマチュア無線連盟(JARL)
のホームページ等を参照して下さい。
ARDF,FOXハンテイングの開催時期、場所についてはJARL NEWS,CQ誌等に載ります。