自然観察シリーズ 植物
 NO.558 津久井の低山③ 尾崎城山
  尾崎城山は、牧野地区の菅井と伏馬田にわたる、標高五三九Mの山です。
 戦国時代甲斐武田氏と後北条氏の勢力が接する地という事で、山城か砦のような烽火台のあった山です。
 城の詳細は不明ですが、往時の城主は北条氏の家臣で日連村に居を構える、尾崎掃部介でした。そして後裔にあたるのが「憲政の神様」と云われる尾崎行雄(萼堂)です。
 尾崎行雄は東京市長を務めていた明治45年、日米友好の証として、荒川川岸の桜の苗三千本を米国に送りました。
 昭和56年に区制五十周年の記念に足立区では、米国から三千本の苗を里帰りさせ、そのうち三十二本の苗が津久井町に寄贈されました。そのうちの一部が「尾崎行雄を全国に発信する会」によって、尾崎城に植えられ、「里帰りした萼堂桜」と云われています。
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NO.559 津久井の低山④ 鉢岡山
 コロナ禍の間、近場の山を歩いて体力を作りながら、自然観察をしていました。
 鉢岡山(四六〇米)は、最近手軽なハイキングコースとして知られるようになった「日連アルプス」のコース上にある低山です。
 藤野の牧野地区、新和田と篠原にかけてある山で、山頂には相模原市の防災無線とTVKの中継アンテナが建っています。周囲は樹木が伸びて見通しが悪くなってしまいましたが、戦国時代は烽火台があった場所で、眺めの良いはずです。  「日連アルプス」は、日連金剛山から登って、峰という展望台を通って、鉢岡山に寄り道してコースに戻り、日連山、宝山と歩いて、相模湖自動車教習所近くの日連グラウンド(旧日連小学校)の所へ降りる軽いハイキングが楽しめるコースです。春にはシュンランやキンラン・ギンラン・フデリンドウ・イチヤクソウ・ヒメハギなど見られました。
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