自然観察シリーズ 山
 NO.574 ヒルガオ  ヒルガオ科ヒルガオ属
 時々、町内の配り物をやっています。近くと云っても道も狭いし、階段も多い所なので、ほとんど徒歩で回っています。その時に野草の花や木の花、庭に珍しい花を見つけた時にケイタイで撮影し、記録しています。車で走っていると絶対目に入らない植物も歩いているからこそ見られて、あとで色々調べたりするのが楽しい事です。
 今回のコヒルガオは、5月に駐車場のポールにからまって見事に咲いていたものと、ヒルガオは8月の日ざしのもと、相模湖駅裏の線路脇にいっぱい咲いていたのを記録しておいたものです。
 ヒルガオはその名の通り花は昼間に咲き、朝咲くアサガオに似ているからそう呼ばれます。ヒルガオとコヒルガオの見分けは葉の形が違う事です(図参照)。又、ヒルガオの花の方が少し大きく色も濃いです。ちなみにアサガオはヒルガオ科のサツマイモ属なので、サツマイモに近縁です。
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NO.575 アズキの原種とダイズの原種  マメ科
 猛暑を避けて、少し涼しい山寄りの道を観察しながら散歩していると、マメ科の蔓草が何種類か見つかりました。
 ヤブツルアズキはつる草で、アズキの原種と云われ、草藪で他の草にからまったり、地面を這ったりして、黄色い花を咲かせます。アズキの仲間の花は、他のマメ科の花とはちょっと変わった形をしています。すでにアズキとそっくりな小さな豆果がたくさんついていました。
 ツルマメは、ダイズの原種と云われ、日当たりの良い草藪のススキなどにからまっている茎も細いつる草です。夏、小さな紫色の花を咲かせていました。
 二週間後に再び訪れると、茎にダイズそっくりな豆果がたくさん実っていました。古い時代に中国で改良されて、現在の栽培種のように立ち性で、実も大きくなったと見られています。
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