明日の相模湖  NO.871  2021/10/10 
    
   岸田自民党新総裁
  何から何まで安倍・菅路線を継承

    
 自民党の総裁に岸田文雄前政調会長が選出されました。
 岸田氏は安倍前政権下で外相を連続4年8カ月も務めました。その間、立憲主義を破壊し、憲法違反の集団的自衛権の行使を可能にした安保法制=「戦争法」制定を推進しました。その後3年1カ月は自民党の政調会長として、安倍前政権を支えました。2019年10月の消費税10%増税などの政策に、共同の責任を負っています。
   安倍・菅直系政治
 総裁選で岸田氏は、「新自由主義からの転換」をうたった経済政策を掲げましたが、安倍政権の「アベノミクス」の大枠を維持する方向は変わらず、菅政権の国民に「自助」を押し付ける冷たい政策を改める立場はありません。原発再稼働や核燃料サイクルを推し進める立場も明白です。
 被爆地・広島を選挙区にしているにもかかわらず、被爆者の悲願である核兵器禁止条約への署名には背を向け続けています。日本学術会議会員の任命拒否などの憲法違反の政治を改めるとも言いません。
 憲法問題でも岸田氏は、「改正をしっかりと実現しなければならない」と、総裁任期中に改憲を目指すと明言しました。
 岸田氏は自民党「改革」を売り物にしていますが、安倍・菅政権で噴出した国政私物化や強権体質の一掃、「政治とカネ」問題では腰砕けです。河井克行元法相夫妻の大規模買収事件では、自民党本部が提供した1・5億円の巨額資金の調査に取り組もうとしません。「森友」問題も、安倍氏の顔色を見て、再調査を拒否しています。
 岸田氏は総裁選の決選投票で、安倍氏が強力に支援した高市陣営からの支持を得ています。安倍氏への忖度(そんたく)が横行する危険は払しょくできません。
  政権交代で日本の未来を
 自民党は岸田新総裁の看板で総選挙に打って出ようとしています。破綻した安倍・菅政治の転換は、自民党内の政権たらい回しでは不可能といえるでしょう。
 総選挙に向けて野党と市民連合は憲法にもとづく政治の回復など共通政策で合意しました。これを土台に、政権交代へ本気の共闘の体制をつくるために力を注いでいます。力を合わせて自民・公明の政治を終わらせ、新しい日本をつくろうではありませんか。

  自然観察シリーズ NO.540  昆虫(4) 糞虫の魅力

    糞虫とは動物の糞に集まって食糧にしたり、子育てに利用する昆虫の事です。多くはコガネムシ科の甲虫が多いようです。
 有名な「ファーブル昆虫記」のフンコロガシも、糞虫の一種のタマオシコガネと呼ばれ、羊の糞を玉状にしてころがして巣に運ぶ姿から、古代エジプトでは太陽神の使いと崇められた神聖な虫です。現在でもスカラベと呼ばれるアクセサリーが売られています。
 日本にはフンコロガシはいませんが、糞虫はたくさんいます。私も昔、山梨の清里高原の牧場へ行って、牛糞を次々にひっくり返して糞の中や、下の地中の穴からりっぱな角の生えたダイコクコガネやマグソコガネ類やエンマコガネ類など、たくさん採集した楽しい思い出があります。糞虫がいることによって、地球上の動物の糞はきれいに処理されています。奈良公園のシカの糞には緑色に輝く美しいルリセンチコガネがいて、糞虫フアンにはあこがれの虫です。

  所有している端末 スマートフォン比率 約93%に 
  モバイル社会研究所が1月に行った調査によると、日本国内でスマートフォン、ケータイ所有者のうち、スマートフォン比率が92・8%となりました。同研究所が行ってきた調査によると、年々、日本国内におけるスマートフォン比率は増加しており、2010年に4%程度だったスマートフォンの所有比率が、2015年には5割を突破し、2019年には8割を超えました。そして2021年には9割を超えました。ここ10年でいっきにスマートフォンが普及してきました。今後、ますますスマートフォンの比率が高まっていくことが想定されます。
 このような状況を見るとケイタイ使用者はもう使えなくなるのではないかと心配になるでしょう。確かにauは2022年3月、ソフトバンクは2024年1月下旬、NTTドコモは2026年3月末、ケイタイが使用している3G回線のサービスを終了するとアナウンスしています。使えなくなるのはあくまで3Gケイタイであり、4Gのケイタイ(今はこれが一般的)なら何も心配することはありません。