自然観察シリーズ 植物
 NO.552 ギンバイソウ  アジサイ科ギンバイソウ属
 最近各地の林や森や公園でカエンタケなるキノコの一種が見つかって話題になっています。
 このキノコは色が真赤で地面から指のような形で生えています。情報によると猛毒で触れただけでも皮膚に炎症を起こす恐れがあるということです。
 私共も8月下旬、山梨・本栖湖畔の山林を歩いている時、偶然この赤いキノコを見つけました。帰りがけに湖畔のキャンプ場の管理人の男性に話したら、その人はすでにそのキノコの事は認識していて「このあたりはにはけっこう見つかっていますよ。このキノコはナラ枯れ病で虫に喰われた木から出た木くずが積もった地面に発生するんです」と、教えてもらいました。なるほど、だから今年ナラ枯れ病が広がってから今まで、割と珍しいカエンタケというキノコが全国で見つかっているんだと納得しました。本栖湖畔の山林ではミズナラがずいぶんナラ枯れになっていました。
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NO.553   今年出合ったキノコ
 いつものように趣味の山歩きをしていると、色々なキノコに出合いました。それらが食べられるキノコか否か?は別として、形や色だけ見ているだけでも興味は尽きません。いくつか今年印象に残ったキノコを記してみました。
▼ヤマブシタケ=深山の枯木、立木に生え、白い10㎝位の球状で、細く針状に分かれている。山伏の胸に付けられたボンボンに似ている。▼カラカサタケ=林内に生える30㎝位の背の高いキノコで、大きな傘を広げている。フライにして食べられる。▼タマゴタケ=夏の終り頃から見られる真っ赤なキノコで、毒々しいがスープで食べると美味。▼マゴジャクシ=枯木の根株などに生える堅いキノコで、黒褐色でツヤのあるそのままの形で飾り物にします。▼シイタケ=山中で見つかるシイタケは香りが強く、風味が豊かです。▼ハナイグチ=カラマツ林で見つかるイグチの仲間で、甲信地方では有名な食菌、ジゴボウと云われる。
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