明日の相模湖  NO.873  2021/12/12 
    
  オミクロン株
  医療・検査体制の点検と強化を

    
 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者の報告が世界各国で相次いでいます。日本でも感染者が確認されています。
 世界保健機関(WHO)は、さらに拡散する可能性があると指摘しています。水際対策は一層厳格に行われなければなりません。今夏、日本では菅前政権の失政からデルタ株の被害を広げました。そのことへの深い反省を踏まえ、医療・検査体制の総点検と強化を図ることが急務となっています。
  リスクを迅速に把握する
 オミクロン株の感染力の強さや重症化リスク、ワクチン効果への影響など詳細はまだ分かっていません。それだけに、監視の体制を強め、性質や危険性について解明することが急がれます。
 いま日本国内の感染は落ち着きをみせています。こういう時だからこそ、保健所や医療が危機時に機能するかをチェックし、備えを万全にしていくべきです。
 感染数の減少の中で、行動制限が緩和されてきていますが、感染状況に厳重な注意を払い、リスクがあれば行動の制限を再び強化するなどの機敏な判断と対策も重要になっています。その際、営業や暮らしに打撃とならないよう補償などの対策が不可欠です。
  ワクチンのスムーズな摂取
 国民一人ひとりにとっては、新しい変異株であっても基本的な予防対策(3密の回避、マスクの着用、手洗いの徹底など)は変わりません。専門家からは引き続きワクチンの重要性が強調されています。スムーズに接種を進めることは政府の責任です。

  政党助成金 ため込み 全体で298億円
 国民1人あたり250円の税金を原資にした政党助成金を2020年度に受け取ったのは、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会、社民党、れいわ新撰組、NHK受信料を支払わない方法を教える党で、総額317億7368万円になります。
 共産党は「政党活動に税金を使うのは憲法違反」などの理由で制度に反対し受け取っていません。国の補助金は余剰金があれば原則、国へ返還するよう義務づけられていますが、政党助成金は繰り越しが認められ、残高は年々増加傾向にあり、20年度には全体で298億円もため込まれています。使途に制限がなく、共産党は「このような制度は廃止すべきだ」と主張しています。

  自然観察シリーズ NO.542  昆虫(6) オサムシとゴミムシ

   オサムシとゴミムシは主に地上で生活し、歩き回って他の虫や小動物を食べます。一部のゴミムシは樹葉上やキノコにもいます。
 ゴミムシ類より大型のオサムシ類は、後翅が退化して飛ぶ事は出来ません。その中でマイマイカブリはカタツムリを専門に食べるので、頭部が細くなっています。アオオサムシは、このあたりでも普通で、ミミズを主に食べています。クロカタビロオサムシは他のオサムシ類と違って跳ぶことが出来るので、樹上のチョウやガの幼虫を食べています。
 北海道にはオオルリオサムシやアイヌキンオサムシなど、キラキラ輝く美しい種類が多く、マニアのあこがれです。

   憲法改悪を許さない全国署名にご協力を
  安倍・菅政権をひきついだ岸田文雄政権は、先の総選挙で改憲発議に必要な3分の2の議席を獲得し、改憲をねらう動きが活発になってきました。
 維新の会の松井一郎代表は「来年参院選と同時に改憲国民投票を」と発言。11月9日には自民と維新の両幹事長が「憲法審査会の定例日開催」「憲法論議の活性化」で合意。岸田首相は11月10日の会見で「改憲の国民的の喚起と国会での精力的な議論を進める」と表明し、自民党は「憲法改正推進本部」を「改正実現本部」に改称しました。
 こうした動きに『9条改憲NO!全国市民アクション』の呼びかけで改憲を許さない全国署名が取り組まれることになりました。共産党はこのよびかけに賛同し、来年の5月3日を節に1000万の規模で取り組むことを決定しました。改憲を許さない世論を大きく広げるために、みなさま方の大きなご協力をお願い致します。