明日の相模湖  NO.885  2022/12 
    
   共に生きる社会・神奈川憲章が生きる社会めざして
  
   やまゆり園体育館で県議会共生社会推進特別委員会・
      報告会が開かれる

  「委員会」は11月22日午後、各党の委員13名と県の関係職員などが参加して開かれました。日本共産党からは井坂しんや議員が参加しました。また、地元で活動する「共に生きる社会を考える会」(共生の会)の太田顕、宮崎昭子両共同代表のほか、地域住民など60人ほどが参加して意見交換も行われました。
 「委員会」では再建されたやまゆり園利用者の日常生活の様子や10月議会で全会一致、採択された「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例」の実効性を高めるための取り組みなどについての質疑がおこなわれました。(条例は行政や県民、事業者の責務の規定。障がい者の意思決定支援や権利擁護、差別の解消、障がい者福祉の政策立案へ当事者参加の推進など) 共産党の井坂委員は「条例が制定された事、その内容などをあらゆる機会を使って県民に伝えることの重要性を発言しました。
 意見交換では太田さんが毎月26日の供養行動や毎年事件発生日の7月26日、「犠牲者を偲ぶ会」を開いている事などを紹介し、地元住民はじめ、やまゆり園、相模原市・地元の自治会などの理解、協力が進んでいるが、神奈川県の出席・協力が得られない事は残念。議会からも働きかけてほしい旨の発言。委員から「私達からも働きかけたい」と発言がありました。さらに「共生の会」関係者から「住民が傍聴しやすい身近な地域・場所で委員会が開催されたこと、「障害福祉推進条例」ができたことを歓迎しながらも条例はもうもう少し早く作ってほしかった事、先の定例会に「どんな障害があっても安心して豊かに暮らせる地域社会づくりについての陳情」に、共産党議員団が採択を主張したものの他の主要な会派が継続審議扱いにしたのはなぜかなどを質問しましたが、委員会委員長から「こうした問題は時間がかかることなので」と明確な答弁はありませんでした。このほか「聾唖の高齢者が安心して生活できる聾唖者専用の老人ホームを作ってほしい」と要望する発言などもありました。
 事件発生から6年が経過し「事件の風化」や依然として施設で虐待が散見される中で今、大事なことは全ての国民が自らの問題として憲法が保障する人権を守る意識を高め行動することが求められています。

   自然観察シリーズ NO.554 植物 入笠山の秋

   夏に行った入笠山の様子を見に行きました。丁度、東京の小学生が遠足に来ていて、にぎやかな声がしていました。
  あれ程咲いていた花も少なくなって、木の実が目立っていました。
  初夏に白い花を咲かせたオオカメノキやナナカマドは真っ赤な実を付け、ズミ(別名コナシ)は黄色い実を付けていました。
 ツノハシバミの実は、細長くに三つに伸びた毛深い形で、中に一ヶづつ丸い種子が入っていて、殻を割って食べる事もできるヘーゼルナッツの仲間です。
 きれいな鮮やかな紫色の花のヤナギランも、今は白い綿毛の種に変わり、この山で有名なスズランも赤い実を付けていました。
 来年も又たくさんの花で皆を楽しませてくれるよう願って、黄色くなったカラマツ林をもどりました。

     盛会だった共産党演説会
  11月26日、共産党の小池晃書記局長を迎えた演説会が相模原市民会館で行われました。
  小池氏は市政について、公共施設の使用料値上げや福祉施設の削減・廃止をねらう一方、開業のめどもないリニア新幹線に330億円もつぎ込もうとしてるなどと批判。来年の市議選挙では5人全員当選で、平和・いのち・暮らし最優先の相模原市政にと訴えました。 国政については岸田首相が辞任した3人の大臣をかばい続け、自らの任命責任を取っていない。スリーアウトチェンジだ。こんな政治は早く変えようと訴えました。5人の市議選予定候補からもそれぞれ、市議選に向けての抱負と決意表明があり、大きな拍手に包まれました。