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藤野駅を降りて沢井トンネルをくぐると、春には土手にカタクリの花が咲いています。
すぐ近く右下へ下る階段を降り、下の道路への近道でこちらにもカタクリが群生しています。下の道路に出て右に進んで中央電子の会社を過ぎ、集落を過ぎた所で左上に行く登山道があります。ここがイタドリ沢の頭(五〇六M)の入口です。足元のスミレや、キジムシロなどの春の花を愛でながら登ると、このあたり野生の桜の一種、エドヒガンの白い花が頭上に見られます。このエドヒガンは相模川以北の小仏山地にはたくさん見られ、吉野や沢井や佐野川の山には普通ですが、不思議な事に相模川以南の山には嵐山に見られる位で、ほとんど分布してない事です。この先、尾根道は桧などの植林地で眺めは少なくなりますが、急登で苦しくなった頃「イタドリ沢の頭」の山頂に着きます。漢字で「虎杖沢の頭」五〇五・八Mという標識があります。眺めは無いが休憩に良いベンチがあります。この先は穏やかな道が杉林の中や気持ちの良い雑木林に続き、急坂を登ったピークが「矢の音」山頂六三三Mで、県の気象観測装置が建っています。一端下れば与瀬神社から「明王峠」七三九Mへの登山道に合流します。
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