明日の相模湖  NO.876  2022/04/10 
    
   値上げラッシュ 家計を圧迫
     
消費税減税が必要

 農林水産省は輸入小麦粉の売渡価格を17・3%引き上げます。今回の引き上げは北米産小麦の不作によるもの。今後、ウクライナ危機の進展によってはさらなる値上げの恐れもあります。
 値上げの背景には原材料の高騰に加え、為替相場での円安の進展があります。日本では原材料などの多くを輸入に頼るため、円安は輸入価格委を引き上げるからです。
   値上げの春 家計を直撃
 4月から商品やサービスの相次ぐ値上げが発表されています。日常生活に直結する価格の引き上げは国民生活を直撃します。特に低所得者層ほど影響は大きくなります。物価高の中、貧困と格差の拡大が懸念されます。
 公的年金の支給額も4月から0・4%引き下げられます。
    消費税の減税が最良の政策
 物価高から国民生活を守る最良の政策は消費税を減税することです。
 欧州連合(EU)の欧州委員会はウクライナ危機による食料品価格の高騰に対し、各加盟国の裁量で食料品などにかかる消費税(付加価値税)を引き下げることを提案しました。
 共産党の小池晃書記局長は「国民経済、とりわけ消費に対する深刻な影響を緩和するためには、やはりすべての値段を一挙に下げていく消費税の減税がどうしても必要」と述べています。
    暮らしと営業を守る緊急対策を
 共産党は3月30日、物価高騰・国民生活防衛対策本部を立ち上げました。今月1日に第一回会合を開き、新型コロナ禍や物価高騰が営業や暮らしに与えている影響や対策の必要性について意見を交わし、政府に緊急対策を求めていくことを確認しています。
 
  自然観察シリーズ NO.546  昆虫(10) 蝶の季節型

   蝶の中で春から秋まで年間を通じて数回発生する種類では、春型・夏型と呼ばれるものがあります。蛹で越冬し春に成虫になったものを「春型」と呼び、これ以後発生したものを「夏型」と呼んでいます。又、成虫で越冬した蝶が春に産卵し、夏に成虫になったものを「夏型」と呼び、その「夏型」以後に発生したものを「秋型」と呼んでいます。
 一般にアゲハチョウ類では「春型」は小形で「夏型」は大形になります。模様の色も濃く、黒ずんだりします。 タテハチョウ科の一種のサカハチョウでは、春型と夏型では別種のように見えます。タテハチョウ科やジャノメチョウ科では、日長や温度の変化による「秋型」があります。見た目には翅のふちのギザギザがより強くなっています。

   つくいやまゆり園 新たに「鎮魂の碑」を設置
 2016年7月、「つくいやまゆり園」で入所者ら45名が殺傷される事件が起きてから5年8カ月になります。
 昨年7月、遺族から同意を得た犠牲者の名前が刻まれた献花台が園の正面に設置されました。そして月命日の先月26日、そのそばに新たに石碑「鎮魂の碑 ~心 共に生きる~」が設置されました。
 鎮魂の碑には「とても悲しい事件をもう二度と起こしてはなりません。命を奪われた19人を忘れないでください」などと、遺族の有志によって考えられた碑文が刻まれています。