自然観察シリーズ 山
 NO.578 津久井の低山⑬  焼山
 焼山は丹沢の主脈縦走路にあり、青野原の焼山登山口から登って、最初のピークです。私は登山口近くの諏訪神社で安全登山を祈願して出発しました。 登り出して暫く、杉や桧の林の中を進んで行きます。そのうち尾根道になると雑木林になり、明るくなり、周囲の眺めも多少見えるようになります。その先登山道の傾斜がきつくなり、乾いた砂混じりでザラザラとすべりやすく、ロープが付いているので気を付けて登ります。危険な所を登り切れば再び杉林になり頂上は近いです。シラカバの木が植えられていてその上が山頂です。標高は約一、〇六〇Mで、青根・青野原・鳥屋の境界になっていて、山頂に10M位の鉄骨展望台が建っています。さっそく登って見ると、近く青い湖面の宮ヶ瀬湖が見下ろせ、北東方面は広く関東平野、遠くに日光連山まで確認でき、北西は高尾山から生藤山、上野原方面が見えました。しかし、西方にはこれから続く丹沢の山々で富士山が見えないのが残念です。
 焼山の名は、昔は麓の家の茅葺屋根の材料を採る茅場だったので、定期的に山を焼いていたとの説明板がありました。    (二〇二三年一月十一日歩く)
一覧表へ戻る
579 津久井の低山⑭ 茨菰山(ほおずきあやま)
   茨菰山は、鳥屋と青野原の間にある五一一Mの目立たない低山です。一般には県道の「谷戸」付近の目印や林道から入って、中腹の送電鉄塔を目指して行き、そこからヤブ道を登って約一時間で山頂に着きます。周囲は桧林の中で、眺めはありません。更にこの先尾根を辿れば「柏原ノ頭」方面へ縦走できそうですが、ルート・ファインディングが必要です。
 この付近の道の崖からは、丸い茶褐色で、表面が玉葱状に剥れる玉葱石が見られます。東丹沢一帯で見られる特徴的な石です。
 山から降りて登山口へもどると、この一帯 JR東海管理地になっていて、リニア車輌基地予定地で、かつての集落三十戸位が、土台だけ残して消えていました。(注・今回もマダニが冬でも活動している事が判明したので、地面に直接座ったりしない方が良いと思います。)
一覧表へ戻る