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七月に、北海道の稚内からフェリーで利尻島へ渡りました。
利尻島は海から一七二一mの高さまで聳える火山島です。その利尻島に固有種の花がいくつかあり、その中の一つにリシリヒナゲシという花があります。日本では唯一の自生のケシで、この島だけにしか見られません。
この山は途中から険しいので、登りで六時間かかります。九合目あたりのザラザラした軽石の中に点々と見られ、草丈十㎝~十五㎝で、花径三㎝位の薄い黄色の和紙のような花を咲かせる高山植物です。私もこの花を見る事ができて、はるばるやって来た甲斐があったなと思った瞬間でした。そこから間もなく山頂に着きました。青空が広がっていて、下界を見るとぐるっと海で霧の間に港も見下ろせました。我々は山頂で暫く憩った後、又六時間かけて麓へ下って行きました。
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