H12年4月・ローダウン
(タナベのS/tb用ワゴンダンパーとワゴンサスの組み合わせで前、約40mm,後ろ、約60mm程度のダウン)
ホイールとフェンダーの位置を見てほしい。
タナベのサステックワゴンダンパー(TDSF5FL) フロント用左側(スプリングはスバルの純正) |
タナベのサステックワゴンダンパー(TDSF5RL) リア用左側(スプリングはスバルの純正) |
私が乗っているフォレスターのS/20(2000ccのノンターボ、型式SF5B)だが、足回りが柔らかく腰高なことも
有ってロールや発進・停止時の姿勢変化が大きく不満に思っていた。
(初期型フォレスターの足回りはアメリカ市場向けに作られているそうで、かなり柔らかめ)
そんな折り、平成12年の1月にマイナーチェンジしたSF5Cは足回りの設計変更によりロールが軽減されているとのことで、悔しく思っていたが雑誌を見ていたら部品交換により新型と同じになるとのこと。
早速ディーラーで訊いてみたが、それによると全ての部品を交換すると仮定して、工賃込みで30〜40万程度と言われた。
何しろ前後のストラットのサスを替えるだけで工賃が6万程度掛かるとのこと。
(ディーラーは時間で工賃を計算)ロールは軽減しているといってもダンパーの柔らかさそのものが改善された訳ではなく、バネの取り付け位置か何か構造を変更してロールする速度を遅くしただけのようである。
実際に乗っている人の話だと、今までのよりは乗り心地は硬くなっているらしいが..
そこで社外品のサスに替えることにし、とりあえずは純正チューナーであるSTI製にしようかと思ってホームページで確認したところダウン量は25mmとのこと。
ホームページには確認の方法が電話しか無いようなので念のため電話で聞いてみたところ、ノンターボだと重量の関係でフロントが上がり気味になるので、前後の姿勢のバランスが悪くなるとのこと。
でも考えようににっては、たった2cm。それほど問題は無いと思うが??
(S/tbとの重量差は50〜60Kgだが、前輪への荷重がその分違うと思われる上に、荷物の積載状況等によっては後ろが下がり過ぎる可能性が高い)
見た目だけならガマンも出来るが、フロントが上がるとなるとライトの光軸が上を向いてしまい整備不良になってしまうので具合が悪い。
それにコーナーリングや視界にも影響が出そうで断念した。
車高調なら対応出来るかと思ってTEIN(テイン)に聞いてみたところ、車高調の物は私が思っていたよりも車高が下がりすぎるので断念。
(タイプNAで、フロントが−69〜−98mm・リアが−53〜73mm、価格は約14万)
最低地上高200mmを売り物にしている車を普通車なみの車高にしても仕方がない。
そんなことをするくらいなら最初からレガシイや他のメーカーのステーションワゴンを買った方が良いというもの。
それに車高調は径年変化による影響で高さや足回りのアライメントに変化が出やすいそうだし、異音も出やすいとか聞いた。
ショップで聞いたところによると、車高調の場合は純正よりも高くすることも可能らしい。
ただ、聞くところによると、車高調でない物に比べ剛性は低いらしい。
それと半年も乗っていると車高を調整しようと思っても固くなってしまって外してからでないと難しいとも聞く。
それにしてもフォレスター用のサスというのはターボ車を中心に考えられているようで、ターボ無しの車に乗っている人間は悔しいかぎり。
メーカーにも、国内仕様はもう少し普通車並の足回りにしろと言いたい。今まで乗った車で足回りまで替えようと思ったのはフォレスターだけ。
足回りが柔らか過ぎてオンロードで走るにはロールが多すぎる。
ラフロードならストロークが有るので乗りやすいが..
(10人中、8〜9人は足回りに不満を持っているようだ。セールスの話だと、これでも他のメーカーの車に比べれば良い方とのこと。と、言うことは他社のはもっと酷いのか?)
(H12年にマイナーチエンジした所謂C型の足回りは大幅に改良されて良くなっているようだが)
社外品はサスを替えるとしても、なにかと言えばすぐにローダウンなので考えてしまう。
たしかに車高を下げれば重心が下がるから、安定してコーナリング性能は良くなるだろうが、それにしても能が無さすぎるというもの。
むしろ車高を下げ過ぎて段差の有る駐車場とか入れないのでは話にならない。
それとサスを作っているメーカーのホームページを見ても、問い合わせ先がメールでないのも有る。
STiなんて、サスの専業メーカーじゃないから仕方無いかもしれないが、折角ホームページが有るのに電話しろというのではインターネットの意味が無いというもの。
オマケにターボ車でなければフロントが上がるというだけで対応を考えてくれないとは、折角のビジネスチャンスを逃がしてしまう殿様商売というもの。
売れないから対応しないというのではなく、受注生産でも良いから考えてほしいものである。
重量の関係で車高が下がらないというならバネを短くするとか対処の方法は有る筈。
ダンパーでは車高は変わらないそうだから、バネ圧が関係すると思われる。
そうならばバネ圧を低くしたスプリングを使えば良さそうな物だが、専用に開発するのはコストの関係で難しいかもしれない。
それにしてもインターネットで情報を集めようと思っても、意外とこの手の情報が無いのには驚きである。
フォレスター乗りが少ないのか、それとも足回りをいじっている人間が少ないのか...
(個人のHPの掲示板で有効な情報が得られるのが2箇所くらい有るが..)
メーカーというかショップ関係ではプローバが掲示板で、質問に懇切丁寧に回答してくれているので大変参考になる。
ニフテイの会議室も覗いてみたが、こちらもサッパリ。
ここはレガシイやインプレッサ乗りが多く、サスを交換している人は居ても殆どがターボ車乗り。私の欲しい情報は無かった。手間隙掛けてネット上を探すよりショップに聞いた方が早くて確実かもしれない。
プローバも車高を変えたくないのならダンパーのみ交換の方がベターとの回答を貰った。
お勧めはGABの減衰力調整式(前4段・後8段)で掲示板の回答等を見ると、街乗りで前2の後3〜4程度の設定がベターらしい。
サスキットはGAB製でフロント−40mm・リア−35mmだが、NA車の場合はフロントがターボ車より軽いので10
〜5mm高くなるとのこと。これくらいなら許容範囲か?。TEINは車高調で地上高が下がりすぎるので断念した。
しかも、このタイプだと純正のスプリングの流用は不可能に思える。スプリングだけならKg/mm(ケージーエム)
だとか種類は多く、純正ダンパー対応という物も有る。
2月22日、近所のタイヤショップ(「タイヤ館」という、ブリヂストン系の店)に寄ってみたらサスも扱っているようなの
で聞いてみたら色々と相談に乗ってくれ、ロールにはスタビライザーが効果的とのこと。
しかし、私のグレードに着いているのはターボ車に比べて効きが悪い?
(旧型のターボ車と同じ、前が20Φに対し19Φ,後ろが15Φに対し13Φと細い。)
それともタイヤ(70のオールシーズンタイヤ)の影響か?
ショップでカタログを見て探してくれ、ターボ車用のが付くことまで確認してくれたが、生憎とクレーム処理で納期のメドが立たないとのことでボツ。
仕方ないのでゼロスポーツというメーカーのHPを見てメールで装着が可能か問い合わせたが、2週間くらい経って?
返答が届き、リアは細工すれば着くかもしれないが前は無理だろうとのことでガッカリ=前後とも4万と高めだがノーマルに比べて3倍くらいの強度とのことで効果は期待出来そう。
スタビライザーに関しては後ろは共用出来るかもしれないが、前は排気系の取り回しの違いから使えない。
その後、ディーラーやスバルのお客様相談室に確認してみたら交換はブッシュ等を一緒に交換すれば可能とのこと。
しかしながらディーラーのメカニックの話だと、スタビそのものよりもサスの方が効果が有ると言われてしまった。
それなりのコーナリングをしなければ差は判らないとのことで、そういえばNifty(ニフテイ)だか何処かでも同様の話
を聞いた(見た)気がする。
とりあえずショック(ダンパー)だけ少し硬めのに替えてもらうことにした。(タナベのTDSF5FL/FR/RL/RR)
個人的にはカヤバあたりと思っていたが、聞くと硬さは純正と大差無いとのこと。
ショップお勧めのタナベのサステックワゴンダンパー(1台分、定価で約10万)を注文した。
人によってはレースとかでカヤバを使っているチームは無いくらいだから勧められないという人も居る。
しかし純正のを見たらカヤバ製。個人的にはプローバで扱っているGABの減衰力調整のダンパーも良さそうに思う。
(でもGABも同じカヤバが作っているそうだし、カヤバだって純正に比べれば良いとの話も聞く=減衰力調整が出来るタイプは前後とも4段だがGABよりも高い)
平成18年の時点ではタナベの純正形状のショックは製造中止になったもようでカタログには載っていなかった。
GABのダンパー(純正形状)もプローバの話では在庫限りのもよう。
工賃も1本5,000円で計2万円也とのこと。先日ディーラーで聞いた際には前が2本で2万5千円、後ろが3万5千円と言われたが、ショップの話だと『ディーラーは(工賃が)高いから』とのこと。
(ディーラーは時間単位で工賃を計算するため高くなる)
気になる車高だが、殆ど差が無いそうで(変わっても1cmくらい=ショートケース・ショートロッドのため、ケースの長さは前後とも約380〜390mm)
車高はスプリングで変わるのでダンパーは替えても影響無いとのことで心配は要らないそうだ。
実際に見た感じでも、殆ど判らない。地面からフェンダーの縁まで測定した結果は740mm程度。
ダンパー交換前の寸法を計っておかなかったので比較は出来ないが..(タイヤも変わっているし)
4月10日、ダンパーを別のメーカーに変更する気になり純正のダンパーを見てみるとカヤバ製で、タナベのダンパーの取説を見たら、なんと発売元タナベ,製造元カヤバだって...なんだ! OEMじゃないか..
純正のダンパーは手で伸ばしたり縮めてみたが、伸びに対して縮み側が弱い。伸び側は力を入れないとダメだが、縮み側は手で押すと簡単に縮んでしまう。
これだからノーズダイブする訳だ。悪く言えばバネだけで支えているようなもので、バネが弱ければ底突きをしてしまうことになる。
こうなってくるとバネの強いのを入れれば良いことになるかも?
しかしながらS/20に合うバネというのは、あまり聞いた事が無いし有ったとしても車高は下がるだろう。
中には特注でバネの強度を上げたのを使っている人も居るらしいが..
参考までに純正ダンパー(前20310FC020・後ろ20360FC130だったが、片側しか確認してないので左右で型
番が違うと思われる。
タナベのワゴンダンパーの寸法の比較を載せておく。それと、測定はメジャーを使用して測定のため、正確な数字ではないことをお断りしておく。
タナベのダンパーはガス入りで相当硬い。通常の状態ではガスにより?最大長になっている。
そのため収縮側のロッドの長さ及びストロークは正確には計測出来ていないことを予めお断りしておく。
(スバルの純正もガスは入っているが設計・仕様が異なるため縮み側が弱いもよう)
純正のダンパー(前) | タナベのダンパー(前) | 純正のダンパー(後ろ) | タナベのダンパー(後ろ) |
全長(最小時)約440mm | 全長(最小時)約385mm | 全長(最小時)約510mm | 全長(最小時)約460mm |
ロッド長(最小時)約45mm | ロッド長(最小)約65mm | ロッド長(最小時)約65mm | ロッド長(最小時)約80mm |
ロッド長(最大時)約210mm | ロッド長(最大)約200mm | ロッド長(最大時)約270mm | ロッド長(最大時)約270mm |
ストローク、約165mm | ストローク、約135mm | ストローク、約205mm | ストローク、約190mm |
ショップの話によるとロールに一番効果の有るのはスタビライザー、次がタイヤ? そしてショック等だそうな?
私のように70タイヤだと、どうしてもサイドの剛性が弱いのでロールが増えやすくなるとのこと。
それにしても気のせいかスタッドレスよりも純正のオールシーズンタイヤ(ヨコハマのジオランダーH/T)の方がヨレが大きい感じ。
スピードレンジがSなので、やはり柔らかいのかもしれない。しかしながら、スタピもあまり太いのを入れるとアンダーステアになって曲がりにくくなるとか?
(前が強いとアンダーステア、後ろが強いとオーバーステアになるそうだ)
2月25日に交換して乗ってみた感じでは、一寸硬い感じでピッチングは減ったが、路面によっては跳ねる。
コーナーでは足が突っ張っている感じがするのと、段差の有るコーナーでは後ろが暴れている感じ。
4月になってダンパーを交換しようと思い、メーカーのタナベに電話して聞いてみたところ、ダンパーの方が強くてバネが負けているとのこと。
単純に考えるとダンパーが無い状態でバネだけが動いているようなもので、これだと揺れが収まらないのも納得出来るというもの。
よく車高を下げた昔のセドリックやグロリア、クラウン等の車体が揺れるのを見るが、あんな感じ。
それと段差の有る所ではスプリングの伸び縮みとダンパーの硬さが一致しないためか、突き上げ感と伸びた時の揺れというか揺すられているような収まりの悪さが感じられる。
(本来がローダウン用のショートケース・ショートロッドのためか?)本当
はスプリングも一緒に変えればバランスが良くなるのでベターなのだがノンターボに対応したスプリングが無いもようで弱ったもの。
(参考までにノンターボといってもT/25は重量がS/tbと同じためバネとダンパーを一緒に交換すれば問題無し)
よく考えてみたらタイヤがスタッドレスということも有るが、横側のタワミ量が多く感じられるので段差等で腰砕けする感じが有るのかもしれない。
この辺りは所謂ロープロファイルの硬いタイヤと履き比べてみないと何に原因が有るのか正確な判断が下せない。
硬いサスでも、当たり前の話だが平らな路面を走る分にはスムーズな乗り味で、硬さを忘れることが出来る。
やはり夏タイヤにしてみてからでないと正確な判断は下せない。
そうはいっても、以前の純正ダンパーだと発進・停止時に前後への姿勢変化が顕著だったのが激減した。
ロールは減ったが、完全に無くなるところまでは至っていない。
車高が高いので普通車のような無理なコーナリング
は禁物のようだ。
それと、気のせいかパワーを掛けて曲がろうとすると以前よりも曲がりにくくなった気がする。
FFのクセが強くなった感じ。3月中旬に純正のオールシーズンに戻したが、乗り心地やロールする感じも大差無し。
(これだがダンパーを交換した際にアライメントを調整していないため、若干キャンバーか何かが狂った可能性が有り、それの影響が無いともいえない)
こうなってくるとスタッドレスだからという訳でも無さそうなので、足回りの問題か?スタビライザーを交換してロールを抑えるという手も検討しなくてはならないか?
因みにS/20のスタビはフロントが19Φ、リアは13ΦというA型時代の太さのスタビが着いている。
4/1にメーカーに確認してみた結果、ターボ車用との交換はブッシュ類も含めて交換すれば可能とのこと。
ただ、ディーラーのメカニックの話だと、大差は無いとのこと。
個人的にもダンパーを交換してみた感じではスタビよりもサスキット(ダンパー&スプリング)の交換の方が効果大と思われる。
3月24日に夏タイヤをダンロップのルマンRVに交換した。交換した結果はタイヤのページを見てもらうとして、今までの結果から考えるにロールを減らすには硬いダンパーと硬いバネが効果的なようである。
ただし、車高を変えないバネというのは現在のところは無いように思われる。
それと乗り心地は確実に悪くなってしまうが...スタビは普通に走っている分には、あまり効果は感じられないかも?
少なくともノーズダイブには効果は期待薄だろうと思われる。
4月4日にスプリングを同じメーカー(タナベ)のサステックワゴンサスに交換してみた。これはターボ車の場合に前が45mm、後ろが35mmダウンとのことだがS/20だと前が40mmの後ろが60mm程度のダウンとなり、若干前が高いが、見た目には寸法を測ってみないと判らないレベル。
しかしながらタイヤとフェンダーの間隔は後ろの方が狭く見える。
それにしても交換が終わって見た時は、思ったよりも車高が下がって普通のステーションワゴン風になってしまい何だか見すぼらしく見えてしまった。
乗り降りも普通車と大差無くなったが、慣れるまで違和感が残る。
贅沢を言うなら20mmくらいのダウンが丁度良いところみたいである。
乗り降りの際にも車高の違いを感じることも無いだろうし...
S/tbなら、やはりSTIが無難なようである。プローバの話しだと50kgの重さで約20mm下がるとのこと。
(実際に測ってみたら地面からフェンダーの縁までの高さが、前700mmの、後ろ680mm程度で前回に比べ約40mm〜60mmのダウンで、約20mm後ろ下がりになっていた。後ろは荷物を載せることによって荷重が変わるため、もっと下がる可能性大)
重量バランスの関係で前が下がらない分、後ろに荷重が掛かって余計に後ろ下がりになるものと思われる。
T/25の場合は後ろのダンパーに車高を自動調整するセルフレベライザーという機能が有り、これは中にバネが入っているとか聞くが、この機能のためダンパーを変えずにバネだけを変えると後ろが上がってきて正確な車高が保てないそうだ。
ダンパーも変えれば重量はS/tbと同じため問題無し。
車高を変えたくない(低くしないでダンパー
を変えたい)場合はS/tb用のバネに変える必要が有るとのこと。
スバルの純正バネ(前・後とも)の全長 | 取り外した状態で約380mm |
タナベのワゴンサスの全長 | 取り外した状態で前が約300mm後ろ、約290mm |
バネ代は26,000円に工賃は本来なら1本5千円で2万円だが、前回ダンパーを交換しているので4本で五千円で良いと言われ、アライメント調整(車高が変わるとバランスが狂うので調整しないとタイヤが片減りしたり直進性が悪くなるそうなので)で一万円くらい、合計43,000円だった。
しかし、なんといってもアイポイントが下がってしまったのが痛い。これだとハッキリ言って並のステーションワゴンと大差なし。
今までは少し高い所から見ていたのが、目線が同じになって優越感が減少してしまった。
駐車場で他の車と並べてみると普通車よりも若干低い様子。おいおい、これじゃあフォレスターらしくないぞ...
足回りの安定性も乗ってみた感じは、それほど変わっていないように思われるし、むしろロールが増えた感じ。
以前の純正よりは格段に少ないものの、投資に見合うだけの効果が得られたか一寸疑問でもある。それよりも40mm程度のダウンで、こんなに雰囲気が変わるとは思わなかっただけに一寸後悔しつつあるところ。
それにしてもフォレスターの足回りってイマイチ...
車高を落としてもカチっとしない。やはり他の設定も柔らかいのか?
それと
も前上がりの荷重配分が影響しているのか?やはりターボと違ってスタビの効きが弱いのかなぁ?
(ロールセンターが下がったのが原因という説も有るのと、バネとダンパーの固さが同じになったため、足がスムー
ズに動くようになったため、逆に気になるのかもしれない。
元々ロールの多めの車だからスタビも含め仕方ないのかもしれないが、気になる)
4月5日、通勤の往復で約40km走ってみたが、思ったよりもロールというか左右への小さなフラつきが気になる。
バネが安定していないのかもしれないが、当然ながら突き上げ感は強いし..ある程度スピードを出せば気にはならないものの、遅い速度で走っていると気になる。
足が硬くなったためにタイヤの剛性の無さ(70タイヤ)が余計に気になるのかもしれない。
コーナーリングは車高が低い分だけ安心して走れるが、それ以外は期待したほどのこともない。
むしろ荒れた路面や段差でのゴツゴツ感の方が強くなり、ラフロードが走れない分マイナス。
(これは現在乗っているGABのダンパーでも同じため、ダンパーやバネ以外の部分での、足周りそのものの原因かもしれない)
S/20で足回りを変える場合、車高に拘らないのであれば車高調で減衰力の調整出来るものがベターだと思えるようになってきた。
走りに徹するならスタビも変えた方が良いだろうし、スタビリンクにストラットタワーバー等も入れた方が良いかもしれない。もっとも、そこまでやるならターボ車を買っていじった方が良いだろうけど..
4月7日にタナベに確認してみたが、純正のバネとの組み合わせで跳ねる感じはダンパーの縮み側が強くてバネが負けているとのこと。
同じメーカーのバネを対象にセッティングしていると言うので、同じメーカーのバネに変えたけどと言ったらターボ車用で合わせていてNA車では確認はしていないと言われてしまった。
話を聞いて、タナベではこれ以上私の望む足にはなりそうにないと考え、カヤバかGAB(両方ともカヤバ製とのこと)の減衰力調整の可能なダンパーに変えることにした。
これだと硬さを調節出来るので、多少は妥協点が見つけられそうに思う。
後は車高も元に戻すため、純正のバネに戻して減衰力を多少弱めから設定していって調整してみたいと思う。
なかなかフォレスター乗りでもNA車に乗っていて足回りを変えたという人の話は聞けず、試行錯誤状態。
フォレスター乗りのホームページを色々と調べてみるとGABを使っている人が多いように思われる。
値段が安い
(減衰力が調整出来て定価が96,000円、カヤバの減衰力調整付きだと111,200円で若干高い)せいも有るようだが..
因みにタナベのワゴンダンパーは減衰力の調整無しで108,000円。カヤバでも減衰力の調整無しだと77,200円。純正に比べるとカヤバの評判も悪くは無いようだ。(当時の価格で税抜き)
4月8日にタイヤの空気圧を測ってみたら前が2.7の後ろが2.6くらいも有った。
(指定は前が2.0の後ろが1.8kgf/cm、こんなに入れていた覚えが無いので考えてみたらバネを変えた際にショップが気を効かせたのか入れ過ぎたみたいである。
どちらかというとロープロファイルのタイヤに比べると凹んで見えるからか?)
空気圧を2.3/2.0s/cm程度にして乗ってみたが、やはりロールは出るし車高が落ちたメリットが感じられない。
ゴツゴツ感とか乗り心地が悪くなっただけ。足回りの設定というのは本当に難しい...
最初からキチンとした足にしておいてくれれば、こんな余計なことをしなくて済むのにと思うと腹立たしい。
4月10日、通勤から帰ってきたが(走行約20km)少しはバネが馴染んできたのか以前よりは気にならなくなってきたが、やはりロールが気になる感じ。
路面の荒れを拾いやすいし神経質に反応するから乗っていて疲れる。
4月12日、オートバックスで純正のバネに戻し、GABのダンパーと交換してもらう。
乗った感じはロールは有るものの、柔らかく乗り心地は良い。
しかもノーズダイブが抑えられており、まあまあ満足の出来る範囲。
これなら初めからGABにしておけば良かった。失敗したなぁ..
設定は前2の後ろ4だが、一寸後ろが柔らかい気がしないでもない。
(オンロードでは、もう少し硬くても良いかと思うが、荒れた路面や砂利道を走ると突き上げ感を感じる硬さ)
減衰力の調整が不要ならカヤバ辺りでも良かったかもしれない。
純正のダンパーは縮み側が全くと言って良いほど効き目が無くNG。
どちらかというとオフロードも走れるように縮み側を柔らかくしてあるのかもしれない。
そのためストロークも有るし、そう考えれば納得できるがオンロードを走るには柔らかすぎる。
(平成12年の春にマイナーチェンジしたC型はフロントサスペンションにリバウンドスプリングを追加したそうだ。)
やはり、この車で気持ち良く走るには無理が有りそう。相当、足回りに金を掛けないと思い通りには行かないようである。
ロールしかり、ブレーキのタッチしかりである。やはりA型とかB型の足はイマイチ。その前にフォレスターを選択したのが最大のミスだったかもしれないが...(;_;)
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タナベのワゴンサスを入れた状態のフロント
(地面からフェンダーまで約700mmでタイヤとの間隔は約60mm) S/tbだと−45mmの物だがS/tbに比べると車重が50〜60kg軽いため下がる量が少なめ。 ノーマルに比べ約40mmのダウン。 |
タナベのサステックワゴンダンパーとサステックワゴンサス
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タナベのワゴンサスを入れたリア
(地面からフェンダーまで約680mmでタイヤとの間隔は約40mm弱) S/tbだと−35mmの物だが60 mmくらいダウンしている。 (荷物が載った状態で正確な比較 にはならないが、下がる量が多め) |
GABダンパー
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GABダンパー(前)の調整部。ボンネットを開けてショックの 取り付け部の中心に有る。付属のマイナスドライバーで押してから 回して設定する。白のポッチと一致する所が設定値。初期設定値は”2”?。街乗りなら”2”で充分とのことで現在も”2”のまま。 |
GABダンパー(後)の調整部。下に潜り込んでタイヤの裏側、ダンパーのケース側面にダイヤルが有り、これを
手で回して設定する。設定値は下に見える数字。 時計回りだと強くなり、逆だと弱くなる。下が4で上が8 になる。街乗りだと3〜4くらいがベストらしい。初期設定は”4”か? 現在も、とりあえず4で乗っている。 |
GABのダンパーに変えてからロールが減り、コーナーリングの際に気持ち良く曲がるようになった。例えていうならオンザレール感覚とでも言うべきか?
(ちょっと大げさかも?)大きくハンドルを切ると、それなりにロールはするが普通に走っている分には快適。
私の場合、GABに変えて正解だったと思う。足周りが思うように行かなかった時は車を運転するのが苦痛だった。
今は乗っていて楽しい。やはり車はトータルバランスだと思う。パワーに負けているる足周りよりは、パワーが無くても足周りが勝っている方が安心して乗れるというもの。
余談だがタナベのサステックワゴンダンパー・サステックワゴンサスのセットは平成12年の6月に広島の方にお譲りした。
私の所で朽ちさせておくよりは有効に活用して頂ける方が部品にしても機械冥利に尽きるというものだろう。
ただ、GABにしてもS/20等のA型と同じ足回りではロールを無くすことは難しい。ノーズダイブはダンパーを硬めに調整することで改善出来るが、横方向の応力に対しては揺れが出やすくロールは大きめ。
これは車自体の設計に起因する問題のようで、簡単には解決しそうにない。(足回りで横方向の剛性が低い感じ)
結局、何だかんだと初期投資をしてしまったせいで、購入してから8年経つにも関わらず私にしては珍しく乗り続けている。