自然観察シリーズ 植物 
 NO.534 カワズザクラ   バラ科サクラ属
  昨年、相模湖林間公園のカワズザクラがいつもの年より花付きがよさそうなので見に行きました。地元では地区名からアズザクラとも云っています。青空の下で、なるほどいつもの年より花が多く満開状態で見事です。メジロ達も嬉しそうに蜜を吸っています。昨今はカワズザクラが各地に植えられて、早くから花を咲かせるので、本命のソメイヨシノが咲いても感動が薄れてしまうように思います。
 こんなのどかな春なのに今、気掛かりな不安な事が起こりつつあります。それは横浜港のクルーズ船内の新型コロナウイルス肺炎のじわじわと広がりそうな気配です。よりによって日本中の地元神奈川の中で初の死者も出たのですから恐怖でした。こんな世の中が来るなんて誰も想像していなかったと思います。これから先、今年一年間の世の中の変り様は知ってのとおりですが、今年は三月になってもカワズザクラは去年より花付きが少なそうで自粛しているようです。
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NO.535 ミツマタ   ジンチョウゲ科ミツマタ属
 ミツマタの里を見に厚木の上荻野に行きました。「西山を守る会」の人達の手で、西山山麓の谷間にミツマタが植栽されていて、丁度満開になっていました。
 ミツマタは中国原産で、和紙や紙幣の材料に利用されます。ここのは以前栽培されていたものが放置され、野生化して残っていたものを再び復活させたとのことでした。この日もハイキングを兼ねた人達が、たくさん訪れていました。
 ミツマタは名前の通り枝が三本、又三本と分かれて、その先に花を咲かせます。花は筒状で先が四つに分かれているのは、同じ仲間のジンチョウゲやオニシバリと形は同じです。
 杉林の谷間には、ウグイスの声が盛んに聞こえ、甘い香りが漂って、春爛漫でした。
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