自然観察シリーズ 昆虫
 NO.544  昆虫(8) フユシャクガ  鱗翅目 シャクガ科
 オサムシとゴミムシは主に地上で生活し、歩き回って他の虫や小動物を食べます。一部のゴミムシは樹葉上やキノコにもいます。
 ゴミムシ類より大型のオサムシ類は、後翅が退化して飛ぶ事は出来ません。その中でマイマイカブリはカタツムリを専門に食べるので、頭部が細くなっています。アオオサムシは、このあたりでも普通で、ミミズを主に食べています。クロカタビロオサムシは他のオサムシ類と違って跳ぶことが出来るので、樹上のチョウやガの幼虫を食べています。
 北海道にはオオルリオサムシやアイヌキンオサムシなど、キラキラ輝く美しい種類が多く、マニアのあこがれです。
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NO.545  昆虫(9) 春の蝶
 3月5日は冬眠していた虫達も眠りからさめて活動を始める二十四節気の啓蟄です。
 3月は植物や虫も動き出す季節の始まりです。私は春本番前のこの時期が大好きで、野山へ出て春の兆しを探して歩き回っています。
 日当たりの良い山道では、冬眠からさめてヒオドシチョウや、テングチョウや、ルリタテハや、キタテハなどの成虫で冬越しした蝶が飛び回って、石の上で日向ぼっこしたりしています。日だまりでは早咲きのスミレ類も見つかります。
 一方でサナギで冬越しして春になってから成虫になる蝶にはギフチョウや、コツバメや、ミヤマセセリなどがあって、正真正銘の春の蝶で、春の時期だけ成虫が見られます。春の妖精──スプリング・エフェメラルと云われています。
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