自然観察シリーズ 植物
 NO.550 ギンバイソウ  アジサイ科ギンバイソウ属
 ギンバイソウは、山地の沢のそばなどの湿った半陰地に生える多年草で、7月頃白い梅のような花を咲かせます。葉がカニのハサミのような独特な形をしているので、花が無くても見分けられます。
 以前見られた佐野川の奥にそびえる生藤山の麓へ行きました。この地域は東京・神奈川・山梨の境で、山梨側の登山口の井戸の軍刀利神社周辺で、この日は見る事ができました。有名な大カツラも天を突く大木です。
 次は生藤山・茅丸方面の山頂部の植生の調査に登って行きました。(次号へ続く)
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NO.551 生藤山の夏のツツジ
 生藤山は神奈川県最北端の山で標高九九〇Mです。三角点があるので、この山域の代表的に呼ばれますが、すぐ東側の茅丸というピークが一〇一九Mで最高点です。
 このあたり小仏層の岩石が露出していて、けっこう険しい尖った尾根です。この岩場には夏はリョウブの白い花や、ツツジの仲間のバイカツツジや、ホツツジの小さい白い花が見られます。特にホツツジは、藤野地域では唯一の自生地かと思います。又、山麓ではコナラの木が普通ですが、生藤山の山頂付近は、より冷涼な所に生えるミズナラの木に変わっているのも見所です。
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