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昨年の三月に、南区の「こもれびの森」近くに住む知人から、林の中に咲いているキクザキイチゲの所に何やら重機が入って作業するみたいで、心配だから見に来て欲しいと誘いがあったので、早速森の中を案内してもらいました。
「こもれびの森」はコナラやクヌギやミズキなどの広葉樹を中心にした人の手で作られたような森です。ボランティアの作業員や観察に訪れる人達が多く出入りしています。早速、キクザキイチゲと知人が云う所へ行って見ると、キクザキイチゲではなく近似種のユキワリイチゲでした。
ユキワリイチゲは本州の近畿地方以西、四国、九州の山麓や道ばたの冬期に陽が当たる所に生育するイチリンソウの仲間です。関東には分布しないので、誰かが植えた物と教えました。特徴は、葉は秋に出て冬を越し、茶色がかった中に白っぽいかすれ模様があります。早春に薄い紫のかかった3.5㎝位の花を咲かせ、初夏には姿を消してしまう春植物です。幸い株周囲に誰かが杭を打って守られていました。
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