自然観察シリーズ 植物 
 NO.532 ベノイシダ   オシダ科
 冬の低山歩きで目に付く常緑のシダの中に、ベニシダがあります。普通50㎝位の草丈で堅そうな葉をしています。生えているのはわりと乾いている所の林の中で、石ころの多いところです。ベニシダという名前を知って、どこかベニ色なのかとわかりませんでしたが、春になっていつもの所の山を歩いていてわかりました。一斉に芽生えた新しい葉が赤茶色をしていて、きれいだなと思いました。新芽が赤かったのです。
 ベニシダの見分けの特徴は、葉の一番下の羽片の軸に近い裂片が一番小さい事です。
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NO.533 春一番の花
 一月末、厚木の飯山にロウバイの花が咲いているというので訪ねました。
 ロウバイは、中国原産の樹木ですが、花の少ない一月に花を咲かせるので、各地で植えられています。甘い香りと汗ばむような陽だまりで春が来ていました。このあたりの林にはスダジイやタブノキやヤブツバキなど、暖帯の常緑樹も多く、ツバキの赤い花もすでにかなり咲いています。早咲きの梅も咲いて、春一番の花の競演です。春には周辺に三千本の桜が咲いて見事な眺めだそうです。
 飯山観音の背後は白山ハイキングコースになっていて、展望台からは厚木の街が一望です。
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