明日の相模湖  NO.872  2021/11/14 
    
  絶対得票率 自民 比例で19%
  議席占有率は40.9%

    
  総選挙で自民党が衆院定数(465)の56%を占める「絶対安定多数」を獲得し「大勝」したなどとされています。しかしこの結果は、選挙区で1人しか当選せず、2位以下の候補への投票が議席に全く反映されない現在の小選挙区中心の選挙制度の害悪の表れです。
 小選挙区で自民党は約2781万票余を獲得し、有効得票数に占める得票率は50・1%に達しました。しかし、全有権者のうち自民党の小選挙区候補に投じた票数の割合(絶対得票率)は26・3%にすぎません。
 さらに、民意をもっとも正確に反映する比例代表での自民党の得票は約1991万票で、得票率は34・7%でしたが、絶対得票率は18・9%にすぎません。一方、比例での同党の議席占有率は40・9%にのぼりました。
 自民党の比例での絶対得票率は、前回総選挙(2017年)の17・5%からは有権者数の減少などもあり微増していますが、小選挙区中心の選挙制度が議席占有率の上では民意を大きくゆがめている弊害の実態に変わりはありません。

  21年衆院選
   比例南関東ブロック はたの君枝さん議席失う
  支持者のみなさん方の大きなご支援をいただきましたが、はたのさんの議席を守れませんでした。私たちの力不足で大変申し訳ありませんでした。来年の参院選では捲土重来を期したいと思います。
 小選挙区の16区では野党共闘で立憲民主の後藤祐一氏を勝利させることができました。

  自然観察シリーズ NO.540  昆虫(5) キノコに集まる昆虫

    キノコは栄養価が高い為、いろいろな昆虫が集まって生活しています。同時にキノコの胞子を拡散していると考えられます。
 昆虫の中でも甲虫類が多くいろいろな種類が見られます。固いサルノコシカケのようなキノコには、オオキノコムシ類やゴミムシダマシ類など集まり、特にオオキノキオムシは最大36ミリと大きいので一度は採りたいと思う種類で、ブナの朽木で稀に見られます。
 軟らかいヒラタケやナラタケなどにはオオキバハネカクシ類や、デオキノコムシ類などいろいろ見られ、丸い形でホコリのように胞子を飛ばすホコリタケの中にも、ツヤテントウダマシ類がいます。
 その他のキノコにも特有の昆虫が見られるのでおもしろい世界です。

   韓国に抜かれた日本の平均賃金
 「長年働いているのに、給料があがらない」「給料が少なくて生活が苦しい」。こんな悩みを抱えている人は多いはずです。この悩みが生まれるのは、働く人の能力や努力が足りないからとは必ずしも言いきれません。むしろ日本と世界を比較したデータで見れば、日本が丸ごと「給料が安い国」になりつつあるのが現実です。
 OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の平均賃金(年間)は2000年時点、加盟国35カ国中、17位でした。20年には金額はわずかに上がったものの、22位まで順位を下げました。過去20年間の上昇率はほとんどゼロ状態。差が大きかったお隣の 韓国にも追い越されました。