やまゆり園事件から5年
共生社会実現へ気持ち新たに
「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負った事件から5年たった7月26日、施設内に新たに設けられたモニュメントに多くの方が献花に訪れていました。
「障害者は不幸をつくることしかできない」と残虐な犯行を正当化した元施設職員の許しがたい主張は、衝撃を広げました。障がい者をおとしめる言動はいまもさまざまな分野で後を絶たず、当事者を苦しめています。誰もが人間らしく生きることができる社会へ力を合わせることがいまこそ必要ではないでしょうか。
「生産性」や「経済効率性」で人の価値を判断する風潮は、弱い立場の人への差別と偏見を加速させることにしかなりません。障がい者や高齢者を“社会のお荷物”と扱う危険な発想に通じます。この考えは社会に分断を持ち込みます。菅義偉首相が強調する「自助」や「自己責任」は、障がい者などを支援するという国の責任を放棄する冷たい立場です。憲法を生かし、一人一人に基本的人権と個人の尊厳が保障される社会の実現をめざしましょう。
住民らが犠牲者を偲ぶ会
事件後、地元を中心に結成された「共に生きる社会を考える会」は『事件を忘れない・風化させない・後生に伝える』の想いを具体化する活動のひとつとして毎年「犠牲者を偲ぶ会」を行ってきました。
今年は映画「生きるのに理由はいるの?」の上映と映画を企画・制作された澤則雄氏を招き、お話の後、感想や意見交換が行われました。
自然観察シリーズ NO.538 昆虫(2) ハンミョウ(斑猫)とツチハンミョウ(土斑猫)
ハンミョウとツチハンミョウは名前は似ていますが全然縁の無い甲虫類です。
ハンミョウは、山道など、足元を飛び出して前方に降りるのを繰り返すので「道おしへ」と云われるきれいな七色の虫です。近縁のニワハンミョウは、裸地に穴をあけて、幼虫は顔を地面すれすれにしていて、地表を歩くアリなどを襲って食べる肉食の虫で、この穴に草の茎をさし込むと幼虫が噛みつくので、引き抜くと幼虫を釣る事ができるので「ハンミョウ釣り」という遊びがあります。
ツチハンミョウは、青黒くてずんぐりしていて、ノロノロと地表を歩いていて飛ぶ事は出来ません。幼虫はハナバチ類の体にしがみついて巣に運ばれて、ハナバチの花粉だんごなどを食べて巣に寄生する複雑な生活をしています。成虫の体から黄色いカンタリジンという毒液を出すのでむやみにさわらないようにしましょう。
第43回相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会 しめやかに
合同追悼会は実行委員会の主催で、毎年7月最後の日曜日に相模湖交流センターで行なわれてきました。コロナ感染拡大防止のため今年もホールでの式典はとりやめ、ギャラリーで献花のみ行われました。荒井雅至(まさのり)さんによるヴァイオリンの追悼演奏が流れる中で献花していました。