明日の相模湖  NO.863  2021/02/14 
    
  市の「行財政構造改革プラン(案)」
  拙速な進め方をやめ、市民との議論を十分に行うべき

 1月14日、市議会全員協議会が開催され、市から「相模原市行財政構造改革プラン(案)」が示されました。市は、2月22日までパブリックコメント(意見)の募集を行い、3月中に「改革プラン」を正式決定しようとしています。公共施設の廃止や市民サービスの削減など、市民生活に関わる重大な内容が含まれており、あまりにも拙速な進め方ではないでしょうか。次のような意見も寄せられていますのでご紹介します。
  「プラン」の問題点について
 「プラン」は「市の行財政の運営上、このまま行財政の運営を続ければ27年度までの歳出超過の累計が816億になり、持続可能な都市経営はおろか、いずれは必要な行政サービスの提供が困難なる事が予想される」として発表したとしている。
 この「プラン」の最大の問題点はリニア新幹線・橋本駅周辺などの大型開発に数百億円を投入予定(本村市長が『タウンニュース』令和元年元旦号のインタビューで答えている)とする一方で、「816億円」が不足するので市民プール、アイススケート場、図書館など18施設の廃止、総合体育館、相模原球場など9施設の民営化や地域への移管、さらには保育所、小学校などの統廃合などで市民に大きな負担のもとに「財政づくり」を行うとしていることである。これが実行されれば市民の暮らし、健康が大きく破壊され、街づくりにも大きな障害を作ることが懸念される。長引くコロナ禍で苦しむ市民に二重の負担を強いるものであるだけに絶対に許されるものではない。この問題は地方自治法の1条2項の「地方自治体は住民の福祉の増進をはかることを基本として――」から大きく逸脱しており、菅自公政権が進める「自助」強要の相模原版とも言えるものである。
  みんなで意見を集中しよう
 これだけ全市民にかかわる施策の変更であれば、少なくとも半年以上かけて市民の意見を聞くべき問題である。しかし発表が1月14日で、3月には決定するとして、パブリックコメントも2月22日までの短期間とされている。これではアリバイ的な意見募集と言わざるをえない。みんなで意見を集中し、すくなくとも〝一度立ち止まって考えよ”〝市民の声を反映した市政を”の声を届けよう。 (寸沢嵐在住 T・S)

   自然観察シリーズ 植物 NO.532  ベニシダ 
  冬の低山歩きで目に付く常緑のシダの中に、ベニシダがあります。普通50㎝位の草丈で堅そうな葉をしています。生えているのはわりと乾いている所の林の中で、石ころの多いところです。ベニシダという名前を知って、どこかベニ色なのかとわかりませんでしたが、春になっていつもの所の山を歩いていてわかりました。一斉に芽生えた新しい葉が赤茶色をしていて、きれいだなと思いました。新芽が赤かったのです。
 ベニシダの見分けの特徴は、葉の一番下の羽片の軸に近い裂片が一番小さい事です。
   オリンピック ゼロベースから再検討を
 コロナの感染拡大が収まらない中、夏に予定されているオリンピック、パラリンピックはどうすべきか。
 NHKが1月13日に行った世論調査では、開催すべきが16%、中止すべきが38%、再延期すべきが39%で、8割近くの方が中止または延期すべきと答えています。
 日本共産党は「開催ありき」ではなくてゼロベースから開催の是非も含めて再検討すべきであると主張しています。