自然観察シリーズ 植物 
 NO.524 リシリヒナゲシ(利尻雛罌粟)  ケシ科ケシ属
 長野県の入笠山は花の山として有名で、夏でもゴンドラリフトが動いていて、冬のスキーのかわりとしてマウンテン・バイクの客やハイカーでにぎわっています。湿原にはアヤメ・クリンソウ・エゾリンドウ・クサレダマ・アケボノソウ・レンゲツツジなど、春から次々と花が見られます。サワギキョウも湿った所に生育するので、夏に行くと濃い紫色の花が群れています。
 サワギキョウは、田んぼなどに生える雑草のミゾカクシと同じ仲間です。ミゾカクシは草丈10㎝位ですが、サワギキョウは1m程になります。美しい花ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ毒性植物です。田んぼのミゾカクシも毒性があります。
 入笠山は湿原以外にもたくさんの種類の花が見られます。
一覧表へ戻る
NO.525 オオイチョウタケ(大銀杏茸)とチャナメツムタケ(茶滑頭茸)
 秋の山歩きでは、やはりキノコとの出合いが楽しみです。
 与瀬神社裏手の矢の音という山の付近を歩いていたら、杉林の中に白いキノコが列を作っていました。近くへ行ってオオイチョウタケと判断しました。以前竹林に発生していたのを食べた事があり、おいしいキノコと図鑑にも載っています。傘を開くと25㎝位になる真っ白い大型種で菌輪を作っています。近くに幼菌の群生もあり、少量持ち帰って食べました。9月に杉林や竹林によく発生します。
 もう一つのチャナメツムタケは、標高のあるカラマツ林などに見られる栗色の傘と白いヒダと茎のきれいなキノコで、見るからにおいしそうです。ナメコやクリタケなどと同じ仲間で、地面に生えるのでツチナメコともいわれます。長野県の入笠山へ行ってハナイグチ(ジゴボウ)は終りかかっていましたが、良いキノコが採れ喜びました。
(野生のキノコは素人判断で食べたりするのは危険です。長年、茸の勉強をした詳しい人の判断が必要です)
一覧表へ戻る