自然観察シリーズ 植物
 NO.554 入笠山の秋
  夏に行った入笠山の様子を見に行きました。丁度、東京の小学生が遠足に来ていて、にぎやかな声がしていました。
 あれ程咲いていた花も少なくなって、木の実が目立っていました。
 初夏に白い花を咲かせたオオカメノキやナナカマドは真っ赤な実を付け、ズミ(別名コナシ)は黄色い実を付けていました。
 ツノハシバミの実は、細長くに三つに伸びた毛深い形で、中に一ヶづつ丸い種子が入っていて、殻を割って食べる事もできるヘーゼルナッツの仲間です。
 きれいな鮮やかな紫色の花のヤナギランも、今は白い綿毛の種に変わり、この山で有名なスズランも赤い実を付けていました。
 来年も又たくさんの花で皆を楽しませてくれるよう願って、黄色くなったカラマツ林をもどりました。
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NO.555 ウサギの話 
 今年は卯年で、私もウサギ年生まれなのでウサギについて調べてみました。
 ウサギは大きく分けてアナウサギ(英語名・ラビット)とノウサギ(英語名・ヘアー)の仲間がいて、互いにかなり違った系統の動物であることが解りました。 アナウサギはヨーロッパなどに分布し、土に穴を掘って巣を作り、子育ては穴の中でします。その為生まれた子は目は開かず、毛も生えない姿で、しばらく親の世話が無ければ育ちません。一方のノウサギは日本にもいて、草原や林に住み、子供は地面に産み、巣は作りません。子供はすでに目もあいていて、体の毛も生えていて、一時間位で歩けたり餌を食べる事もできます。天敵に狙われるので、高速で走れるように後ろ足はかなり大きく長くなっています。
 植物のウサギが付く名前のウサギギクは高山の草地に生え、ヒマワリを小さくしたような黄色い花を咲かせます。二枚対になった葉がウサギの耳に似ているからという理由でウサギギクと云います。
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