自然観察シリーズ 植物
 NO.562 津久井の低山⑥ 石砂山
 石砂山は牧野地区にあり、石老山と道志川の間にある、高さ五七七Mの東峰と五七二Mの西峰から成る、東海自然歩道上のコースにある双耳峰です。何の変哲も無い低山ですが、ギフチョウの最も東に生育する山という事で、広く知られるようになりました。
 ギフチョウはかつて丹沢から多摩丘陵から高尾山あたりまで生育していた蝶でしたが、現在、石砂山が分布の東限となっている貴重な存在です。
 早春、桜の花の咲く頃、成虫は出現し、サクラやスミレやカタクリなどの花の蜜を吸いにそれらの花に訪れます。天気の良い日は日当たりの良い地面で翅を広げて日光浴をしています。その頃は「春の女神」と云われ、春しか見られないこの蝶に会いに多くの人が訪れます。石砂山への登り口は篠原・牧馬峠・伏馬田などから行けます。篠原には駐車場もあります。
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NO.563 津久井の低山⑦ 三角山
  三角山(標高五一五M)は、青野原へ行く手前の「前戸集落」の後に三角形に見える三角形の小高い山です。登り口は主に梶野から鳥屋へ抜ける道路の途中に登山口があるが、今回私は前戸集落から直接登ろうと集落の中を歩いて行くと、神社を見つけた。神社からはたいがい山へ向かう道があると考え、神社に安全祈願をして裏手を見ると、踏跡が山へ続いていた。少しヤブっぽくあまり歩かれていないような感じだった。少し行くと急に山肌を登るようになり、直登に息を切らして約一時間で山頂に着いた。付近にはテレビ神奈川の中継アンテナと相模原市の防災無線のアンテナが建てられていた。昔はもっと眺めがあっただろうが、今は木立に囲まれて眺めはきかなかった。三等三角点があり、山名と標高を記した標識があった。以前初めて登った時は春で、ダンコウバイの黄色やミツバツツジの紫色、ミヤマシキミの花などきれいでしたが、今日は曇り空から急にアラレがバラバラと降ってきたので来た道を戻った。
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