らみ様
娘を猫かわいがりしている親バカ三太郎ならこんな出来事もあったのではないかと・・・。(全て想像です。)
林檎がまだ小学生の頃のある日のこと。暗い顔をして学校から帰ってきたのを三太郎は見逃さなかった。
三太郎「どうしたんでぇ、暗い顔して。学校でなにかやなことでも何かあったかぁ」
林檎 「・・・(無言)」
三太郎「親にも言えねぇようなことか」
林檎 「ちがうけど」
三太郎「じゃぁはっきり言ってみろ。江戸っ子は気がみじけぇーんだ」
林檎 「(泣きそうな顔になる)」
和歌子「おとうさん、そんなに怒鳴っちゃ、林檎だって言おうにも言えませんよ。」
三太郎「林檎、声を荒げたりしてすまなかった。ただ父ちゃんはおめぇが可愛くって仕方がねぇんだ。だからおめぇが暗い 顔してると気になってしょうがないんだ。」
林檎「体育の時間に逆上がりができなかったの。お友達はみんなできたのに」
三太郎「そんなことか。てっきり学校でいじめられてのかと思ったよ。よし、今から公園で逆上がりができるように父ちゃんが教えてやらぁ。」
和歌子「おとうさん、今日の仕込みがまだ終わってませんよ。」
三太郎「おめぇは店と娘とどっちが大事なんでぇ。娘の一大事に店なんか開けてられるかぁ。」
和歌子「もう、困った人ねぇわかりました。仕込みは私がやっておきます。でも店を開ける時間までには帰ってきて 下さいよ。」
公園の鉄棒に二つの影。三太郎は着物に下駄履き姿。
三太郎「父ちゃんのやることをよーっくみてるんだぞ」と逆上がりをしてみせる
林檎「お父ちゃんうまいね」
三太郎「今度は林檎がやってみろ」
林檎が逆上がりを試みるがうまくいかない。
三太郎「鉄棒をこう持って・・・。地面をもっと強く蹴るんだ」
林檎「こう?」
三太郎「もっと強くだ。強く蹴ったときに腕をおもいっきり曲げてみろ」
林檎再度挑戦。しかしうまく鉄棒に体が寄っていかない。
三太郎「父ちゃんがもう一回手本を見せるからよっくみてるんだぞ。」
林檎「うん」
三太郎「こんときに地面を強く蹴るんだ。んでもって同時に胸に鉄棒を引き寄せるんだ」と言いながら逆上がりをしてみせる
三太郎「どうだ。わかったか」
林檎「なんとなく。じゃぁやってみるね」
林檎が一生懸命に逆上がりに挑戦する
三太郎「もうちょっとのところだ。父ちゃんが手伝ってやろう」
店を開ける時間になっても帰ってこない三太郎と林檎の様子を見に和歌子がやってくる
和歌子「おとうさん、まだやってるんですか。もう店を開ける時間ですよ。練習は明日にしたら。」
三太郎「林檎がもうちょっとで逆上がりができそうなんだ。こういうもんはコツをつかんだときにやらないとダメなんだ。店なんか開けてる場合じゃない。」
和歌子「お客さんが待ってるんですよ。」
三太郎「だったらおまえが店を開けておけ。」
その夜遅くに手にマメをつくって三太郎と林檎が帰ってきた。
三太郎「林檎は逆上がりできるようになったんだよ。よくやったよ。かぁちゃん林檎を誉めてやってくれよ」
和歌子「よく頑張ったね、林檎」
林檎「お父ちゃん、ありがとう」
深夜枠でこんなのやってくんないかなぁ。「親バカ三太郎」ってタイトルで。
小早川殿
私も「この、じゃこのととまじりっ」の意味わかりました。
実は某H百貨店で"魚(とと)の変わり揚げ"というのをよく買って帰るので何となく意味が分かったんです。
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