アンテナ撤去

昭和51年頃に以前の所に住んで以来、30年あまり建てていた松本鋼管製のクランクアップポール(伸長10m)だが、平成20年の転居に伴い撤去した。

建てる時は自分で基礎部分を埋めてポール本体を親と弟の3人で引き起こしたものだが、流石に30年も経つと人間も老朽化?して若い頃のような体力も気力も無く、解体業者に頼んで撤去してもらうことにした。

電話帳で解体業者を調べ、電話で解体が可能かということと、料金の見積もりを聞いてみた。そうしたら料金は三万円くらいとのことで、実際に物を見ないと何とも言えないとのことで見に来るとのこと。数日してから社長が見に来て、後で実際に工事をする日を連絡するとのこと。日が決まらないことには引っ越しも出来ないし、その前に上がっているアンテナを撤去しなければならない。

風の吹いている日は怖くて上がれない(アンテナを下ろすのに危険が伴う)ので風の吹いていない日をと思ったが、時期的に風が吹かない日の方が少な い。たまたま雪が降った翌日が風が無かったので朝から下ろしに掛かる。頼みにしていた弟は仕事で不在。残るのは年寄りの親だけで頼りにはならない..
仕方なくヘルメットを被り安全ベルトを締めて上り、50MHzの5エレ(クリエイトのCL-6A)を下ろしに掛かる。これは問題無く終わる。

次は430MHzの13エレのスタック、(クリエイト)これが意外とクセ物でローテーターの上まで上がらないと取り付け部に手が届かない。
苦労して外し、1枚ずつ取り外して下ろすが、そのうちポールが回転しないように押さえているネジのネジ山がバカになってしまい止まらなくなってしまった。
万事休す、このままではアンテナが撤去出来ないと一瞬焦ってしまった。別のネジに変えてみたが、これも芳しくない。
ポールに切ってあったネジ山自体もダメのもよう。かといって今から別の所に穴を開けてネジを切るような時間も無い。
苦肉の策で下部のポールと上部のポールの間の隙間に木片を叩き込み回転しないように応急処置をして何とか乗りきる。
ローテーターやマストは取り外すのを断念し、ポールと一緒に解体してもらうことにする。

数日後に解体業者から連絡が有り、やっと来てくれるという。引っ越し準備をしている最中だったが、やってもらう。
ロングボデイのトラックに酸素溶接の設備と脚立を載せて二人でやって来て、早速解体に掛かる。
見ていたが溶接の要領で焼き切って倒していく。みるみるうちに切れて片付いて行き、呆気なく終わってしまった。 
解体前のクランクアップポール(ローテーターとマストは付いたまま)
溶断開始
溶断しているところ
溶断して倒れたところ

 
切れたところ。熱で煙が上がっている、まるで発煙筒のよう
基礎を溶断しているところ
基礎の溶断中
基礎の溶断中、結構火花が飛んでいる
基礎が溶断したところ
基礎の残りが抜けたところ

抜けた基礎の残り

基礎の部分も地面スレスレの所で焼き切ってもらったが、もう一声というか完全に撤去出来ないかとお願いしたらクレーンで引抜き。見事に抜けてキレイに片付いた。
人力でやったら、とても抜けそうにない仕事。これで三万円、高いか安いかは個人の価値観の分かれるところ。

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