明日の相模湖  NO.868  2021/07/11 
    
   老後の満足度低下
 
 
自公政権は、日本の高齢者の暮らしにゆとりがあるかのように描き、75歳以上の医療費窓口負担2倍化など、社会保障改悪を進めています。
 6月に閣議決定した「高齢社会白書」でも「60歳以上の8割超が現在の生活に満足している」と強調しています。しかし、「満足」とはほど遠いのが現実ではないでしょうか。
 内閣府が発表している「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によれば、経済的に日々のくらしに「困っている」との回答は日本だけ前回比で増加。「少し困っている」との合計でも日本は33・8%と断トツです。
   背景に低年金
 背景には低年金による高齢者の貧困があります。日本の高齢者世帯の約4割が年間所得200万円未満。新型コロナ危機以前、全体では減少傾向にあった生活保護の受給者数・受給率も、65歳以上は一貫して増え続けてきました。
 高齢者政策や支援で大切だと思うもの(複数回答)は「介護・福祉サービス」「医療サービス」「公的年金」がいずれも約6割と上位を占めています。政治はこれらの要求に応える必要があります。 

 津久井やまゆり園事件
   今年も「犠牲者をしのぶ会」が開催されます
 事件発生から5年。相模湖地域を中心につくられた『共に生きる社会を考える会』は「こうした悲惨な事件を2度と起こさせない、風化させない、後生に伝える」ために、毎年「犠牲者をしのぶ会」を開催してきました。今年も事件の起きた7月26日に行われます。 なお人数制限がありますので、事前に予約いただければありがたいとのことです。
  日 時: 7月26日(月) 午後2時から
  場 所: 相模湖総合事務所 3階 大会議室
  参加費: 300円
  ◆当日の主な内容
   ○ドキュメント映画上映
    津久井やまゆり園事件が問いかけたもの「生きるのに理由がいるの?」
   ○お話 映画を企画・制作された澤 則雄さん
   連絡先 042-684-3514 太田

自然観察シリーズ NO.537  昆虫(1) ハルゼミ 

  今回から昆虫シリーズの始まりです。
 日本に30種類いるセミのうち、ハルゼミと名が付いている種類は3種います。ハルゼミとエゾハルゼミとヒメハルゼミです。
 去年の5月、藤野の里山を歩いていたら、頭上から「ムゼー・ムゼー」というハルゼミの声がしていました。山の尾根すじの松林で啼いているので、マツゼミとも云われます。高い幹の上なので姿は見られませんでした。又、丁度今頃の季節6月から7月、標高が千M以上の山へ行くと、さわがしく啼いているセミがエゾハルゼミです。山登りをする人には初夏の山のおなじみの声で、天気が良いと一日中集団で「ミョーキンミョーキンケケケケ」と啼いているのでうるさい位です。
 セミはオスしか発音器が無いので、啼いているのはオスだけです。千Mから千七百M位の標高の所に生育していて、里のセミより早く山ではセミしぐれが聞かれます。
 もう一つのヒメハルゼミは少ない種類で、生育地では集団でミンミンゼミのような声で啼くそうです。各地で天然記念物なっています。箱根の早雲寺が知られています。
 次回もお楽しみに!

   ○相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会のお知らせ
   
   日時: 7月25日(日) 午前11時~午後3時
       会場: 相模湖交流センター

   お詫びとお知らせ
 編集部員の急な都合で「明日の相模湖」の発行を休ませていただきました。大変申し訳ありませんでした。
 また、これまで月2回の発行を続けてきましたが、これからは月1回の発行に変更させていただきます。なお自然観察シリーズは植物に代わって昆虫になります。引き続きご愛読をお願いします。