明日の相模湖  NO.870  2021/09/12 
    
   2022年度予算
  軍事費削って医療に回せ!

    防衛省概算要求 コロナ禍でも8年連続最大をねらう

 
防衛省は2022年度予算の概算要求で5兆4797億円を計上しました。過去最大だった前年度予算の5兆3422億円を1374億円も上回っています。
 軍事費は安倍晋三前政権の下で2013年度から右肩上がりの増額が続いています。10年連続で前年度を上回り、8年連続で過去最大の更新をねらっています。
 内訳をみると、米国製F35Aステルス戦闘機の取得が前年度の4機から8機(779億円)、護衛艦から発着可能なF35Bも前年度2機から4機(521億円)と倍増。また、F2に代わる次期戦闘機開発も1047億円と前年度の576億円から倍増しています。
 沖縄県名護市辺野古の新基地建設など米軍再編経費やSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)経費、長距離巡航ミサイルを搭載可能にするF15戦闘機の改修費は金額を示さない「事項要求」となっており、年末までにこれらの額が確定すれば要求額はさらに膨れ上がります。
 新型コロナウイルスの感染拡大でいま医療が崩壊状態になっており、「軍事費を削って医療に回せ」という声が大きくなっています。こうした国民の声を踏みにじり、米国製武器を爆買いし、国民生活関連予算を圧迫する軍事費のさらなる増額は到底認められません。
  軍事力で平和は守れない
“世界最高水準の米国の兵器があれば戦争に勝てる、国を守れる”という発想は幻想であることが、米軍のアフガニスタン撤退で白日のもとにさらされました。
 自公政権の軍事力一辺倒・米国依存の体制から脱却し、外交の力を中心とした平和構築がいまこそ求められています。

  自然観察シリーズ NO.539  昆虫(3) カミキリムシの魅力

  カミキリムシは、樹木を枯らしたりする害虫というイメージもありますが、日本には800種以上も知られる大きなグループです。すべての種類が樹木・竹・草を幼虫は食べて成虫になります。長い触角と適当に堅い体で、捕まえると首をこすり合わせて、ギーギーとかチーチーという音を出すのも特徴です。
 日本は南北に長いので樹木の種類が多く、それぞれの樹木や草や竹にそれぞれ依存しているカミキリムシが多いわけです。
 その中でルリボシカミキリはコバルトブルーの体に黒い模様があり、触角の節々に黒い毛の房が付いている美麗種です。最近見られる機会が多くなってきました。ハナカミキリ類は成虫は花に集まって花粉や蜜を食べています。トラカミキリ類は縞模様がスズメバチを思わせ、枯木上をハチのような動きで歩いています。
 カミキリムシは昆虫の中でもフアンの多い虫で、私も見たい種類もまだいろいろあり、ノドから手が出そうな種類もたくさんあります。
(もう一つ子供の頃、炭焼きの手伝いで割った太い木から出てきた大型種のシロスジカミキリの幼虫を串に刺して火で焼いて食べた味は非常に美味だった事を思い出しました。)

  自然観察シリーズ 別冊第9号完成 
 「明日の相模湖」に掲載された『自然観察シリーズ・植物』の№473~536までを別冊第9号としてまとめました。
 毎回投稿いただいている「相模湖自然友の会」の杉本清文さんは植物や昆虫に関して大変造詣が深く、精細に描かれた見事な絵とともに、説明文もわかりやすく「毎回楽しみにしています」という声をたくさんいただいています。
 300円で頒布しています。ご希望の方は、「明日の相模湖」の配布担当者、または左記までお申込み下さい。
   【電話】685ー1046 宮崎